本日の国体予選会(馬場)は、出場頭数も少なく、運営関係の仕事もなかったので障害の審判席から出場4選手の運動を自己採点していました。
自己採点といっても頭の中で行なうのではなく、ジャッジペーパーに記入採点です。これは公表された得点と自分の採点の相違を見て、審判の勉強とするため。
今回とてもありがたかったのは、競技後に下田ますみ審判員のミニ・クリニックが行なわれ、その資料として出場者のジャッジペーパーのコピーを頂けた事です。
下田さんを含む3名の審判の得点と私を比較すると、一番近かったのは下田さんで、400点満点で2~3点の違いでした。
ただし、下田さんのジャッジは選手によって2点から7点までをきちんと使い分けてあり、悪い運動には容赦ない点数をつけるところで私と相違点がありました。
まあ、その運動も私は3点としたのですが。2点というのは運動をやっていないということと同じですから、非常に厳しい評価です。
今回は男女4名の出場だったのですが、まともな運動をしていた上位2名の得点は下田さんと0.5%程度の相違で、私の審査基準はぶれていないと感じたのですが、下位2名の採点では大きく異なる点がありました。
これは前進気勢を評価した私と、馬のクオリティーが一定以上であれば、中途半端な運動でも5点は来るべきという思想の違いだったようです。
あとは、大いに参考にし、自分が競技に出るときも、或いは学生を指導する時に注意しなければならない点に速歩のイレギュラーに対する考え方がありました。
斜め手前伸長速歩で最初に1歩のイレギュラーがあったが、残りはリズム・ペースとも運動を行なった馬に対し私は5点、下田さんは4点でした。という事は致命的なミスを犯したら、絶対に以後浮かび上がることは出来ないということ。
速歩でイレギュラーが入るということは、馬がきちんとハミに乗った状態になっていないと言うことで、そのようなバランスであればイレギュラーがなくても高得点は望めないということです。
反面、課目が要求するバランスを馬が維持しているならば、ごく普通の運動をしていても6点は点ける、でした。だから課目が要求する正しいバランスの馬にとって60%は普通のこととも・・・。
試合後のクリニックでは特別目新しい指導はなかったように思います。従来から大坂先生が指導くださったことであり、昨年の西日本馬場で中俣さんが岡山の選手に指導されていたことであり、充分に理解できる、しかし大切なことを再確認したクリニックでした。
一緒に見聞きしていた人達がどのように感じたかは不明でしたが、私が『我意を得たり・・・』的に感じたのは女子選手に対する手綱の長さ指導です。
私は平素から肩・肘の関節がハミと連動する手綱の長さ、坐骨を張ったときにバランスバックできる手綱の長さは1ポイントしかないので、長手綱で乗る事を厳しく諌めます。その代り、短い手綱で馬にぶら下って乗らない騎座作りにもうるさい。
今日勉強したことを、自分の馬と選手にフィードバックして行く・・・、それが今後の課題でしょう。
自己採点といっても頭の中で行なうのではなく、ジャッジペーパーに記入採点です。これは公表された得点と自分の採点の相違を見て、審判の勉強とするため。
今回とてもありがたかったのは、競技後に下田ますみ審判員のミニ・クリニックが行なわれ、その資料として出場者のジャッジペーパーのコピーを頂けた事です。
下田さんを含む3名の審判の得点と私を比較すると、一番近かったのは下田さんで、400点満点で2~3点の違いでした。
ただし、下田さんのジャッジは選手によって2点から7点までをきちんと使い分けてあり、悪い運動には容赦ない点数をつけるところで私と相違点がありました。
まあ、その運動も私は3点としたのですが。2点というのは運動をやっていないということと同じですから、非常に厳しい評価です。
今回は男女4名の出場だったのですが、まともな運動をしていた上位2名の得点は下田さんと0.5%程度の相違で、私の審査基準はぶれていないと感じたのですが、下位2名の採点では大きく異なる点がありました。
これは前進気勢を評価した私と、馬のクオリティーが一定以上であれば、中途半端な運動でも5点は来るべきという思想の違いだったようです。
あとは、大いに参考にし、自分が競技に出るときも、或いは学生を指導する時に注意しなければならない点に速歩のイレギュラーに対する考え方がありました。
斜め手前伸長速歩で最初に1歩のイレギュラーがあったが、残りはリズム・ペースとも運動を行なった馬に対し私は5点、下田さんは4点でした。という事は致命的なミスを犯したら、絶対に以後浮かび上がることは出来ないということ。
速歩でイレギュラーが入るということは、馬がきちんとハミに乗った状態になっていないと言うことで、そのようなバランスであればイレギュラーがなくても高得点は望めないということです。
反面、課目が要求するバランスを馬が維持しているならば、ごく普通の運動をしていても6点は点ける、でした。だから課目が要求する正しいバランスの馬にとって60%は普通のこととも・・・。
試合後のクリニックでは特別目新しい指導はなかったように思います。従来から大坂先生が指導くださったことであり、昨年の西日本馬場で中俣さんが岡山の選手に指導されていたことであり、充分に理解できる、しかし大切なことを再確認したクリニックでした。
一緒に見聞きしていた人達がどのように感じたかは不明でしたが、私が『我意を得たり・・・』的に感じたのは女子選手に対する手綱の長さ指導です。
私は平素から肩・肘の関節がハミと連動する手綱の長さ、坐骨を張ったときにバランスバックできる手綱の長さは1ポイントしかないので、長手綱で乗る事を厳しく諌めます。その代り、短い手綱で馬にぶら下って乗らない騎座作りにもうるさい。
今日勉強したことを、自分の馬と選手にフィードバックして行く・・・、それが今後の課題でしょう。