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[1988年]伝説の5二銀をソフト検証[羽生vs加藤九段]

2016-11-05 01:13:33 | 将棋
羽生さんには数多くの羽生マジックが存在しますが、
その筆頭にも挙げられるのが、1988年当時五段だった羽生さんが
既に名人経験のある加藤九段とNHKトーナメントで戦った際の一局。
解説者の米長邦雄永世棋聖をもってしても見抜けなかった
伝説の「52銀打ち」。

米長邦雄永世棋聖が思わず「おおおお~~~!」と声を上げて
多くの反響を呼び、今でもアマチュアの間では語り草になっており、
羽生さんも今でもアマチュアの人と話す際、話題になることもあるぐらいの
伝説の一戦です。


https://www.youtube.com
/watch?v=cCDe0Pdypps


米長邦雄永世棋聖はつい最近亡くなわれましたが、棋界随一の知能と実績。
棋界随一の端正な顔立ち。そして抜群のコメント力とタレント性で存在感十分の大棋士です。
その方が全国放送のNHK杯で伝説の5二銀打ちに雄叫びをあげたわけです、
当時の将棋ファンはそれに衝撃を受けて、今でも語り草になってます。
米長先生自身も羽生五段のたぐいまれな実力を既に見抜いており、動画でも
羽生五段の実力を認める発言を次々と繰り出しております。勿論米長先生の期待通りの
活躍をこれから25年以上に渡って羽生さんはやってのけるわけですが・・・。
さらに米長先生は、羽生さんを中心とするその後棋界を席巻する「羽生世代」と
研究を共にし、「脳みそが涙を流すほど、羽生君やその同世代は考えに考えて研究に明け暮れている」
と言わしめた。それほど羽生世代を買っており、評価していた先生のひとりといえます。

さて伝説の5二銀を巷で有名な「技巧」を用いてソフト検証してみました。
その結果です。全ての手に対して15秒以上寝かせ・考えさせた結果であります。



ソフトのすごいところは、米長永世棋聖も見抜けなかった5・2銀を最善手に
あっさり見抜いてしまうこと。勿論、米長先生もNHK杯ではなく持ち時間が十分にある
棋戦なら見抜けたかもしれません。それでもあっさり拾い集めてしまうソフトが
プロを超えていると言われるのもある意味納得ですね。勿論羽生さんは短い時間で
それをあっさり拾って指してしまうわけですから、さすが将棋の神様と言われるだけあります。
ただソフト的には5二銀はあくまで最善手の一手で、特に素晴らしい評価という訳ではありません。
すでに先手の勝勢は確実であることは読んでおり、何も5二銀を打たなくても
米長先生が示した手(これも次善手)でもほとんど羽生五段の勝ちであることは見抜いています。

むしろすごいのは、米長先生が何も言わなかった50手目の△1五銀。
これが加藤九段の敗着というか、先手を一気に有利に導いてしまった手を見抜いていたこと。
勿論、そのあとの感想戦でこの△1五銀が敗着であるのか話が出たかもしれませんが、
それまで互角だった内容をあっさり先手有利にしてしまった、△1五銀の目のつけどころ。
本当にフリーソフトはいえ、今の将棋ソフトの実力は本当に計り知れないものがあります。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2020-03-14 10:38:11
上のコメントの阿呆は何を言ってんだ?
ソフトが正着を見抜き続けてたってだけの話じゃん
なんか勘違いしたのかな、恥ずかしい奴
返信する
Unknown (Unknown)
2019-11-20 16:34:44
あぁ、運送業の頭では理解できそうもない話でしたね。失礼しました。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-11-20 16:33:09
むしろすごいのは、米長先生が何も言わなかった50手目の△1五銀。
これが加藤九段の敗着というか、先手を一気に有利に導いてしまった手を見抜いていたこと。
↑ソフトの評価を絶対視するのかしないのか、ごっちゃになってますよ
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