![](http://homepage.mac.com/yoshi_tajima/image/granma_tabaccoshop.jpg)
結局のところそのパンチはドローが悪く、100%楽しめなかった。あのオババの笑顔の解釈が間違っていたのかもしれないし、彼女もそこまで読めなかったのかもしれない。しかしその店の葉巻のコンディションは素晴らしく、きちんと巻かれてさえいれば期待を裏切らないはず。オババのせいじゃない、運が悪かったのだ。いつの日かまた、ここに戻って来よう。そう心に決めた。
…あれから5年、私は再びHavanaを訪れた。
オババは生きているだろうか。店に行ってみた。
店にいた女性は椅子に座ったまま接客中。客を客とも思わない態度は前と変わらない。しかし不快感よりも懐かしさを感じる。おかしなものだ。客は白人グループ。葉巻を吸うのは旅行の記念的な雰囲気で、軽めの物はどれだとか、どこでカットしてくれるのかなど、質問攻め。それほど広くない店に、オババがいないことはすぐにわかった。やっぱり死んだか…永遠に生き続けそうな雰囲気はあったが、人間は簡単に死ぬ。年齢に関係なく、誰だっていつ死んでもおかしくない。ならば弔いの意味を込めて一本灰にしようじゃないか。
と思った時、店のドアが開き、あのオババが入って来た。どうやらランチを買って来たらしく、手には袋が下げられていた。久しぶりだね、元気そうじゃないか…と言ったところで覚えているわけがない。私は単なる旅行者の一人だ。懐かしさで一杯になりながらも言葉を飲み込み、すぐさま彼女を捕まえた。
![](http://homepage.mac.com/yoshi_tajima/image/granma_tabaccoshop_2009.jpg)
調子に乗って彼女の写真を撮らせてもらった。今回は堂々正面から。
恐ろしく歳を取っていると思っていた彼女は、なんだか若返っている気がした。
次に会えるのはいつの日か。
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気持ちの問題なのでしょうか。
仕事を持っているからなのかな。
これからもおばあちゃんが元気でいてくれますように。
このオババがまた、よく働くんですよ。
前回もそうでしたが、椅子に座りっぱなしなのは若い(と言っても30~40歳位)方の女性で、この人はずっと立ちっぱなしでした。