人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

鎌倉を知る ーー 仮名手本忠臣蔵 第三部 ーー

2016-12-21 16:22:40 | 日記

12月16日(金)。国立劇場に『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』をみにいきました。10月に第一部(大序~四段目)をみましたが、生憎11月の第二部(五段目~七段目)は行けず、今日の第三部(八段目~十一段目)の観劇になったわけです。赤穂浪士の討ち入りは12月14日ですから時期的にはピッタリ。忠臣蔵をみないと年を越せないということでしょうか。満員の館内は熱気に溢れていました。

ところで『仮名手本忠臣蔵』には、劇中に鎌倉とか相模の場所がでてきます。第一部では鶴岡八幡宮。第三部では光明寺となぜか大磯の花水橋。花水橋は大磯宿と平塚宿の境に流れる花水川に架かる橋。近くの高麗山の桜が散り、川面を覆う一面の花びらが美しく、名所だったようです。実際の忠臣蔵の舞台は隅田川に架かる永代橋。光明寺に行く途中なら滑川に架かる鎌倉十橋の一つでも良さそうですが、歌舞伎素人なりに花水橋にした理由を考えてみました。

答えになるか分かりませんが、ヒントは浅野内匠頭の辞世の句にあるのでは?

  風誘う花よりもなお我はまた春の名残をいかにとやせん

この歌の解釈はおまかせするとして、二度と花をみることのない「花見ず」と「花水」をかけたものと思われます。歌舞伎通からみれば何をいまさらという話?かもしれませんが、正解だとすれば、初心者の私にとっては思わぬ発見となりました。

そしてこの歌舞伎。唄方と三味線方が奏でる長唄はなんとも切ないですね。まず八段目の「道行旅路の嫁入」では戸無瀬と小浪の踊りに合せ、しみじみと語られます。そして九段目の「山科閑居の場」では虚無僧姿の本蔵が吹く尺八の音。娘を想う本蔵の気持ちが尺八の音となり、観客の心に沁みわたります。今ほどに娯楽の無かった江戸時代。多くの人たちがこの歌舞伎に夢中になったのも無理ないと思いました。

写真は光明寺。塩冶判官の菩提寺です。

 

 

 

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東海道中膝車 ーー 日本橋 ーー

2016-12-20 17:17:13 | 旅行

12月19日。日本橋で写した1枚です。

   にほんばしママチャリ転がし上方へ

ヘルメットをかぶった子供を乗せたママチャリ2台。日本橋の中央に埋め込まれた「道路元標」の脇を疾走しています。弥次喜多道中ならぬママチャリ道中。これから東海道を下る京都への旅。どんな冒険がまっているのでしょう。微笑ましい光景なので迷わずパチリ。

こんな書きはじめになったのは映画『君の名は』を観て、非日常の世界に浸ったからだと思います。今回2回目ですが、はじめて観たときよりも何か心に伝わるものがありました。画がきれいなのはもちろんですが、何よりもストーリー、そして挿入歌が素晴らしい。まだロングラン上映が続いているのも納得です。そして周りには私も含め中高年の観客が多く、御夫婦で来ている方もいました。名前が『君の名は』であり、往年の名作のリバイバルと間違えたわけではないでしょうが、こういうアニメ作品も観るのかと、ちょっと驚きました。

自宅のテレビで観るのもいいのですが、ご夫婦で街に出て、昔のようにしょんべん臭くない綺麗な劇場に足を運び、感動を共有することは、健康維持にも役立ちます。その意味で、この『君の名は』は若い人だけでなくお年寄りも観ることができ、新たな市場を創造する可能性を秘めた作品だと思いました。まだ観ていない方は騙されたと思い、是非劇場で観てください。脳の奥にしまい込んでいた切ない記憶が蘇るかもしれませんよ。

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ちょっとブレイク ーー 東京ディズニーシー ーー

2016-12-11 20:19:01 | 日記

先日15周年を迎えた東京ディズニーシーに行ってきました。はじめてでした。子供も成人し、行っても楽しめないとの先入観からですが、やはり食わず嫌いはいけません。行ってみるものです。大いにエンジョイしました。

この時期、15周年とクリスマスのイベントが盛りだくさんで、開園から閉園近くまでいたのですが、そんなに疲れもなく、アトラクションを楽しむことができました。待ち時間をチェックし、人気のアトラクションはファーストパスを使い、30分以内のものは並び、ショーは開園間際の空席を狙ったのですが、はじめてながら上手く回れたと思っています。そしてメディテレーニアンハーバーでのショーは、場所を気にせず時間さえ間に合えば誰でも迫力あるショーを観ることができます。

前日はディズニーランドで遊んで、ランドとシーの2デーパスポートLSチケットの値段は13,200円。値上げが話題になったりしていますが、正直、非常にコスパの高い2日間だと思いました。エンターテイメントの一つ一つが質が高く充実しており、非日常の世界を作り上げて楽しませてくれます。間違いなく、人気の秘密はエンターテイメントに徹し、「はずれがない」こと「コスパが高いこと」に尽きます。やはり儲かっているからこそ可能なのでしょう。次回はビッグバンドビートを絶対に観るぞと誓い、東京ディズニーシーをあとにしました。

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ちょっとブレイク ーー ラスコー展 ーー

2016-12-10 09:11:45 | 日記

12月9日。上野公園の国立科学博物館で11月1日から来年の2月19日まで開催されている『ラスコー展』を見てきました。地下鉄内の広告をみてその気になったのですが、つい最近にみた新聞記事もキッカケになっています。2016年12月15日にモンティニヤック・ラスコー国際洞窟壁画芸術センター「ラスコー4」が完成・開場するという記事です。その時はフランスに行く機会でもあれば行ってみたいと思った程度でしたが、今回の『ラスコー展』を見てからは死ぬ前にぜひ一度は行ってみたいと思った次第です。

掲載した写真は上野動物園のパンダ。上野つながりで載せましたが、本当は展示会場にある「クロマニョン人の母子」の複製像の写真にしたかったのですがカメラを持たず、諦めました。複製とはいえ実にリアルで、15000年前にこんなにオシャレをしていたのかと驚きました。一言。いつまでもガラケーではいけませんね。

ところでラスコー洞窟壁画は社会科の授業で習った程度で、殆ど知識はありませんでしたが、今回ラスコー展をみてホモサピエンスの祖先であるクロマニョン人の芸術的才能の豊かさに感動しました。日本でも縄文人の土偶や火焔土器に見られる優れた美的センスはよく知られていますが、これが同じ人類かと考えてしまいます。ヨーロッパ人のことはよく分りませんが、縄文人から弥生人に変わると急に普通のヒトになってしまうのが不思議です。人類は文明の発達とともに芸術的センスが隠れ退化してしまうのかもしれません。

長々と書かれた文章を読んでもイメージが湧かないかと思います。百聞は一見にしかず、疑う方は是非一度展覧会場に足を運んでください。間違いなく、フランスの「ラスコー4」にも行きたくなります。

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鎌倉を知る ーー 亀ヶ谷切通 ーー

2016-12-06 16:33:06 | 日記

亀ヶ谷切通は、鎌倉駅西口から寿福寺、英勝寺を過ぎて横須賀線のガードをくぐり、岩船地蔵堂を左に進んだ先にあります。昔から扇ガ谷と山ノ内を結び武蔵方面にも通じる要路だったのでしょう。この亀ヶ谷の名は今はこの切通と寿福寺の山号「亀谷山」に残っている位ですが、今でも生活道路として利用されています。

この時期は、長寿寺の近くでは北側の崖に生えたシダが黄色に色づき、特に日に照らされると金色に輝く様子が美しく、カメラマンの人気のスポットになっているようです。

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