新型インフルエンザのウイルス増殖を抑えられるかもしれない・・という発表です。
H5N1に限った話ではないですが、ウイルスが複製し増殖してゆくカギとなるタンパクに、RNAポリメラーゼというものがあります。
このRNAポリメラーゼはPA1,PB1,PB2という3つのパーツから成り立っています。
この模式図は下記ソースをクリックすると見れるのですが、ドラゴンの頭と口のような形をしています。 このうち、ドラゴンの口のように見える部分にPB1が入って結合してはじめて、ウイルス複製→増殖が出来るようになります。
だから、PB1と呼ばれるパーツが、「ドラゴンの口」にくっつかないように(人工的に)ジャマをしてやればウイルス増殖できず治療として使える という話です。つまり、これが出来る物質、PB1を押しのけて「ドラゴンの口」にくっつくことの出来る物質を見つけ出すことが出来ればOKということになります。
1918年のスペイン風邪と異なるのは、分子レベルのあらゆる研究成果が期待できるということですね。どんな薬が出来てくるのか楽しみです。
ソースは7月16日付sciencedaily↓http://www.sciencedaily.com/releases/2008/07/080715125926.htm
Newly Described 'Dragon' Protein Could Be Key To Bird Flu Cure