今もひっそりと残っていました。

2014年06月13日 16時06分12秒 | Weblog
みなさん、こんにちは
今日のブログはスギヤマです

今日は館長からブログネタにぴったりな素敵な情報を入手したので、さっそく写真を撮りに行ってきました

館の正面玄関を出るとすぐ右手に信号があるのですが、
そこを左に曲がります。


すると、以前、中三デパートがあった通りに出ます。
中三デパートの跡地に行ってみると、


左奥のほうに何やら見えますね


裏の方にまわってみると、ありましたありました
横4~5mほどのレンガ塀


私有地の為、遠くからズームしてレンガの雰囲気を撮影してみました
かなりの年月を感じます。
 
実はこれ、東北一を誇った豪邸布嘉御殿のレンガ塀なんです

「布嘉」といえば1代にして巨万の富を築き、県下第1位の富豪となった佐々木嘉太郎さん
嘉太郎さんは天保12年に金木に生まれ、12歳の時に五所川原の呉服商に奉公へ出ます。
その商才を認められてか、17歳の時に豪商・佐々木喜太郎に懇望され婿養子となり、慶応3年に平井町に分家してささやかな呉服商を開いたそうです

嘉太郎さんは真面目な働き者で、五所川原から鰺ヶ沢まで仕入れに行き、商取引をした後、朝の開店までに家に戻ってくるというかなりのハードワーク
このような、ほかの商人の追随を許さぬ努力によってお店は大繁盛

そして、数百万の富を蓄え、人々から「布嘉御殿」と呼ばれる大豪邸を建設します
この布嘉御殿は明治27年に起工し、37年に完成。総工費は38万円で、敷地は3600坪、建坪は900坪だったんだとか驚愕の大きさ
当時の個人住宅としては東北一だったそうです
なんでも、皇族御巡幸の折御宿となったこともあり、宝蔵物もたくさんあったんだとか
たった1代でこれだけの豪邸を建てるなんて、嘉太郎さん恐るべしです

しかし、悲しいことにこの布嘉御殿は昭和19年の大火によって、無残にも焼け落ち灰となってしまいました。
先ほどご覧いただいたレンガ塀はこの大火を免れ、今でもひっそりと残っていたんです
すごいですよね~ロマンですね~

この布嘉について書かれたパネルが当館1Fに展示してあります。
そこに当時の写真が載っているんですよ


写真で見ても、その大きさがお分かりいただけるかと思います


そして、実はこの布嘉の塀に実際に使われていたレンガが、受付カウンターの後ろの壁に3つだけ使用されているんです


周りのレンガと比べてみると、やはり3つだけ歴史の重みを感じます。
 


そして、この布嘉御殿のミニチュア模型が布嘉屋さんに展示してあります

ミニチュアといっても、横8m、高さ2,5m、奥行き2,5mの大きさ
とっても精巧に当時の豪邸が再現されていますよ

今日は五所川原の豪商「布嘉」についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか??
レンガ塀は館から徒歩2~3分、布嘉屋さんは車で5~7分と近いので、みなさん立佞武多をご覧になった後にぜひ立ち寄ってみてください
尚、レンガ塀の周りは私有地の為近くまで入ることはできません。
ご迷惑にならないよう眺めてください
へばね~

商都五所川原歴史館 布嘉屋
営業時間 10:00~16:00(4月20日~11月10日)
休館日 毎週月曜日
入館料 大人500円 学生300円
五所川原一ツ谷515-2
電話 0173-34-7670













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