高校入試が近づくと中学校は勿論、学習塾でも実施されるのは当然である。
殆どの生徒が模擬試験を幾らか既に受けている状態なので、
合格の可能性は大いに理解している。たまに勘違いし続けている子もいるが、
基本的にシビアに結果を受け止め、合格の可能性ができるだけ高い高校に志望校をシフトチェンジし始める。
殆どの生徒が自分の身の丈にあった高校を選択するので、
こちらからすれば安心するのだが、
一番可哀想なのはギリギリの子だ。
さて、自分の場合はこういう「合格ギリギリの子」に関しては
できるだけ高校入学後の進路の話(環境論の話)をするようにしている。
かなりいい加減な表になるが
以下ご覧頂きたい。
この表の欠落するポイントや突っ込みどころは結構あるだろうが、
一つの目安や目処としては割りと効果的。
ポイントは以下の通り
・高校受験の合格者が3年後の大学入試の際の国公立大学の合格率を表している。
・多くの大学受験生が目標にする率の高い国公立大学の実績だけに絞った。
・難関大学は数多くあるが、一般的にこの辺の地域に通う高校生が思い浮かぶと思われる難関大学に絞った。
・栃木県の地理的弊害の少ない&中央圏内に位置する高校は
合格者平均偏差値の前後の子が集まりやすく、序列が明白である。
60の高校に偏差値60後半や70の子は基本的にまれである。
殆ど60前後の子が密集する。
この辺が地理的弊害が伴うローカル進学高の合格者層との大きな違いになる。
・栃木県の場合の県内ローカル高校というものは合格者層の幅が広い。
単純に言えば上下の差が極めて激しい。
状況次第で上はSS70近く、下は50カスカスの子も存在する。
原因は地理的要因。本来なら県内トップ高にいけるのに、遠距離故に
地元のローカル進学を選択するケースが多い。
他の高校も少なく、平均層~トップ層まで集まる。
この辺は当県高校入試の実情で多くの人が良く認知している事実である。
進路相談でこういう話は別にする必要もなく、必要があれば
さらりと言うに留める。
さて問題は高校入った後のこと。この辺が以外と認知度が低いから
必要に応じて以下の話をする。
もっとも「一つの目処」というのが前提になるが・・・。
例を上げます。
例えば偏差値60の女の子が居るとする。
その子は偏差値62のD高校を熱望しているが少し危ない状況
もし諦めるならFかGの選択になる状況だ。
D高校→国公立大学は36%の合格者(難関に関して言えば2.5%前後)
F高校→国公立大学は27%の合格者(難関は2.2%)
G高校→国公立大学は32%の合格者(難関は1.0%)
単純な話
D高校を受験して合格すると仮定すれば、
飛躍的に成績を伸ばして合格しないかぎりは普通に考えればギリギリ合格
偏差値を見て分かる通り基本的に真ん中より下の層に位置する。
将来的にこの高校では36%が国公立大学に受かっているので
単純な話真ん中より上の位置じゃないと見込みは薄いのは分かる。
高校入学時のスタートは真ん中より下、
単純に国公立大を目指すなら真ん中より上の位置が求められるので
今後の努力が求められるのは明白だ。
ではD高校を諦めて思い切ってG高校で妥協したとする。
この高校に合格すると仮定すれば、偏差値見て分かる通り
自分のほうが5ポイント上で普通に考えて上位合格。
この高校は32%の国公立大学者を出しているので、おそらくその層に
入っている形でのスタートとなる。
(※この際難関大学の話も少し付随する。表から分かる通り
ローカルを除きトップABC以下の高校を選んでいる時点で、
可能性は薄い位置にいるのは簡単に分かる話。
難関大学を目指す一つのものさしとして求められるものは
ABCトップ3に合格してなおかつその中で上位25~10%に食い込むか、D以下なら一桁順ぐらいの位置が必要)
行きたい高校に行くべきなので、強くは押さないが
この辺りの話をしだすと、結構納得してGやF高校を選ぶケースは多い。
実際学習環境に不思議と人間は弱いもので、左右されるものである。
下の位置にいるのはつまらないもので、ズルズル学習意欲が失せて
高校入試の段階ではトップレベルだったのに、入って競争に負けて
気がついたら大学入試で残念な結果や名もない大学に通わざるを得ない話なんてしょっちゅう聞く。
逆にレベルが低い高校でも上位にいると、気持ちがいいのか
国公立大学や難関大学に受かる結果に結びつくのである。
意外と良い高校に行けばそれなりの大学に行けると
勘違いしている生徒や親がいるので、ギリギリの子に限っては
こういう話を持ち出し、「別に下の高校にランク落としても悪いことばかりじゃないよ。
志望校は志望校で大変な部分多いよ」と悲観的にならないように促すだけである。
もっとも最後には「大学入試は努力出来る才能がないと、どの高校に行っても同じこと」とはいいますけどね。
これは当然のことですね。後は本人が決める問題。
しかし環境論は面白いもので、県内トップのAやBに行っても
最下層になれば国公立底辺さえ受からず、
私立のFラン行きもあり得るから怖いのです。
高校入試時に偏差値68あって、偏差値55の子に最終的に
大学入試で負けるなんて話はいくらでもあるわけです。
怖いですね。
さて、自分の子供も将来高校選択を迫られることになるでしょうが、
私は環境論を強く訴えますよ。自分の生徒には絶対いいませんが、
「進学高にギリギリで入っていいことはまるで無い」
とまで子供には言い切ります。
そこには県立高校の指導体制や指導力は余り宛てにしていないというのもあります。
私立高校に行った子のほうが期待値以上の成果上げているのは、
教え子の大学合格の話を聞くたびに痛感します。
私は宮崎出身で同じように県立優位の県出身ですが
最底辺ならまだしも偏差値60前後の県立が私立に実績で完敗するって
殆どないですから。。。。
殆どの生徒が模擬試験を幾らか既に受けている状態なので、
合格の可能性は大いに理解している。たまに勘違いし続けている子もいるが、
基本的にシビアに結果を受け止め、合格の可能性ができるだけ高い高校に志望校をシフトチェンジし始める。
殆どの生徒が自分の身の丈にあった高校を選択するので、
こちらからすれば安心するのだが、
一番可哀想なのはギリギリの子だ。
さて、自分の場合はこういう「合格ギリギリの子」に関しては
できるだけ高校入学後の進路の話(環境論の話)をするようにしている。
かなりいい加減な表になるが
以下ご覧頂きたい。
この表の欠落するポイントや突っ込みどころは結構あるだろうが、
一つの目安や目処としては割りと効果的。
ポイントは以下の通り
・高校受験の合格者が3年後の大学入試の際の国公立大学の合格率を表している。
・多くの大学受験生が目標にする率の高い国公立大学の実績だけに絞った。
・難関大学は数多くあるが、一般的にこの辺の地域に通う高校生が思い浮かぶと思われる難関大学に絞った。
・栃木県の地理的弊害の少ない&中央圏内に位置する高校は
合格者平均偏差値の前後の子が集まりやすく、序列が明白である。
60の高校に偏差値60後半や70の子は基本的にまれである。
殆ど60前後の子が密集する。
この辺が地理的弊害が伴うローカル進学高の合格者層との大きな違いになる。
・栃木県の場合の県内ローカル高校というものは合格者層の幅が広い。
単純に言えば上下の差が極めて激しい。
状況次第で上はSS70近く、下は50カスカスの子も存在する。
原因は地理的要因。本来なら県内トップ高にいけるのに、遠距離故に
地元のローカル進学を選択するケースが多い。
他の高校も少なく、平均層~トップ層まで集まる。
この辺は当県高校入試の実情で多くの人が良く認知している事実である。
進路相談でこういう話は別にする必要もなく、必要があれば
さらりと言うに留める。
さて問題は高校入った後のこと。この辺が以外と認知度が低いから
必要に応じて以下の話をする。
もっとも「一つの目処」というのが前提になるが・・・。
例を上げます。
例えば偏差値60の女の子が居るとする。
その子は偏差値62のD高校を熱望しているが少し危ない状況
もし諦めるならFかGの選択になる状況だ。
D高校→国公立大学は36%の合格者(難関に関して言えば2.5%前後)
F高校→国公立大学は27%の合格者(難関は2.2%)
G高校→国公立大学は32%の合格者(難関は1.0%)
単純な話
D高校を受験して合格すると仮定すれば、
飛躍的に成績を伸ばして合格しないかぎりは普通に考えればギリギリ合格
偏差値を見て分かる通り基本的に真ん中より下の層に位置する。
将来的にこの高校では36%が国公立大学に受かっているので
単純な話真ん中より上の位置じゃないと見込みは薄いのは分かる。
高校入学時のスタートは真ん中より下、
単純に国公立大を目指すなら真ん中より上の位置が求められるので
今後の努力が求められるのは明白だ。
ではD高校を諦めて思い切ってG高校で妥協したとする。
この高校に合格すると仮定すれば、偏差値見て分かる通り
自分のほうが5ポイント上で普通に考えて上位合格。
この高校は32%の国公立大学者を出しているので、おそらくその層に
入っている形でのスタートとなる。
(※この際難関大学の話も少し付随する。表から分かる通り
ローカルを除きトップABC以下の高校を選んでいる時点で、
可能性は薄い位置にいるのは簡単に分かる話。
難関大学を目指す一つのものさしとして求められるものは
ABCトップ3に合格してなおかつその中で上位25~10%に食い込むか、D以下なら一桁順ぐらいの位置が必要)
行きたい高校に行くべきなので、強くは押さないが
この辺りの話をしだすと、結構納得してGやF高校を選ぶケースは多い。
実際学習環境に不思議と人間は弱いもので、左右されるものである。
下の位置にいるのはつまらないもので、ズルズル学習意欲が失せて
高校入試の段階ではトップレベルだったのに、入って競争に負けて
気がついたら大学入試で残念な結果や名もない大学に通わざるを得ない話なんてしょっちゅう聞く。
逆にレベルが低い高校でも上位にいると、気持ちがいいのか
国公立大学や難関大学に受かる結果に結びつくのである。
意外と良い高校に行けばそれなりの大学に行けると
勘違いしている生徒や親がいるので、ギリギリの子に限っては
こういう話を持ち出し、「別に下の高校にランク落としても悪いことばかりじゃないよ。
志望校は志望校で大変な部分多いよ」と悲観的にならないように促すだけである。
もっとも最後には「大学入試は努力出来る才能がないと、どの高校に行っても同じこと」とはいいますけどね。
これは当然のことですね。後は本人が決める問題。
しかし環境論は面白いもので、県内トップのAやBに行っても
最下層になれば国公立底辺さえ受からず、
私立のFラン行きもあり得るから怖いのです。
高校入試時に偏差値68あって、偏差値55の子に最終的に
大学入試で負けるなんて話はいくらでもあるわけです。
怖いですね。
さて、自分の子供も将来高校選択を迫られることになるでしょうが、
私は環境論を強く訴えますよ。自分の生徒には絶対いいませんが、
「進学高にギリギリで入っていいことはまるで無い」
とまで子供には言い切ります。
そこには県立高校の指導体制や指導力は余り宛てにしていないというのもあります。
私立高校に行った子のほうが期待値以上の成果上げているのは、
教え子の大学合格の話を聞くたびに痛感します。
私は宮崎出身で同じように県立優位の県出身ですが
最底辺ならまだしも偏差値60前後の県立が私立に実績で完敗するって
殆どないですから。。。。