ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

雨のお初天神あたり

2009年06月12日 | 街的興趣




「じめじめした季節の記憶」

天気図に梅雨前線が ・・・ いつの間にか梅雨に入ったのですね。
この季節になると、映画 「曽根崎心中」 がブームとなった1978年頃、昼も夜も
この曽根崎界隈をウロウロしていたことを思い出します。学校(専門学校)が近くに
あったのですが、ほとんど授業には出ず、毎日、この街をアテもなく彷徨っていた
記憶があります。


「雨が似合うお初天神あたり」

私の記憶に残っているのは、
 朝、「前夜の酒臭が残る飲み屋の草臥れた入口と蓋の外れたゴミ箱」
 昼、「学生とサラリーマンがインベーダーゲームに興じる大きなゲーセン」
 夜、「いかにも怪しげな街角に立つおニイさんとおネエさんの不吉な微笑み」
そして、「ひっそりと佇む雨の露天神社(お初天神)」 です。

お初天神の記憶は、
なぜか、いつも雨模様なのです。“雨が似合う寺社仏閣” であると思うと同時に、
300年前にあった出来事の主人公、“お初と徳兵衛の涙雨では ・・・ ” という思いが、
知らず知らず私の脳裏を駆け巡っているのかもしれません。そして、いまだに
欧陽菲菲の 「雨の御堂筋」 を聴くと、♪小糠雨降る御堂筋 ・・・♪ という歌詞は、
♪小糠雨降る露天神社(お初天神) ・・・♪ の間違いではないかと思うのです。



■ 街的興趣 ■

雨降りの似合う街
そうは無いだろう

もの悲しさを覚える
遣り切れなさもある

そんな街だからこそ
深く深く記憶に留まる

ただ、その記憶に
一度も傘の登場はない

何故なのか ・・・


第五大成丸