音盤工房

活字中毒&ベルボトムガール音楽漂流記

ライヴ行けなかった腹いせに聴く禁断のブートレグシリーズ(3)

2014年03月31日 | インポート

One_more_shot_2012

 ブートレグ・シリーズ第3弾。
 今回は映像化ブートレグを紹介する。
 結成50周年記念ツアー「50 & カウンティング」と銘打つローリング・ストーンズ・ライヴが2012年11月25日にロンドン02アリーナでキック・オフし、2012年12月15日に米ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターにて千秋楽を迎えた。
 ローリング・ストーンズがどうしてツアーの千秋楽にこの会場を選んだかについては定かではないが、この日、コンサートに招待した豪華なゲスト陣をみると、あまりのビッグネイムに驚かされる。
 レディー・ガガ、ブルース・スプリングスティーン、ザ・ブラック・キーズ、ジョン・メイヤー&ゲイリー・クラーク・Jr。
 この白熱ライヴをWOWOWが2012年12月16日独占生中継し、年が変わった2013年2月にも見逃した視聴者の為に再放送されたらしい。
 この日のライヴはなかなかの好評であり、映像販売化も期待していたのだが、公式にはハイドパークの凱旋ライヴの方が先に映像化・販売されたのでこちらの方は、てっきりお蔵入りになったかと思っていたのだが、ブートレグの老舗コレクターズロック館でまさに、『THE ROLLING STONES ONE MORE SHOT 2012』を目にする。
 YouTubeでは逸早くその一部始終を観ることができるが、TVで是非観たいと考えている方には、このブートレグ版DVD-Rをお薦めする。
 ブルーレイのような超高画質に慣れてしまった方にはやや不満が残るかもしれないが、DVDレベルでこの映像だとほぼ許容を充たしている、といってもいいかもしれない。
 見所はいくつかあるけれど、やはりゲストが出演する曲目に注目して欲しい。
 レディー・ガガ。
 ストライプの衣装が目にチカチカ眩しい。
 彼女は、オリジナルでバッキングヴォーカルを務めたメリー・クレイトンばりの強烈なインパクトをこの曲で残した。
 70年代、80年代のロックファンにはお馴染みのBossことブルース・スプリングスティーンの登場には正直、夢みたいな邂逅であったと思う。
 スプリングスティーンのロック・アルバムにある時期、批判的だったキースとも和やかに笑顔を交わしていたし、ミックとのデュエットで声を枯らしながら歌う「タンバリン・ダイス」が観る者を魅了する。
 これぞ、ロックの師弟対決にも映る。
 ブルースタイムでは、ジョン・メイヤー&ゲイリー・クラーク・Jrが登場し、豪快なギター・プレイを披露する。
 ゲスト陣のなかで特に精彩があったのが、ミック・テイラー。
 ストーンズ在籍当時からは見る影もなくでっぷりと太ってしまったが、「ミッドナイト・ランブラー」では、あの独特の音色でギタープレイを魅せる。
 ずっとこのバンドでプレイしていたかのようにそのギターの傍若無人ぶりにも思わずニヤリとさせられる。
 だがなんといっても、ロゴの”ベロ出し”を模した花道で蝶蝶のように舞い躍る70歳のミック・ジャガーを見ていると、この人やはり只者ではないなと痛感するのだ。

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YouTube: The Rolling Stones - Prudential Center - Newark, NJ - 20121215 - Full Concert

50 & COUNTING…THE ROLLING STONES LIVE ONE MORE SHOT 2012
Live
At Prudential Center, Newwark, NJ, USAdecember 15th 2012

[Disc1]
1.Intro
2.Get Off My Cloud
3.The Last Time
4..It's Only Rock'n'Roll(But I Like It)
5.Paint It Black
6.Gimme Shelter(with Lady Gaga)
7.Wild Horses
8.I'm Going Down(with John Mayer & Gary Clark Jr)
9.Dead Flower
10.Who Do You Love?(with The Black Keys)
11.Doom And Gloom
12.One More Shot
13.MIss You
14.Honky Tonk Women

[Disc2]
1.Band introduction
2.Before They Make Me Run
3.Happy
4.Midnight Rambler(with Mick Taylor)
5.Start Me Up
6.Tumbling Dice(With Bruce Springsteen)
7.Brown Sugar
8.Sympathy For The Devil
-Encore-
9.You Can't Always Get What You Want(with the Choir of Trinity Wall Street)
10.Jumpin' Jack Flash
11.(I Can't Get No)Satisfaction

 追記:最後に、WOWOWで放送されたロックレジェンド50年スペシャルと題し、ピーター・バラカン氏とプロデューサーであり、作家でもある佐藤剛氏がローリング・ストーンズについて熱く語っている映像があったので紹介しておこうと思う。佐藤氏がストーンズの核心的な部分に迫っている。

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YouTube: 【WOWOW】 ロック・レジェンド50年スペシャル『THE ROLLING STONES』


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