Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

良い事もある、BC州

2005-11-28 | cigar
 カナダはとにかくタバコが高い。
シガレットは一箱700円から900円、パイプタバコは50gのパウチが1700円前後、Cigarはほぼ日本と同じか少し高目。しかもそれに加え国の消費税7%が加算される。喫煙事情の話しをすると、室内は全面禁煙、レストランはもちろんバーでもテラス席でなければそれは不可能だ。室内で唯一喫煙が可能なのはシガーバーだけである。もっともこれは私が住んでいるBritish Columbia州に限っての事、OntarioやQuebecなど他の州になるともう少し緩い。きっとカナダ全土で我がBC州が最も禁煙に積極的な州だと思う。

 ならば海外通販と言う手があるではないかと言うかもしれない。ところが、そうは問屋が卸さない。これなら国内で買った方が安いと思うほど高い関税をかけられるのだ。国境を越えてきた荷物は全て開封し、関税がかからないものでもしっかり消費税(国と州、合わせて14%)は取る。いつもはアバウトなくせに、こと税金となると急に勤勉になる。彼らの爪の垢を煎じ、日本の税関関係者に飲ませたいぐらいだ(笑)

 ところが、ことタバコの保管となると話しは変わってくる。
冬場は雨期と呼べるほど雨が多く、当然湿度も高いのだが室内はセントラルヒーティングで室温が保たれ(我が家の場合は20度に設定)、そのお陰で湿度は低い。春から夏にかけては晴天が多くなるが湿度はとても低くカラッとしている。気温は30度近くまで上がる事もあるが日陰は涼しく、室内が25度を超える事はそう滅多に無い。Cigarに青カビが発生する可能性、tobacco beetle(タバコムシ)が孵化する可能性は極めて低い。従って温度や除湿を気にする必要がなく、保管は加湿だけを考えれば良い。高価なヒュミドールなどは必要なく、杉板をすのこのように敷いたプラスチックの衣装箱に箱ごと保管している。加湿に使うプロピリングリコールは500mlで800円程度。蒸留水は4lで200円、どちらも薬局やスーパーで買える。こんな方法で私のなんちゃってヒュミドールは、冬場は16~18℃、67~69%、夏場は19~23℃、70%以下を保っている。とても簡単、しかもリーズナブル。

 Cigarを保管する時に一番いけないのは温度と湿度の急激な変化だと思う。これを繰り返すとCigarの風味は失われる。年間を通して気温差の少ないBC州はまさにうってつけのロケーションなのだ。日本や日本と同じように高温多湿の東側だと、もっと保管に気を遣わなければならなかっただろう。その点ではとても助かっている。とにかく静かに寝かせておく事が大切だと考え、今ではパイプタバコのストックもこの簡易ヒュミで保管している。

 そう、そのパイプだが、ここでは夏場のパイプが旨い。まだパイプは始めたばかりで季節による味わいの差、そのデータは持ち合わせていないが、夏場でも空気が冷たいからパイプは間違いなく旨いはずだ。そして乾燥した室内のお陰で、吸い終えたパイプは勝手に乾いてくれる。

 悪い事ばかりでなく、良い事もあるBC州タバコ事情…ま、それぐらい無かったらやってられないというのが本音。

新兵器登場

2005-11-22 | tobacco
 アメリカに籍を置く航空会社、またはアメリカに乗り入れる飛行機に関してはライターを持ち込めない。半年ほど前に出来た決まり事だ。(勘違いしている人もいるかもしれないが、アメリカ以外の国に行く飛行機がJALだったりすればライターは持ち込める)

 こんな決まり事が出来てからというもの、成田空港の喫煙所にはチャッカマンが常備されるようになった。ここで言う喫煙所とは、税関を通ってからある喫煙所、または日本に着いてから税関を通る前にある喫煙所のこと。つまりそこは"日本であって日本で無い場所"ということになるのだが…それはさておき、今回その喫煙所で面白い物を見つけた。

 真ん中に置かれたステンレス製の円柱。
灰皿ならたくさんあるぞ、と思ったのは一瞬。それはなんとライターだった。車に付いているシガーライターというヤツだ。これを使うには電気が必要だから、ちゃんとコードが繋がっている。そして盗難防止の為に針金で繋がれている。

 こんなものを盗むヤツがいるのだろうか?という疑問はあるが、これだけ大きな本体は別として、ライター部分は小さな物だから、面白半分に盗むヤツがいるのだろう。きっとそれまでにチャッカマンも盗まれ、対策を話し合った結果、このシガーライターに落ち着いたのだと思われる。そんな話し合いが行われ、こんな製品を開発する業者がいるという事実、なかなか興味深い。

 そして面白いことに、この新しいライターを誰も使おうとしない。喫煙所に入ってきてこれに気付き、へぇという顔はするが、いざ火を着ける時は自分のライターか、ドア付近にぶら下がったチャッカマンを使うのだ。

 モノとしては決して珍しいものではないし、車の中以外でこういうものを使う違和感もある。そしてもっともいけないのは火が出ないということだろう。たとえ一瞬であろうとも、炎が見えてこその着火なのだ。

 もちろん私も自分の火を使った。
火が着けばいい、というものではない。やはり"色気"が欲しい。

Koppelman氏はCigar Smokerか?

2005-11-19 | cigar
 最近のお気に入り番組は公開就職番組・Martha StewartのThe Apprenticeであるが、ホストのMartha Stewartのワキを固める人物が二人いる。一人は娘でありMartha Stewart Living Omnimedia社のコンサルタントを務めるAlexis Stewart、そしてもう一人が同社の会長職にあるCharles Koppelman氏である。私が気になるのはこのKoppelman氏。何が気になるかと言えば、人の良さそうなこのおじ様は番組中、常にCigarを銜えているのだ。

 ここまでの放送では、彼のCigarにリングが付いていたことがない。だからどのブランドなのかはわからないが、かなり太く長さはそれほどでもない。想像するに、リングゲージは50から54、長さは6インチぐらいではなかろうか。俺はCigarを持っているぞというアピールには充分なサイズだ。

 そして更に気になるのは、銜えているだけで火が着いていたことがないということだ。ただの一度も、である。最初は屋内だから吸えないのだろうと思っていたのだが、屋外でも同じ。指に挟んだり口に銜えて右左…そんなにコロコロしていたら唾液でべちょべちょになってしまうではないか…と一人余計な心配をしている。

 彼がCigar Smokerだという情報がどこかにないものか調べてみたが、その裏付けを取る事は出来なかった。まあホスト側唯一の男性であるし、手持ちぶさただろうと局側が用意した可能性は充分にある。

 裏は取れなかったが面白いことがわかった。彼は元ミュージシャンだったのだ。60年代、つまり若かりし20代の頃はバンドマンだった。なんでもトップ10に入ったこともあるらしい。プロデュースする立場になってからは有名歌手とも仕事をし、レコード会社の出版部門の重役を務めたそうだ。そんな流れから今の職を得たのだろう。根っからのビジネスマンだと思っていたら、飛んでもない。昔はかなりブイブイ言わせていたに違いない。

 番組は最終的に、Marthaと供に働く一人を選ぶわけだが、それまでに果たしてKoppelman氏がCigarに火を着けるシーンを見る事が出来るかどうか…興味は尽きない。