Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Amphora Full Aroma ~2週間後

2005-07-09 | pipe
 吸えない日もあったものの、3ボウル吸った日もあったので日に2ボウルというノルマは達成しているだろう。一週間ほど経つと、さすがに慣れてきた。最初の三日ほどは火が消えるのを怖れるあまり舌を焼くことも多かった。いや、煙が冷たければ冷たいほどタバコは旨いということはシガーやシガレットでで経験済みではあったが、気を許すとすぐにボウルが熱くなってしまうのだ。
 
 ここは許容範囲を広めに取り、パイプが割れなければ良いのだとある程度目をつぶることにして、"持てないほど熱くしない"という自分なりの基準を作った。火は消えてもいいのだから、まずは敷居を低くしてスタートし、そこから塩梅の良いところを探せば良い。こう意識することで徐々にではあるがゆったりと吸えることが多くなった。アンホーラフルアロマの特徴であるチェリーだろうか?柑橘系の香り、バニラの香り、そして意外としっかりしたタバコ感を味わえるようになってきた。吸う前は、香りを着けたタバコなんて…そんな風に思っていたが、かなり美味しいと思っている自分が嬉しかったりする(笑)
 
 問題だったのは詰めたタバコが最後まで吸えないということだった。
「終わる時はなんとなくわかるもんです」とメシャムさんには言われていたが、吸い終えて灰を出してみるとまだ結構な量のタバコが出てきたりして、その感覚が掴めないでいた。それも何度か吸ううちに、ボウルの暖かさである程度判断出来るようになってきた。吸っていくとボウルの暖かい(熱い?)部分が下に下がり、最後に底が暖かくなる。そうか、底が暖かいということはそこに火種があるということ。つまり、そろそろ終わりが近いということだと気付いたのだ。まあベテランには常識なのだろうが、こういった一つ一つの発見が楽しい。

 そしてパイプを銜えているということに慣れると、どうもパイプは"何かをしながら"というのが合うようだと気付く。それも煙や味わいが優しく、静かだからなのだろう。パイプをやりながらの読書はかなりイイ。ながらパイプが出来るようになると、私はあることに気付いた…日本にいる間、私は常に車で動いている。実家から都内まで、空いていれば1時間、混んでいれば2時間以上かかる。朝、そして夜、必ず二回はこれだけの時間を使う。ならば使わない手は無い。車を運転しながらのパイプ喫煙である。出発前にタバコを詰め、火を着けて走り出す。火が消えたらパイプを置き、止まった時にもう一度着ければ良い。パイプに集中しない分、意識せず、いつもより美味しく感じることが出来る気がした。更に、優しい香りのお陰で渋滞でも苛々せず、ゆったり運転出来るというのもまた、運転しながらパイプの良いところでもある。
 
 初体験からここまで二週間、私はビギナーズセットで多くのことを学んだ。タバコの詰め方は固過ぎず緩過ぎず、一度目の着火時にはしっかりと全体を炭化する。火が消えるのを怖れずに冷たい煙を味わうこと。そして、パイプは休ませた方が圧倒的にタバコが美味しいこと…
 
 はじめてのパイプタバコとなった50gのアンホーラフルアロマはあと一回で無くなりそうだ。さて、次は何を吸おうか?お楽しみはこれからだ。