風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

点名「半甲山」

2009-10-23 | 三角点など
18日(日)の午後から仏ヶ仙山頂にある一等三角点、
点名「半甲山」(はんこうざん、標高743.48m)を見てきました。
登山口から桧の植林と雑木の境界を20分ほど上がると山頂に着きました。

仏ヶ山は岡山県境にありますが、山頂の三角点は、
鳥取県東伯郡関金町(現倉吉市)大字浅井奥地内に所在すると
国土地理院の「一等三角点の記」にあります。


仏ヶ仙山頂 09.10.18

三角点を中心に小さく切り開いた山頂には、
何株かのアキノキリンソウが咲いていました。
そして、ドライフラワーのようになったワレモコウと
早くも花芽を出して春を待つイワナシが少しと…。
なぜか寂しげな山頂です。

 
アキノキリンソウ 09.10.18        イワナシ(花芽) 09.10.18

山頂近くからは蒜山が間近に見え、
写真には上手に写せませんでしたが、
右奥には一等三角点のある矢筈ヶ山(点名「二子山」)もうっすらと見えます。
大山は蒜山の陰になってしまうようです。


蒜山 09.10.18

木立の間から見える鳥取県側も霞んでいますが、
なんとか一等三角点「大将山」のある蜘ヶ家山も確認できました。
2点の一等三角点を同時に眼で確認すると、
素人なりに全国をカバーしている三角点網を実感することができます。


北(鳥取県側)の展望 09.10.18

三角点標石は、「高聾山」ほどではないですが粗い花崗岩です。
各辺、特に上面の4辺は面取り加工をしているように見えますが、
風化による可能性もあります。

なお、「旧点の記」に基づいたある資料では、
この三角点の石材を「青石」としてありましたが、
見る限り確かに花崗岩です。
「一等三角点の記」などの記録には、
明治20年(1887年)の埋設後に
標石を取替えたような記述はないんですけど…、?です。


点名「半甲山」 09.10.18