前回 http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/f3944cbcf2067a3e181ccd7350979c74 に続き、
毎日コラムにて近著ともども当ブログもさらりと紹介されています。引き続き、みなさまのご愛顧いただけると幸いです。
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20081125ddf041070020000c.html
憂楽帳:ドクトル外交官
アルコール依存症のケアに最高の場所と最悪の場所は?
前者は、イスラムの掟(おきて)が厳格で飲酒はムチ打ち刑というスーダンの首都・ハルツーム。後者は、試飲のできるワイン屋が50メートルおきに並ぶフランス・ブルゴーニュの田舎町・ボーヌ。土曜日夕刊「からだと心相談室」で精神科を担当する近畿医療福祉大学教授の勝田吉彰医師が出版した「ドクトル外交官 世界を診る」(星和書店)の一節だ。
当欄で以前紹介したブログ「新型インフルエンザ・ウォッチング日記」の開設者でもある勝田さんは、94年から06年まで外務省医務官として、スーダン、フランス、セネガル、中国の日本大使館に勤務し、計24カ国を訪問した。
「名物はテロリズム」「総理大臣訪仏」「マラブーの呪い」……と題されたエピソードを読み進めると、外交の裏舞台や各国医療事情を知ることもできる。
貧乏でも金持ちでも等しく医療が受けられるべきだ--。日本の「常識」が思い浮かんだが、無保険の子どもの問題など、格差の広がりで、わが国の足元にもきしみが見える。【湯谷茂樹】