風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

県境の三角点

2009-10-26 | 三角点など
大山の紅葉も今が盛りのようですが、
この土日はぐずぐずしていてどこにも行けませんでした。

突然ですが、三角点の写真は色気がないんですよね…。
どうも、私はマニアにはなれないみたいです…。

ま、気を取り直して…、12個ですからね。

ところで三角点ですが、
国土地理院のHPにある基準点設置点数一覧表(都道府県別)によれば、
平成21年3月31日現在で全国に107,837点あるそうです。内訳は一等三角点974点、
二等三角点は5,061点、三等三角点は32,392点、残りは四等三角点です。
このうち鳥取県には、一等が12点、二等が42点、三等が339点、四等が767点で
合計1,160点の三角点があることになっています。

この12点の一等三角点名を具体的に上げていくと、
長尾鼻(80.81m)、高聾山(288.34m)、三国山(1251.92m)、
大将山(177.14m・蜘ヶ家山)、天神野(54.01m)、大平山(193.61m)、
焼林村(115.12m)、進藤池山(474.32m)、二子山(1358.43m・矢筈ヶ山)、
洗足谷山(736.25m・洗足山)、半甲山(743.48m・仏ヶ仙)、花見山(1188.10m)
になります。
一応山登りの対象になりそうな一等三角点の山は、三国山、二子山(矢筈ヶ山)、
洗足谷山(洗足山)、半甲山(仏ヶ仙)、花見山ぐらいでしょうか。


氷ノ山頂上の三角点 09.5.23

ここまで淡々と書いてきましたが、
氷ノ山は? 氷ノ山も一等三角点のはず!
残念ながら、氷ノ山は兵庫県に入っていました。
三角点の標石は、兵庫県養父郡大屋町(現養父市)横行の奥山国有林にあるそうです。
別に一等三角点の多いほうが偉いというわけじゃないんだけどね。


点名「氷ノ山」 07.5.20

氷ノ山のように県境の三角点で、他県に入っているのが、
新山要害山(島根県)と道後山(広島県)。
道後山は、地図を見ると西のピークが県境になっていて、
東のピークに三角点があるのでどうしようもないかな。

鳥取県に入っている半甲山(仏ヶ仙)、花見山も岡山県との県境にある山だけど、
こちらは、しっかり鳥取の方に三角点は埋設されているようです。

まぁ、道後山を除いて2勝2敗というとこでしょうか(笑)。


点名「氷ノ山」 07.10.21

氷ノ山の標石は、古い点の記に青石と記載があり花崗岩ではありません。
そのためか、一等の「等」の字の竹冠も見えなくなるほど上部が欠けています。
ちょっと痛々しい感じですね。
この三角点は、上部の+印の彫り込みが深い特徴があり、
鳥取県中部の点名「大将山」と石材もですが、
+印の彫り込も大変良く似ています。

なお、上西勝也さんのHP「三角点の探訪」によれば、
1888年(明治21)の埋設の後、1927年(昭和2)にあの柴崎芳太郎氏によって
埋め直し(改埋)されているようです。