庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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映画『ゴジラ 怪獣惑星』

2017年12月21日 23時26分54秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。
そろそろ公開終了なので、ネタバレ有りでいきます。
ソフト待ち、続編が出てから一気見予定の方はご注意を( =゚ω゚)ノ。



ちょっと改行



さて映画作品としては初の本格アニメ作品となるゴジラ。舞台は遠い未来。ゴジラをはじめとする怪獣に制圧された地球から一端は逃げ出した人類が、文字通りの失地回復を目指して帰還。ゴジラと対決するというお話なのですが……。
設定やあらすじから連想されるイメージと比べると、なんか地味です(;´Д`)。

こういう設定なら怪獣王ゴジラに率いられる怪獣軍団対宇宙人の協力を得て開発された超兵器を装備した人類連合軍が、ガチンコ対決という構図を連想してしまいますが、人類側は地球から這々の体で逃げ出し、移民先も見つからずに結局地球へ戻るしかなかった流浪の民。宇宙人も協力してくれますが、彼等の力でもゴジラには歯が立たず、さらに残った人口もわずか4000人で、地球を脱出してから生まれた世代も増えており、実戦経験のない兵士も少なくないという状態。

人類がいなくなり怪獣が支配する惑星となった地球は、生態系が変わり硬質植物が繁茂するジャングルに。地球に降りてからの戦いは、人類側の戦力が意外と小規模という事もあり、『キングコング 髑髏島の巨神』や『エイリアン2』『アバター』を思い出します。ジャングルで戦うゴジラさんというのも、なかなか珍しいシチュエーションですな。
もっとも普段から大都市で大暴れしているだけあって、今ひとつゴジラの破壊力が実感できないのも事実ですねえ。亜空間航行の影響もあり、地球では二万年過ぎてるものの、移民船の人類にとっては地球を出てから20年。設定年代としては約50年後の2068年ですからね。宇宙人の協力があったとはいえ、武器も歩行戦車にホバーバイクとパワードスーツといった按配です。轟天号やマーカライトファープ、モゲラやスーパーXなどの超兵器は出てきません。メカゴジラは宇宙人の協力で開発されたものの、起動に失敗した事が冒頭で語られております。
主人公サカキ大尉が立案した作戦は、確かに筋は通っているものの、終わってみると「歴代で一番しょぼい作戦で倒されたゴジラさん」という印象が強いですね。もっともその後の絶望っぷりは、さすがの虚淵節。真の恐怖はこちらだったのか。
一時は降下隊全滅? 二部は別主人公なのかとも思ったほどです。

今回のゴジラ、画面で見ていて「なんか植物っぽいな」と思っていたのですが、鑑賞後パンフレットを読むと確かに植物をイメージしているようです。
マーティン博士の言う「むしろこちらの方が自然の摂理に適っている」というのは、手塚治虫先生の『三つ目が通る』の「ボルボックス編」でも触れられていた「植物は無限に大きくなる」という事なのでしょうか。

しかしこの路線なら「パワードスーツを着た人間がゴジラ相手に肉弾戦」という線も有りだったかなとも思います。まあそれをやったら「進撃のゴジラ」と言われていたでしょうけど(^^;。
またノベライズは前日談となっており、そこでは地球が怪獣に蹂躙されるさまが描かれており、そこには上記の東宝超兵器群も登場するそうで。そうなるとそちらの映像化も見てみたかったですねえ。

地球人類が全て宇宙に脱出できたわけでも無さそうですし、残った人たちはどうしたのかなとか、あるいはエンディングで覚えのないキャストがあったので、おやっと思っていたら、やはり出てきました。ラストシーンに次回への布石。
やはりアレは途中で起動失敗に終わったアレですかね。次回作のサブタイトルからして、単なる兵器ではなく、実はあれが巨大な「直立歩行都市」で、だからこそ人類はあの環境で生き延びられたとかなんですかねえ。
またエルヴィンリーランド隊長が言ったような「月まで撤退。そこに拠点を築いて地球から資源を回収する」選択肢が、最初の地球脱出の時点でなぜ選択されなかったのかも気になります。実は大気圏外まで攻撃できる怪獣が居るんですかね。
作中登場する宇宙人エクシフはX星人、ビルサルドはブラックホール第三惑星人がモチーフになっておりますが、オリジナルで彼等が絡んだ宇宙怪獣ガイガンやキングギドラがどういう扱いになるかも気になりますねえ。

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