人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

熊野詣 PART11② --花の窟神社--

2024-06-23 19:37:57 | 旅行

『全現代語訳 日本書紀』(宇治谷 孟 講談社学術文庫)の神代上を見ますと、一書(第五)にこういっている。伊弉冉尊が火の神を生むときに、からだを焼かれてお亡くなりになった。それで紀伊国の熊野の有馬村に葬った。土地の人がこの神をお祭りするには、花のときには花をもってお祭りし、鼓・笛・旗をもって歌舞してお祭りする。と記されています。

まさか神話の世界が目の前にあるとは思いもよりませんでした。花の窟神社は神話の世界の舞台です。ご由緒の読んでみましょう。

花の窟は、神々の母である伊弉冉尊(イザナミノミコト)が火の神・火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を産み、焼かれて亡くなった後に葬られた御陵です。 平成16年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されました。 花窟神社(花の窟神社)は日本書記にも記されている日本最古の神社といわれており、古来からの聖地として今に続く信仰はあつく、全国から多くの参拝者がお越しになります。花の窟では毎年2月2日と10月2日に例大祭を行います。神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれている約170メートルの大綱を、ご神体である高さ約45メートルの岩の上から境内南隅にわたします。 この「御網掛け神事」は、太古の昔から行われており「三重県無形民俗文化財」に指定されています。

今回も語り部さんのガイド付き。地元の元気のよいご婦人で、生憎の雨の中でしたが、地元愛にあふれるガイドをしていただきました。郷土が誇る史跡(花の窟)が『日本書紀』に地名まで特定され記されているのですから、考えてみれば当然かもしれません。羨ましい限りです。

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