新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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青島の流行に細菌性髄膜炎説

2008-07-18 09:34:20 | 報道

先日、やきとりまんさんからコメントいただいた「青島でナゾの感染症」情報について。

死亡率0.8%ではパンデミックfluじゃなさそうだとお答えしたのですが、パンデミックじゃないとして、じゃあ一体何なんだということになります。新紀元の数字が膨らんでいたとしても、じゃあ火の無いところに煙は立つのかということになります。

ある現地報道によれば、「細菌性髄膜炎」説が出ています。別名 化膿性髄膜炎。
肺炎双球菌により呼吸器感染から脳神経系へ。

この病気なら、大量発生もある程度イメージできます。 私がセネガル在勤だったころ、近くのブルキナファソで大流行。アフリカのサハラ砂漠の南あたり、西から東にかけて多発地帯があり「髄膜炎ベルト」と通称されています。通常、細菌性髄膜炎は髄膜炎菌A型かC型かで起こるのですが、このときはw135という新型でバタバタと。その犠牲者数はSARSをはるかに上回っていただけに、北京に転勤してからSARSの騒ぎぶりに、国際社会の、マスコミの、ダブルスタンダードに複雑な気がしたものです。

今回も、青島でアフリカ髄膜炎ベルトの何十分の1かの発生でアフリカの何十倍かの騒ぎになるのでしょうか・・・

ソースは7月15日付Hoxun↓
http://news.boxun.com/news/gb/china/2008/07/200807152309.shtml

青岛7月爆发大规模神秘疫情,专家称疑似流脑感染
(博讯北京时间2008年7月15日 来稿)

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