アニメ新番組『プリンセス・プリンシパル』

しまったぁ～～～～ッ！！
先にやられてしまったΣ（￣□￣;;;）！！
ケイバーライト！！もしくはケイバーリット。

さてケイバーライトが何かというと、Ｈ・Ｇ・ウェルズの『月世界最初の人間』に登場する架空の物質なのですよね。
実は私もこれをキーアイテムにした作品を考えておりました。
やはり19世紀末から20世紀初頭を舞台にしたスチームパンク風作品で、ケイバーライトで飛空船や巨大ロボを動かすつもりでした。
ただウェルズの設定通りならケイバーライトは「重力遮断物質」なのですよね。重力遮断物質はよく考えると重力が働いている方向とは反対に常に１Ｇの力を発生していないといけないわけで、実は永久機関、無限力（笑）になってしまうのです。そこで反重力物質という事に設定変更して色々と考えていたのです。突き詰めて考えてみると反重力物質というのは、超扱いにくい（＾＾；。ですが、逆にそこがネタ的にも美味しいかなと思いまして。一つ間違えると、重力の反対方向に際限なく「落ちていく」代物ですから。
まあそんなわけでまとめた企画を某レーベルに提出したところ、担当さん曰く「多分、これで行くことになると思います」。そして一ヶ月後。担当さん「すいません、今回の企画は無かったことに」Σ（￣□￣;;;）！！
そんなわけで各編集部、あるいは関係各所の皆様方、興味があるようでしたら、是非ご連絡下さい( =ﾟωﾟ)ﾉ（営業）。

そんなわけで今期期待の一作。まず一話はそれに応えてくれたようです。詳細が発表されてなかったので、始まってみたら『それゆけ！　スマート』みたいなスパイコメディだったり、あるいは突然巨大ロボが現れて「諜報活動（物理）」になるかも知れないなと思っていたのですが（＾＾；、スチームパンク風スパイドラマでしたね。
私の子供の頃はスパイものの全盛期で、上記の『それゆけ！　スマート』の他、『００１１ナポレオンソロ』、『ミッションインポッシブル』の元ネタ（？）である『スパイ大作戦』。そして日本製ドラマの『キイハンター』、個人的に大好きな『バーディー大作戦』その続編『アイフル大作戦』等々。本格スパイ物から、コメディ、スパイとは名ばかりでやってることは探偵だかボディガードだかよく分からん、今にして思えばこれ「変身しない仮面ライダーだよな」的なものもありましたねえ（＾＾；。
この時代のスパイ物は、途中コミカルに進展しても、最後には苦い結末になる事も多かったのですが、この点も綺麗に踏襲しておりますな。
メンバーがそれぞれ特技を持ってるらしいのですが、これもやはりチーム制スパイドラマの王道です。

あとはケイバーライトをどう利用していくのか。一話の少女を見てると副作用もありそうですし、ウェルズの原作を考えると、実はこの世界、すでに月に到達してるのかも知れません。
また「嘘」がキーワードになってるようですが、主人公たちとどう関連していくのか。どうやらお互い本当の身の上は明かしていないようですし、仲間内同士で騙し合いになるのか。それともこのまま団結して敵に立ち向かうのか。
また「東西に分裂したロンドン」が舞台ですが、一般に「東西分裂」で連想する冷戦構造ではなく、時代設定もあって王統派と共和派という事なんですかね。この辺、米ソ対立や第二次大戦の連合国対枢軸国ほど明解さがなく、今のところパッと見てどちらが敵か味方か分からない点は気になります。

しかし主人公がアンジェで、リーダー（？）がプリンセス。
皇女殿下？　少女探偵アンジェ？
……これは、ひょっとしてΣ（￣□￣;;;）！！
元ネタは『女王陛下のプティアンジェ』
なのかー！？