風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

紅葉の甲ヶ山

2009-11-01 | Weblog
北海道からは雪の便り、鳥取も昼前から激しい雨で荒れ模様です。
そんなことで、明るいうちからパソコンに向かっています。

昨日、駆け込みで紅(黄)葉を楽しんできました。
行った先は東大山の矢筈と甲、甲ヶ山は2年半ぶりになります。
香取の登山口から大休峠~矢筈ヶ山~甲ヶ山~甲川と回って、
また香取に戻ってくる反時計回りの周回コースにしました。

登山口あたりの木々もあらかた葉を落としてしまっています。
今年の紅葉は早いのか、先週あたりが見頃だったようです。


登山道 09.10.31 香取口

一日中晴れていて、おまけに暖かく、絶好の登山日和なのですが、
なんか空気が霞んでいて紅葉も展望もイマイチです。
とはいえ、ユートピアの避難小屋もはっきり見えます。
まぁ、ちょっと要求が贅沢すぎるんですね。

大休峠からひと登りして見る矢筈ヶ山のブナ林は、
もう、みんな葉を落として晩秋の雰囲気です。


ユートピアを望む 09.10.31 大休峠


ブナの斜面 09.10.31 矢筈ヶ山

矢筈ヶ山の狭い山頂は、
最後の紅葉と大山の眺望を楽しむ人たちで賑わっていました。
私は、今日の目的の一つだった三角点の写真を撮って小矢筈ヶ山へ。


大山 09.10.31 矢筈ヶ山

小矢筈ヶ山から見る甲ヶ山の紅葉は、まだまだ楽しめました。
山頂には、その紅葉の甲ヶ山を水彩で描いている方が・・・。
ご本人は趣味だというお話でしたが、とても上手でした。
「山で絵を描く」、これは憧れですね。

話はそれますが、
高校生の頃、私も山にスケッチブックを持って行ったことがあるんです。
(芳野満彦さんの『山靴の音』の影響だろうと思うんですが・・・。)
山から帰ってきて、そのスケッチをあらためて見てから二度と持って行かなくなりました。
山の中で描いてる時は良く見えても、
下りてきてから見ると「何が描いてあるかわからん!」という、
ただの落書きにしか見えない絵だったんですね。


甲ヶ山 09.10.31 小矢筈ヶ山


山頂直下 09.10.31 甲ヶ山

甲ヶ山の山頂直下の岩場にダイセンオトギリが一輪咲いていました。
このところの陽気にだまされてしまったんでしょう。
季節外れの花を見ると、なぜか身につまされ哀れな気分になるのですが、
このダイセンオトギリは、そんな感じがしませんでした。 


ダイセンオトギリ 09.10.31 甲ヶ山


小矢筈ヶ山(手前)・矢筈ヶ山(右奥) 09.10.31 甲ヶ山

逆光の大山や矢筈ヶ山を眺めながら、甲ヶ山で昼食をとり下山です。
甲ヶ山名物ゴジラの背渡り、岡山から来られた方も慎重に渡っていきます。

甲川へはまさに直滑降、一気に高度を下げて甲川へ。
標高が低くなると、まだ何とか紅葉の景色です。
誘われるように上流の妖精の住むという谷へ上がってみました。
水量が少ないので遡行は楽ですが、滝の迫力はもう一歩です。


ゴジラの背 09.10.31 甲ヶ山


黄葉 09.10.31 甲ヶ山

 
甲川上流 09.10.31


庄司ヶ滝 09.10.31 甲川

香取集落の庭先に咲く菊の花にたくさんの蝶が集まっていました。
10数匹のキタテハとツマグロヒョウモン、アサギマダラも一匹いました。
明日からの荒天を知っているのか、蜜を吸うのに一生懸命で、
私が近づいても知らんぷりです。


ツマグロヒョウモン(右)・キタテハ(左) 09.10.31 香取