鎌倉を知る ーー 七里ヶ浜フリーマーケット ーー

毎月第二、第四の土曜日と日曜日に七里ヶ浜海岸にある駐車場でフーリーマーケットが開かれます。数十軒の店が出店しますが、たまに掘り出し物が見つかったりするので楽しみにして出かけます。やはり出店の商品はリサイクル衣料や輸入骨董品などが主体ですが、湘南という土地柄でしょうか、なんとなくオシャレで、天気がよければ出かける好きな場所の一つです。

前にこのエリアは日本のコートダジュールであるとする石原慎太郎のコラムを紹介しましたが、最近は外国人も多くみかけ、特に空気の澄んだ冬は相模湾越しに富士山が観られますので、人気のスポットになってきました。

ところで石原慎太郎は豊洲問題で大変なことになってきましたね。今日は東京マラソンがありましたが、彼が都知事の時にスタートしたスポーツイベントで、ＮＹやロンドンなどのシティマラソンにも匹敵する規模に育ってきました。コースも新しくなり、世界新記録も期待でき、2020年のオリンピックが待ち遠しいです。今の元都知事への対応は、もっと過去の実績を評価してもいいと思いますが、当事者全員がわが身大事や目先の事だけにとらわれていそうで、何かめんどくさい話になってきました。

2020年のオリンピックでは、この七里ヶ浜沖でセーリングが行われます。このあたりの景色も50年以上前とはすっかり変わったみたいです。多くの観戦者を迎えるのが待ち遠しいですね。

七里ヶ浜の夕景

七里ヶ浜の夕景

鎌倉を知る ーー 祇園山ハイキングコース ーー

祇園山ハイキングコースは南は八雲神社から、北は東勝寺跡・腹切りやぐらの脇から登り、３０分ぐらいの山歩きが楽しめるハイキングコースです。標高は高いところでも７０ｍ位。八雲神社を登った所には展望台があり、鎌倉の西の山稜越しに天気がよければ富士山も望めます。

写真は妙本寺の後ろから東勝寺跡・腹切りやぐらに降りる途中で写した写真です。山の中腹に鶴岡八幡宮の本宮が見えています。夏から秋にかけては木の葉が生い茂り、こんな風には見えませんので、冬ならではの景色です。こうして見ると、鶴岡八幡宮の本宮は結構高いところにあり、背後の山が迫っている場所に建てられているのが分かります。鎌倉は火事の多い町でしたので、源頼朝は少しでも高いところに本宮を移したのでしょう。さらにその左側には北鎌倉に抜ける県道（鎌倉時代の巨福呂坂はもう少し左側）が通っているのですが、全く分かりません。

１３３３年に鎌倉幕府が滅亡するまでは、このハイキングコースの西側にある葛西ヶ谷には東勝寺や北条得宗家の屋敷があり、背後のこの山には道はなかったと思います。新田義貞がどう攻めたかを想像してみるのも楽しいですね。

鎌倉を知る ーー 葉祥明美術館 ーー

ＪＲ横須賀線北鎌倉の駅で降り、明月院に行く途中に「葉祥明美術館」があります。何度も前を通り、その存在は知っていたのですが、入るのははじめてでした。本名は葉山祥明。戦後の生まれで、私より六つ位年上です。１９９０年創作絵本『かぜとひょう』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。美術館には絵本の原画が展示されていました。

空の広がり。大地の広がり。水の中の広がり。空間の使い方が素晴らしいですね。観ている自分自身が絵のなかに入り込んでしまうような感覚になります。そのなかに描かれた一軒の家や木々、そして動物は空間のなかで点のようですが、近づいてみると実に丁寧に描かれています。色使いも優しい色で、なにかほっとした気持ちになる絵です。

そして何枚かのデッサン画も展示されていましたが、そのうちのマザーテレサを描いた絵が印象的でした。やはり基礎がしっかりしているから観る人を惹きつける絵が描けるのですね。水彩画はじめよう考えていましたが、目の前の花一輪描けないようでは、いまの実力では無理かと諦めかけています。

 

鶴岡八幡宮 神苑ぼたん庭園（平成29年2月13日）

鶴岡八幡宮　神苑ぼたん庭園（平成29年2月13日）