ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

消えゆく街の灯

2007年04月05日 | 街的興趣


これはオフィス街で一世を風靡したと云えば大げさですが、
大阪船場のビジネス立地にあった 「手造り創作大皿料理」
のお店の中です。“あった” ・・・ そう、今はもうありません。


 


人は、青春時代の自身の輝きや迸るエネルギーのような部分を
どうしても捨てきれず、そっとアルバムや心の中に仕舞っています。
いつかまた輝ける自分を信じて ・・・

ビジネスは、時代の波を受けて盛衰を繰り返します。
その時代に即した姿・形に変化させることで、多少の波は
乗り越えれます。いや、乗り越えなければなりません。

お店は、流行やトレンドを追い掛けるお店であればあるほど、
常にお客様に興味と期待感を持たせなければなりません。
老舗と云われるお店は、常に安心感と信頼できる部分を
醸さなければなりません。

人に個性があるように、企業にカラーがあるように、飲食店にも、
濃い薄いは別として、必ず、お店独自の “空気感” があります。
お客様が好きになったり嫌いになったりするのは、その “匂い” が
フィットするかどうかを意識しなくても本能的に感じている部分が
あるからです。料理の美味い不味いだけの判断ではない部分です。

飲食業界は、バブル以降にバブル時代よりも情報が氾濫し、
目先の設えや企画だけでお客様を集めてしまいました。その結果、
店舗によっては、本意ではない部分が際立ったり、評価されたり ・・・
メディアやお客様だけでなく働いているスタッフまでもが、そのお店の
積み上げてきた空気感や匂いを勘違いして壊してしまうケースさえ
あります。

10年間、お疲れさま!そして、ありがとう!