【シンフェロポリ(ウクライナ南部)】軍事的緊張が高まっているウクライナ南部クリミア自治共和国で1日、ロシア軍がウクライナの対空 ミサイル部隊を制圧しようと試みた。ウクライナの通信社が報じた。親ロシア派政権が崩壊したウクライナの政変は1日で1週間が過ぎ、ロシアによる軍事介入 の可能性もはらむクリミアの情勢が焦点となってきた。
■プーチン大統領に支援要請
ウクライナ暫定政権のテニュフ国防相は1日、ロシアがクリミア半島に約6千人の兵力を追加派遣したと非難。同半島南部でウクライナ軍部隊が武装したロシア軍人らを拘束したと明かした。ロシア軍人らはウクライナの海兵隊基地に侵入しようとして拘束されたという。
一方、ロシア系住民が多数派を占める同自治共和国のアクショノフ首相は1日、クリミア半島の治安回復に向け、ロシアのプーチン大統領に支援を要請、同国大統領府は「(要請を)無視しない」との立場を明らかにした。
ロシアのマトビエンコ上院議長は、同半島での限定的軍事行動を容認すると表明した。
アクショノフ氏は、自治権拡大を目指して5月に行うとした住民投票の実施を3月30日に前倒しをすることも表明、クリミアの治安機関を自身の指揮下に置いたと宣言。
同共和国内の空港は武装勢力による支配が続き、中心都市シンフェロポリの国際空港では1日、民間機の離着陸が全面的に停止した。ウクライナ当局者によると、シンフェロポリ郊外の軍用空港には1日までに複数のロシアの輸送機が着陸した。
ロシアは同半島南端のセバストポリで黒海艦隊の基地を租借している。ロシア側は「駐留協定の枠内で行動している」としたが、ウクライナ側はロシア軍の動きは駐留協定違反と反発している。(ニュースより、写真左はプーチン、右はアクショノフ仮首相)
ロシア側の勝利はもう目に見えた。予想以上にプーチンの動きが速かった事、EU加盟連合への暫定リーダー・アクショノフ仮大統領の動きが遅かった事、また
足場が固まってない状態でロシア側に攻撃のカードを切ってしまった事など、とにかくプーチン政権の結束力というか行動が一本槍になっていた事が今回の勝因
ではないかと思われる。アメリカが介入しようにもウクライナなんて到着まで半日ははかかるし、来たとしても返り討ちにあうだけ。EU連合諸国もまだ、加盟すら
決まっていないウクライナの内戦に対して動こうとする事は恐らくないだろう。(フランスは軍事はショボイから代表的なぐらい動かないと予想)後はプーチンが
GOサインを送ってミサイルを発射した際にウクライナ反政府の根城首都キエフは蜂の巣の様になるのは目に見えている。そうなると残務処理だが、ウクライナ次期
首相はヤヌコビッチとは考ても、側近にロシア側の息のかかった人間が入るのは火を見るより明か。また、アメリカが関与した事はもう解っているのだから、その対立
が出てくる。そうなると米露の冷戦状態になるのは目に見えている。裏切ったアメリカをロシアは許さないだろうな。そう考えるとロシアへの軍事介入を指示した最高
責任者のオバマは消されるかもしれない。また、アメリカが強気の姿勢を示すのかどうかな。
ただし、あくまでプーチンが内乱のGOサインをだしたときの話であり、躊躇しているようなら向こう側に反撃の糸口をつかまれる可能性は大いにある。