庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『ジョジョリオン』 #72「プアー・トムとオゾン・ベイビー その①」

2017年12月22日 19時48分53秒 | マンガ
ここまで今ひとつよく分からなかった憲助さんと常敏さんの関係ですが、やはり東方ふるうつの運営で対立していたのね。
伝統とブランド力のある東方ふるうつですが、時代の変化もあり徐々に利益が減っている。杜王町にも貢献してきたはずなのに、地元の野球チーム「晴天バーディーズ」戦も良い席を忖度して貰えず、トラサルディからも満席だと断られる始末。
東方ふるうつのルートを生かして、商品を増やし「強くならなくては」という常敏さんに対して、憲助さんは「良い品物だから、信頼を得ている。フルーツ屋に強さなど必要ない」。
これは老舗ならどこでもぶち当たる問題ですねえ。どちらが正しいとも言えませんが、若干、憲助さんの方に分があるようにも思えます。
結局商売とは「顧客からの信用」であり、それが「強さ」にも繋がると思うのですね。常敏さんの言う「強さ」は東方ふるうつのルートを生かしての戦略ですが、それもまた「顧客の信頼」により持ち得た物。手がける商品が増えても「顧客からの信頼」がない以上、それは商売の「強さ」には繋がりません。
ひょっとしてこれは本編にも関わってくるテーマなのかな。

また私は以前から「東方一族は等価交換による人身御供により、自分たちはもとより杜王町も栄えていると誤解している」のではないかと思ってましたが、常敏さんも有る意味「杜王町は東方家の存在によって栄えている」「だから自分たちはその恩恵を受ける資格がある」と思いこんでいるのかも知れません。
そんな常敏さんに球場で話しかけてきたのは八木山夜露。エイ・フェックス兄弟や愛唱もいますな。どうやら夜露は最初から利用価値があると接触してきたようで、常敏さんとの関係はこれだけ。単に双方の利益が一致しただけで、それ以上の深い理由はなさそうです。

一方、定助と礼は無事に果樹園に進入。地下通路を取ってロカカカの実を付ける枝へ近づき、ドギー・スタイルで虫を入れることにも成功。これで二日後にはロカカカの実が収穫できると言いますが、はてさて。
一方の康穂ちゃんは髪留めになっていた岩生物をペイズリー・パークで探ろうと一旦帰宅。さらにつるぎちゃんは常敏を「パパは悪い人なの?」と詰問。
色んな話が並行してきたというのは、そろそろ転換点も近いか。
そんな常敏、つるぎ親子に異変が。周囲にあるプラスティックボトルが潰れ、一緒にいた犬の岩助だけではなく、つるぎちゃんも目や口から出血。
「植物鑑定人を殺しては、ロカカカの実が収穫できないだろう」と訝っていた常敏さんですが、ひょっとしてプアー・トムは最初から東方家を全滅させて、ゆっくりとロカカカの実を収穫するつもりだったのか。それとも植物には影響のないスタンド能力なのか。
描写から察するにオゾン・ベイビーは「気圧を操る能力」のようにも思えますがはてさてどうなるか……。
というところで次号休載! か(;´Д`)。

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