ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

鮑(あわび)を腹一杯は贅沢?

2007年08月18日 | こんたく堵


毎年、盆と正月には必ず実家へ帰っています。
というより、長男で家業を継ぐ立場にありながら
勝手に家を出て約25年余り ・・・ 毎年毎回、
嫁さんと子供を連れて無理やり里帰りさせてもらっている。
というのが正しいかもしれません ・・・ 。

子供が小さかった頃は、親父もお袋も孫の顔が見れるので喜んで
ましたが、最近はそうでもないようです。当然といえば当然でしょうね。
かといって、
“たまには大阪に遊びにこいや!” とお袋に言っても
“今忙しいから、今度ついでがあったら行くわ!” で話が終わってしまう。
まあ、両親ともにまだまだ元気なので、それでよいのですが ・・・ 。

今年は日帰りとなりました。(毎年2~3泊するのですが・・・)
先祖の墓参りだけは欠かせないので早朝に家を出ました。
到着すると玄関で叔父さんが ・・・ 会うのは10年ぶりくらいでしょうか。
お互い容姿は多少?変わっていますが、会話は30年前のまま。
お互いまだまだ若い気でいる証拠?(めでたい二人!・・・?)

叔父さんは墓参りに行ってくると言い残して、うちの親父とサッサと
墓へ向かいました。(ちょ、ちょっと待ってよ~!自分も行くのに ・・・ )
私は家で一休みしてから行くつもりでしたが、仕方なくその後を
追いかけました。墓参りは無事終わり帰宅。やっと一休みできると
思いきや、親父が “お寺にも行っとくから乗せていってくれ!” ・・・
また、その足でお寺まで ・・・ 。(まあ、いつもせわしない親父である)

往復約1時間のお寺から帰っても、まだ午前11時前でした。
親父の “メシ食べよか!” の一言で早目の昼飯となりました。
うち(実家)では、昔から休みの日は朝昼夜を問わず、まず酒です。
そして、海の幸山盛りテンコ盛り ・・・ 。
(せわしなく動くのは性格?それとも、この “いやしさ” から ・・・ )




■ 鮑(あわび)のノタ ■  ↑↑↑↑↑

親父とお袋の田舎(四国のとある島)で昔からよく作られる料理です。
ちゃんと聞いたことはないのですが、たぶん、「ぬた(酢味噌和え)」
が訛ったものだと思います(但し、酢は入っていません)。

活あわびを捌(さば)いて身とワタを取り出し、ワタをしごいて包丁で
叩き、鍋に移して火にかけ、酒と味噌少々を加えて、適当な大きさに
切った鮑の身を入れて焦がさないように炊きながら絡める。好みで
甘みが足りなければ味醂を加える(鮑の味によって調味料は調整)。

これは絶品ですよ! 酒の肴にも! 御飯の友にも!

簡単な漁師料理ですが、なかなか街では出会えない豪快さがあります。
(写真は鮑8個分ほど。右上は鮑の造り、左上はサザエの造り)
あと、写真には撮っていませんが、ワタリ(渡り蟹)とシャコ(蝦蛄海老)
が山ほどありました。

今、私は大阪に住み、飲食業に携わっており、一般の人よりは
美味しいものをあれこれ食べていますが、やはり、何と贅沢な食卓か ・・・
と思う部分もあります。しかし、実家に帰ると、昔からこういう食卓
だったので、これを贅沢とは感じない(小さい頃からこれが普通だった)。
というより最近、“贅沢と思わない気持ちになれることに贅沢さを感じる”
という気分に時々浸りたいというのが本音ですかね ・・・ 。

“年に2~3度、気持ちをリフレッシュ!” させてもらっています。
“親父、お袋、いつもありがとう!”  という感謝しかありません。

腹一杯、“ご馳走様でした!”