1983年公開のアメリカ映画です。主演はアル・パチーノです。何とも凄まじい迫力のチンピラを演じていて見事です。筋書きは、キューバからの難民に紛れ込んだチンピラが、チャンスを掴んでのし上がり、麻薬の取引で成功します。しかし、やがて自滅の道を歩み始めてしまいます。
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6月8日から9月5日まで、六本木の国立新美術館で開催中の展覧会です。アメリカ合衆国のワシントンにあるナショナル・ギャラリーは、アンドリュー・メロンという銀行家が、美術館を設立する基金と、自分のコレクションを連邦政府へ寄贈したことから創設された美術館で、その後、その趣旨に賛同した一般市民からの寄贈とで、すべての収蔵品が構成されているとのことです。
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椎名誠著、小学館刊
椎名さんの本は面白い。ほんの少し不良の味がする。そして、冒険を好む少年の純粋さがある。深くはないが真摯な姿勢を感じる。私になくて私が好む多くのものを持っている様に感じます。だから、今までも旅行本を主に読んできました。
本書は、江戸時代の大黒屋光太夫が辿った、シベリアを横断する旅を取材したテレビ番組に、椎名さんが同行した旅の記録です。以前読んだ、米原万里さんの著書「マイナス50℃ . . . 本文を読む
1978年公開のアメリカ映画です。カードマジックで世に出た主人公が、腹話術を織り交ぜて成功しますが、いつの間にか、自身のパーソナリティが腹話術の人形とに分裂してしまい、次第に精神に異常を来して行きます。成功目前の主人公は、あることから、故郷へ逃れ、昔思いを寄せた女性の下を訪れますが・・・。
若き日のアンソニー・ホプキンスの成りきりの演技が凄い。容貌に魅力はありませんが、こうした特徴的なキャラクタを . . . 本文を読む
大沢在昌著、角川書店刊
大沢さんの小説は、その執筆時点での最先端の犯罪事情を折り込んで書かれているようです。中国マフィア、中東マフィア、故買、麻薬、人身売買など、犯罪の基本的な材料は変わらないながら、日本に忍び込む暴力や犯罪の最先端を取材して物語を紡いでいる様に感じます。
さて本作は、ロシアマフィアの犯罪を追いかけていた刑事が、そのマフィアから抹殺されようとする所から始まります。「もうお終いか」と . . . 本文を読む
1992年公開のアメリカ映画です。下記URLによれば、舞台劇を舞台化したとのことで、脚本の骨格が非常にしっかりしているのは、その生だと思います。出演陣も豪華で、主人公にトム・クルーズ、敵役にジャック・ニコルソン、更に、デミ・ムーア、ケヴィン・ベーコンなど、名優揃いです。
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麻酔科の医師として活躍された天木嘉清さんの講演会を聞きました。現在は帝京平成大学教授、東京慈恵医科大学客員教授を務められ、専門は筋弛緩薬の研究だそうです。
その先生が、まだお若い頃、手術室の中にクラーレという薬剤があったのだそうです。先生は初めて聞いた名前で先輩医師に尋ねた所「これは矢毒だよ」と教えられた。アマゾンの民が狩猟用として使用していたもの。矢毒には、他にもアフリカのストリキニーネ、インド . . . 本文を読む
1999年公開の中国映画です。名作であるとのことで見ました。物語は、中国の片田舎の小学に、成り行きで一ヶ月間臨時の教員となった13歳の少女が主人公です。中学校さえ出ていないこの主人公のミンジは、お金欲しさで引き受けたものの、中々上手く行きません。特に腕白なホクエーには何度も困らせられました。
そのホオクエーが家庭の事情から、家を出て町に働きに出てしまいます。頼まれた条件に、一人の脱落生徒も出さなけ . . . 本文を読む
根本祐二著、日本経済新聞社刊
古代世界で一際そびえ立つ文明の代表と言えばローマ帝国でしょう。規模や文化的な影響度で言えば、元帝国やペルシャ帝国も偉大ですが、今日の西欧文明の礎を築いた点から、無視し得ない文明であったと思います。その偉大な文明が滅亡した理由の1つは社会インフラの崩壊であるとされています。また、今日の強大なアメリカも、一時期インフラの維持を怠ったため、社会的な問題になったと聞きました。 . . . 本文を読む
2010年公開のアメリカ映画です。遙かな未来が舞台です。人間の脳細胞に人工的な細胞が結びつき、外から操る技術が開発され、それが、人々に受け入れられます。やがてその技術の延長線上で、死刑囚同士が戦い、30回勝てば自由の身になれる約束で、戦闘が開始されます。それらの兵士達は、別な人がゲームとして操作しているのです。
主人公は、その一人なのですが、そうした技術の開発と普及の裏には大きな陰謀が隠されていま . . . 本文を読む
乙川優三郎著、朝日新聞出版刊
朝日新聞の朝刊に2009年2月16日から同年9月9日まで連載された作品です。大好きな音川さんの作品ですが、「さざなみ情話」と同じく読了するのに時間が掛かりました。言葉の一つ一つを疎かにすることが出来ない緻密さと情感に溢れているからです。かねてから山本周五郎の作品に通じる人間への暖かい視線を感じていました。そして、人の生き方を追い求めるかのような作品群です。本作は、その . . . 本文を読む
1996年公開のアメリカ映画です。湾岸戦争の際、戦車隊を率いて戦った主人公の中佐は、敵と誤認して見方の戦車への攻撃を命じ、部下を死なせてしまいました。深く悔悟の念に駆られますが、死んだ部下に真実を話す自由が与えられず、次第に酒に溺れるようになって行きます。
帰国後は、事務職に就きますが、ある時、名誉勲章の授与候補者となった、死亡した女性士官の調査を命じられます。しかし、調査を進めるにつて、報告書に . . . 本文を読む
佐江衆一著、祥伝社刊
朗読で「江戸職人綺譚」を聞き、佐江さんの作品が好きになりました。会社勤めの後に作家活動に入り芥川賞の候補にもなったそうですが、苦労をされたようです。本書は、その佐江さんが、70歳の記念として、世界一周の船旅に出た記録です。
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URL => http://ja.wikipedia.or . . . 本文を読む
茨城県近代美術館で開催中の展覧会です。収蔵品を中心に、女性を表現した作品を展示しています。下記のURLによる本展の構成案内では、以下の通り述べています。
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第1章から第3章では、近代の男性作家による、女性の容姿の美しさや官能性、母性、少女性など、当時の社会や男性にとっての . . . 本文を読む
佐々木嬢作、文藝春秋刊
本作品は、ある事件で精神にダメージを受け休職中の主人公が、縁あって巡り会い解決に導く6つの物語を収録した短編集です。今日的な地域の事情に基づく事件、貧しく悲惨な境遇に育ったが故の犯罪、仲違いが招いた不幸な事実を隠す兄、変質者の餌食になった娘の行方、20年前の迷宮殺人が招いた新たな殺人事件、底知れない強欲が招く憎しみ。いずれも全く異なった人生模様が描かれています。そうした事件 . . . 本文を読む