阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   差別意識、献金まみれ…相当ひどい党 だから隠蔽解散したんだ

2017-11-27 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 11/27(月)

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岸和田市長が現金 自民関係者「預かつた」  【朝日新聞】

 4年前の大阪府岸和田市長選で、当時新顔として立候補を表明していた信貴芳則市長(56)がヽ選挙前に現金を自民党関係者に預けたと朝日新聞に証言した。この自民党関係者は朝日新聞の取材に「現金200万円を預かり、2013年10月に地区幹部に渡した」と証言。信貴氏も朝日新聞の取材に応じ、選挙で応援してもらう趣旨かとの質問に「そうですな」と答えた。

4年前の選挙前

 信貴氏は4年前は岸和田市議で、13年11月の市長選で初当選した。信貴氏は26日投開票の岸和田市長選に無所属で立候補し、再選を果たした。

 この自民党関係者は、13年10月に現金を地区幹部に渡したと証言した。信貴氏は「領収書もなく、金額は忘れたが(自民党関係者から)渡すからというふうなことで、言われて用意した」と話している。

 信貴氏が同年12月に岸和田市選挙管理委員会に提出した選挙運動費用収支報告書には、こうした支出の記載はない。13年の関連政治団体の政治資金収支報告書でも支出欄に記載はなかった。

 公職選挙法上、出納責任者は選挙運動に関するすべての寄付・収入と支出を収支報告書に記載しなければならない。また、政治資金規正法は会計責任者に政治団体のすべての収支の報告を義務づけており、虚偽の記載には5年以下の禁錮、または100万円以下の罰金が科される(公訴時効の期間は5年間)。
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 朝日はなぜ今になって公表したんだろう、26日に投開票の有った市長選前にも市民に知らせる義務があったのではないか。
 信貴芳則は2013年11月24日投開票の岸和田市長選に、自由民主党と民主党と連合大阪の推薦を得て無所属で出馬、日本維新の会系の候補者を破り初当選した。
 ラジオの報道では自民党の推薦を得るために必要と言う事で渡したと、そして受け取った金は現議員、神谷に渡したと言っている、が神谷は知らないと言っている。
 この200万円が前回の総選挙で神谷が府議や市議に配った金の元ではないか。信貴市長は辞職もんだろう。もちろん神谷議員も。
 


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石井国交相ピンチ 森友問題が創価学会員の怒りへ“飛び火”  【日刊ゲンダイ】

「限られた時間でのギリギリの対応だった」――。森友学園への8億円値引きについて、会計検査院から「根拠不十分」との報告を受け、24日に会見した公明の石井啓一国交相。「ギリギリの対応」を連発し、いつもの冷静沈着ぶりはどこへやら。お茶を十数回、口にするなど明らかに様子がおかしかった。実は、森友問題が支持母体の創価学会に飛び火。学会員の不興を買っているのだ。

 8億円値引きのごみ撤去費用を、根拠不十分に見積もったのは国交省大阪航空局。国交省が疑惑の“第一歩”なのに、トップの石井大臣はこれまで、森友問題に対して「我関せず」を貫いてきた。おかげで、学会内でこの問題が俎上に載ることはなかったが、会計検査院からの報告でムードが一変したという。

 「これまで多くの学会員は森友問題を、野党と一部マスコミが騒いでる話と見ていました。ところが、公的機関である会計検査院が指摘し、問題視する報道も増えている。この問題の行方を注目している学会員も少なくありません。それに現在、学会員は安倍政権を批判的に見るようになっていますから」(現役の学会員)

■学会員の「公明離れ」加速も

 公明は先の総選挙で、解散時から6議席減らし、比例では初の700万票割れ。安倍暴政に何らブレーキ役を果たしていない公明に対する学会員の不満の表れだとみられている。

 政治評論家の山口朝雄氏が言う。

 「公正やクリーンは公明の立党精神です。政権内で森友問題を解明することは、公明の本来の役割です。学会員もそれを期待している。もし、会計検査院の指摘を受けても、石井大臣が森友問題に及び腰なら『何のための連立参加か』ということになり、学会員の公明離れはますます進むでしょう。そんな状況を考えれば、石井大臣は、値引きの動機を含め本気で真相を解明すべきです。しかし、昭恵夫人の関与など、安倍政権にとって不都合な問題に切り込むことになる。板挟みの苦しい対応になりそうです」

 会見で石井大臣は「政治的配慮はない、と私は理解している」と早くも予防線を張っていた。立党精神を忘れた大臣が、学会員から見切られる日は近いか。
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 理念と実際の党の動きが合わない、これじゃ創価学会の信者から文句が出てもおかしくない。
 


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差別意識、献金まみれ…相当ひどい自民党  【日刊スポーツ】

 ★国会の予算委員会では森友・加計学園疑惑について野党の厳しい追及が始まるが、それ以外でも自民党は相当ひどい。野党は追及の手を広げるべきだ。16日、内閣府副大臣・松本文明が代表の自民党東京都第7選挙区支部が、国土交通省の補助金交付決定を受けて1年以内のタクシー会社と廃棄物収集運搬会社から献金を受けていたが、政治資金規正法に抵触する恐れがあるとして、返金手続きをした。

 ★20日には自民党参院議員で前沖縄担当相・鶴保庸介が、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事をめぐり、鹿児島県の採石業者が陳情の際「面会料として議員の後援会長に計850万円を渡した」と証言。21日には自民党参院議員で元参院副議長の山東昭子が党役員連絡会で、「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と言い出した。昔「女性は子供を産む機械」と発言した厚生相がいたが、発想はあまり変わらない。

 ★23日には前地方創生担当相・山本幸三が、同党の三原朝彦衆院議員の会合でアフリカ支援活動に触れ「ついていけないのが(三原の)アフリカ好きでありまして。何であんな黒いのが好きなんだ」と発言した。23日には総務会長・竹下亘が、天皇、皇后両陛下が国賓を迎えて開く宮中晩餐(ばんさん)会をめぐり、「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と発言。自民党は衆院選の政権公約に、「多様性を受け入れていく社会の実現を図る」を掲げている。

 ★衆院議員・神谷昇は衆院選前の9月下旬、自身の選挙区内の大阪府和泉市と岸和田市の市議14人に現金計約210万円を配ったことが発覚したが、公選法違反ではないと言い張る。ではなぜ市議全員が返却しているのか。前防衛副大臣・若宮健嗣は、潜水艦の高級模型とディスプレー用ケースを約19万円で購入し虚偽報告。自民党の無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈している。
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 何なんだろう?と考えたらトップがむちゃくちゃだから、無かった事にする、逃回る、嘘を平気でつく、議員室で金を貰っても睡眠障害と言って隠れる部下もいる、これらを見ているから異常なことをしてもOKと思ってしまうんじゃないか。
 


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インフル異常行動、施錠呼び掛け 玄関や窓で徹底を、厚労省  【東京新聞】

 厚生労働省は27日、子どもがインフルエンザにかかると、治療薬の種類にかかわらず、マンションから転落するなどの異常行動を起こす恐れがあるとして、保護者に対して玄関や窓の施錠を徹底するなどの注意を呼び掛けた。同日付で都道府県に通知した。

 異常行動による死者も依然として出ており、施錠の徹底のほか(1)ベランダに面していない部屋で寝かせる(2)窓に格子のある部屋で寝かせる(3)一戸建ての場合1階で寝かせる―などの対策をするよう求めている。

 異常行動を巡っては、治療薬タミフルを服用した子どもの事故が続発したため、厚労省は2007年、10代への投与を原則中止とした。
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 施錠じゃなく異常が出る薬を使わない、が原則じゃないか、タミフル以外もそういう症状が出ているらしい。
 

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米艦載機27日にも第2陣の30機岩国移転 防衛局伝達  【毎日新聞】

 米空母ロナルド・レーガン艦載機の厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県岩国市)への移転を巡り、防衛省中国四国防衛局(広島市)は26日、第2陣として主力の戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットなど計30機が27日にも移転すると、山口県と岩国市に伝えた。第1陣のE2D早期警戒機5機は8月に移転しており、来年5月までに艦載機計61機が段階的に移転する。

 防衛局によると、第2陣はスーパーホーネット2部隊(24機)と電子戦機EA18Gグラウラー1部隊(6機)の計30機。このうちスーパーホーネットなど11機が24、25日に岩国基地に到着している。この11機について防衛局は当初、太平洋上の沖ノ鳥島沖で22日に発生した同空母艦載機のC2輸送機の墜落事故を受けた運用の一環であり、正式移転ではないと説明していたが、そのまま配備されることになるとしている。

 一方、米軍は、この墜落事故のため来年1月に予定しているC2輸送機の移転時期の変更も検討しているという。
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 伝達だけで済むの?厚木、横田から艦載機の移動が完了したら嘉手納と同等の規模になるらしい、空母は横須賀なので四国沖なりに航行する空母へ四国上空を通過していくんだけど、四国4県は了承しているのかな?
 
 

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「オスプレイの揺れ、非常に不安」 元米海兵隊員が証言  【沖縄タイムス】

 退役した米軍人やその支援者らでつくるベテランズ・フォー・ピース(VFP)のマイク・ヘインズ氏が24日来日し、都内で会見した。元海兵隊員のヘインズ氏はオスプレイに乗ってパラシュート降下訓練をしたことがあり、「離陸したとたんに上下左右にものすごく揺れる。非常に不安だった」と証言した。

 事故が多いことについては「ほかのヘリではまねできない動きをする。その特殊性のため必要な部品が多く使われている。その部品が多ければ多いほど故障する可能性が高い」と指摘した。

 ヘインズ氏は講演などで全国各地を回った後、12月10日から沖縄を訪問する。「日米地位協定の問題も日本でもっともっと知ってほしいことがある」と話し、「民主主義を尊重するなら、沖縄の大多数の意見を聞くべきだ」と訴え、名護市辺野古の新基地建設に疑義を唱えた。
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 「部品が多ければ多いほど故障する可能性が高い」かつ墜落する可能性も高いと言う事だね。
 それが日本中を飛び回ろうとしている、沖縄だけの問題じゃない、自衛隊も配備しようとしている、すでに17機購入済み。








 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

  
 

 

 


 



昨日の神戸
 最低気温   6.5度(06:40) 前日差-0.6度)
 最高気温  14.2度(17:54) 前日差+1.7度)

  今朝の神戸最低気温   9.9度 (06:29)  11月中旬並み 平年より1.6度高かった
   、

今日の神戸の
   日の出     6時44分 (昨日 6時43分)
   日の入り   16時49分 (昨日16時50分)

       日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より一分早くなった
   
       

 中国の高気圧が東へ進み二つに分解、一つは朝鮮半島の西に、一つは東北に進む、低気圧は早い速度でアリューシャンを東へ、全国的に晴れ。
     
          
 明日の朝、東北の高気圧は東へ進み太平洋上に、朝鮮半島の西の高気圧は九州の西に接近、明日も全国的に晴れ。
     
     

 今朝は晴れ、風は無かった、結露もなし、山は少しもやっていた、風が無かったので外を歩くと暑かったし室内は暑くYシャツ一枚、きれいな夕焼け明日も晴れで暑く成りそう。
 今日の神戸の最高気温は15.3度、昨日より1.1度高く、平年より0.4度高かった。
 明日は晴れ、朝の最低気温は 7.3度、最高気温は17.7度、午後の最低気温は 11.9度の予報。







麻薬中毒、米衰退に拍車

2017-11-27 | いろいろ

賀茂川耕助氏の「耕助のブログ」より

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麻薬中毒、米衰退に拍車

 先月ラスベガスで起きた銃乱射事件は、アメリカの政情不安をさらに悪化させる出来事となった。

 報道によれば、犯人は単独でホテルの32階の部屋からコンサート会場に銃を乱射し、数分間に58人を殺害、500人以上を負傷させたという。従軍歴もない犯人の年齢や体格を考えただけでも、高度な武器を使って短時間に数百人を狙撃することは考えにくいし、セキュリティーの厳しいホテルにどうやって大量の自動小銃を運んだのかも疑問である。しかし過去の銃撃事件と同じく、犯人は遺体となって発見されているのだから動機が解明されることはないだろう。

 もう一つのアメリカへの打撃は、サウジアラビアのサルマン国王がロシアを訪問したことだ。アメリカと同盟国のサウジアラビアだが、この訪問で武器調達を含めロシアと多くの協定を結んだという。アメリカがロシアに経済制裁を行ってから、サウジアラビアは政府や民間の投資ファンドを通じてロシアのインフラや農業などに投資をしてきた。2030年までに脱石油・産業振興の道筋を示す構想である「ビジョン2030」を掲げているサウジアラビアにとって、ロシアのインフラに投資することは石油時代の終焉を見込んでの行動であることは間違いない。

 すでに世界は太陽光発電などの再生可能エネルギーへシフトしており、中国、フランス、イギリスなど多くの国がガソリン車とディーゼル車の販売禁止を計画している。この現状においても、アメリカの政府予算は中東の石油支配のための戦争や軍事基地に注がれているが、世界はアメリカとは別の方向に動き始めているのかもしれない。

 海外で戦争を繰り広げ、国内では銃乱射事件や麻薬乱用と、欧米先進国の中でもアメリカほど問題を抱えている国は他にない。世界人口の5%にすぎないアメリカで囚人の数は世界の25%にも上るのは、産業が空洞化し、失業と貧困がまん延する中で麻薬使用や犯罪ばかりが増えているためだ。

 かつてアメリカに産業があった時代の工業地帯は今やラストベルト(錆びついた地域)と呼ばれ、大統領選挙でトランプ候補の「雇用を取り戻す」という演説に共感した人々の地域であるが、皮肉にもトランプ大統領はラストベルトの人々をさらに貧困に追いやる政策をとり続けている。

 ラスベガス銃乱射事件の犯人も抗不安薬を使用していたという報道があったが、アメリカにおける薬物の蔓延は無視できないものがある。プリンストン大学のクルーガー教授が2015年に行った調査によれば、働き盛り世代のアメリカ人男性の6人に1人が失業しており、その失業者の半分以上が鎮痛剤を常用し、その3分の2がオピオイドと呼ばれる麻薬性鎮痛剤だという。薬物中毒は経済的に苦境に陥った白人層、トランプ大統領の支持基盤に多いともされ、トランプ政権以前から続く産業の空洞化、脱製造業化の影響はあらゆるところで病巣を広げ、アメリカの衰退にさらに拍車をかけているかのようである。
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三上智恵の沖縄撮影日記 第77回:埋め立て資材の海上運搬始まる

2017-11-27 | いろいろ

より

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埋め立て資材の海上運搬始まる~抵抗する国頭村の人々~



 「翁長知事は、あらゆる手段で新基地建設に反対すると言っていたが、現状は公約違反、言行不一致だ」

 辺野古・高江で体を張って闘ってきた現場のリーダーである山城博治(ヒロジ)さんが、初めて公の場で沖縄県知事を批判した。そして港湾の使用許可を直ちに撤回してほしいと厳しい表情で迫った(11月15日)。

 ついにヒロジさんが、翁長さんの姿勢に疑義を唱えた。それは県内で大きく報じられた。「オール沖縄が内部分裂している」と叩きたい人たちが県内外にうようよしている中で、知事批判は相手の思うつぼだ。百も承知だ。だからこそ、自らの首を絞めることになりかねない不用意な意見は慎もうと、ヒロジさんもこれまで相当、言葉を飲み込んできた場面もあったと思う。それがついに県庁に許可の撤回を求めて乗り込む事態になった。

 今年春から始まっている辺野古の海の埋め立て工事。ゲート前の座り込みで抵抗は粘り強く続けているものの、毎日200台を超えるダンプカーでの搬入が続いている。それでも防衛局は遅れた建設工程の巻き返しを図ろうと、反対運動が展開される陸路とは別に、国頭村の「奥」という北端の港や、「本部」という西海岸の港、いずれも辺野古からは相当距離が離れている二つの港から直接石材を搬出する作戦に出た。奥は、那覇から休まずに車を飛ばしても2時間半かかる。辺野古からでも1時間半、本部港も那覇から1時間半、つまり反対運動の参加者が、辺野古と港の両方に通おうとしても距離的には厳しい場所である。

 問題は、港湾使用申請の目的が「辺野古の埋め立てに使用する石材の搬出」とはっきりしているものを、なぜ沖縄県知事が許可してしまったのかという点だ。辺野古新基地建設は認めないと明快な公約で圧倒的な支持を得て、政府と対峙し、裁判も辞さず、あらゆる抵抗を実践してきた翁長知事だ。なぜあっさり港湾使用の手続きは通したのか。県庁には県民からの苦情の電話が相次いだ。県の幹部は想定以上の反発を受け「不安や疑念を与えたことをお詫びしたい」と述べた。そして県民の反応を読み誤ったことを率直に認めたという。

 県は、不平等な取り扱いを禁じている港湾法の趣旨からも「申請手続きの内容に問題がない限り不許可にするのは難しかった」として県民に理解を求めている。しかし連日体を張って、1台1台建設につながるトラックの搬入を止めている人々の姿を県民は見ている。「許可は仕方がなかった」という県の説明は同調できるものではない。ヒロジさんは、翁長知事が普段よく政府を批判するときに使う言葉を引用しながらこう言った。

 「知事は『なまからど。まきてぃーないびらんど(今からだ、負けてはいけない)』と言ってきたが、このままでは『話くわっちー(話のごちそう)』は知事の方だ。おしゃべりはやめて、(撤回など)やることをやってほしい」

 これに対して翁長知事は別日の会見で

 「公約違反という批判は当然、率直な気持ちとして出てくるのは否めない」と認めたうえで、「県民からの声は私の気持ちと全く一緒だ。私自身、忸怩たるものがある」と応じた。そして港を往来する大量のダンプカーの騒音や粉じんなど、現場の港では新たな環境破壊を招く事態が発生しているという理由から、更新を認めない、または許可の撤回も視野に検討していることを明らかにした。

 反対運動のリーダーと、行政上のリーダー。沖縄では常に2種類のリーダーが必要だった。アメリカ軍の統治という植民地同然の沖縄の戦後史の中で、土地が奪われ、人権も奪われ、黙っていたらさらに苦境を強いられる沖縄の人々を守るために、逮捕・監禁などの米軍の弾圧も覚悟で抵抗運動を率いるリーダー、これは当然なくてはならない存在だった。

 しかし一方で、憲法も適用されない中、県民生活はすべて軍政を強いる米軍の胸三寸で決められてしまう。反対反対と叫んでいても条件交渉はできない。米軍と折り合いをつけていくリーダー、うまく交渉して相手を立てながらも実をとってくる政治力のあるリーダーも不可欠だった。

 そういう意味において、翁長雄志と山城博治という、世代も同じで、たまたま同じ法政大学出身のこの二人のリーダーは、2014年からの島ぐるみの闘いをけん引した沖縄の指導者として共に歴史に名を遺すだろう。それぞれの役割は違う。でも、島が戦場にされ、戦後も復帰後も戦争に使われ続け、県民の生活も命も軽視され続けてきた島の悲哀を自分たちの世代で変えてみせるという覚悟、手腕、人徳に天賦の才、ともに備わっている稀有な存在だ。

 人前でこの二人が握手をし、懇意に語り合うような場面こそ見たことはないが、立場や手法は違えど、お互いの健闘を称えあい、言葉で確認しなくても同じ痛み、同じ志を誰より共有してきたというある種の信頼関係が二人の間に横たわっているのではないかと私は思っている。それだけに、どちらかがもう一方を批判するような形になると、ただただ痛む胸を押さえながら家族の諍いを見守っている子どものような所在なさを感じてしまうのは、私だけではなく、きっと多くの県民もそうなのではないだろうか。

 一方でこうも思う。ヒロジさんは、そんな揺らがない信頼関係が底辺にあるからこそ、県民の不安や疑念など率直な気持ちを伝えるのも自分の役目なのだと判断し、知事に直接意見をしたのかもしれない。沖縄の政治のリーダーと、抵抗する現場のリーダーというのは、時に拮抗し、火花もちらし、しかし簡単に亀裂が入るほど貧弱ではない共有しあう太い根に支えられていて、両輪で県民をけん引していくものなのかもしれない。馴れ合いではなく、相手が軌道を外れたかと予感したらサッとイエローカードを掲げる。結果的に緊張感の中で補完しあう関係でいることが、沖縄県民にとってもっと頼もしいことなのだと解釈することもできる。2カ所の港湾からの石材輸送が本格化する前に、知事が次にどういう手を打つのか。答えはそこに示されるだろう。

 ところで現場は待ったなしである。国頭村奥の漁港が使われる初日、沖縄本島北端に駆け付けられる人は多くはないだろうと予想していたものの、国頭村のお年寄りたちを含む多くの村民が港に馳せ参じていた。辺野古や高江の阻止行動の現場では見たことがない人たちが大勢いた。早朝から心配そうな顔で集まったおばあたち。目に涙をためて防衛局に抗議する姿もあり、その毅然とした態度に胸が熱くなった。

 国頭村は、県都・那覇から最も遠い過疎の地域ではあるが、米軍基地との闘いには歴史がある。安田の実弾射撃演習阻止闘争、安波のハリアーパッド建設阻止闘争、 いずれも住民が粘って止めてきた経験を持っている。簡単にあきらめてはいけないし、結果は出せるのだと信じる強さを持った村民なのだ。メガホンを持った村内に住む農家の男性はこう言った。

 「先の大戦では、自分たちを守ると信じていた軍隊に多くの人が殺されました。この国頭村でもですよ。あんたなんか、よく聞けよ! あんたらが、軍隊が、自衛隊が、県民を守るなんて思ってる人は一人もいないですよ! ここに基地ができるということは真っ先に攻撃されるということでしょう? 広島にも原爆が、長崎にも原爆が落ちました。全部軍事施設があるから狙われたんですよ。何もないこの緑の山にミサイル打ち込む馬鹿はいない」

 山原(やんばる)と呼ばれる山々。多様性豊かな動植物と清流を抱くこの静謐な森は、沖縄戦の年、中北部から逃げてきた避難民と敗残兵十数万人が身を隠そうと山麓にひしめく地獄の森と化した。米軍に包囲されて山を下りられず、食料を奪い合い、栄養失調で餓死者とマラリア死者が続出した。しかし日本軍の敗残兵が一部抵抗を続けているため、米軍は山をめがけて砲弾を浴びせ、山は焼かれ、多くの住民が犠牲になった。

 そんな窮地にあった住民をさらに震え上がらせたのが、敗残兵たちの暴力だった。捕虜になるのはスパイだと言って、米軍の収容地に入った住民が各地で虐殺された。食料を要求したのに拒んだと言っては殺された。このあたりの話は、今製作している次作の沖縄戦のドキュメンタリー映画の中で紹介することになるのだが、私は今まさにそういう証言を直接聞いているので、北部の戦争を知る人たちが軍隊は信じられないのだと叫ぶ気持ちは痛いほどわかる。「皆さんを守るための基地ですよ」という言説に乗っかってもう一度痛い目にあってたまるか。そう思って当然だと思う。

 動画の後半は、今、まさにその貴重な亜熱帯の森を遠慮なく切り崩してサンゴの海を埋めようという狂気の自然破壊が進む国頭の採石場の様子である。空撮で、ここまでえぐり取られた森を見たら、「やんばるを世界自然遺産に」なんて言葉をもう簡単に吐けなくなるだろう。世界自然遺産の認定を求める人たちは、国際組織にタイトルを乞うより前に、まず現状の自然破壊を止めに入るべきだ。

 基地建設を止めたい人々は、辺野古ゲートでトラックを止めるだけではなく積み込んで出発する時点でも止めようと、週に2回、採石場前で抗議行動をしているのだが、仕事を邪魔される運搬業者たちのいら立ちもピークに達していた。一台でも止めたい、数時間でも遅らせてゲート前の負担を減らしたい、必死の思いで抵抗する人たちが行く手を阻む。業者たちもまったくわからない人たちではないが、仕事のノルマがこなせないとなると死活問題だ。

 「だから一緒だよ、みんな基地は反対! 兄さんたちの気持ちもわかる。なんで人が落ち着いて話そうとしているのにケンカ腰で来るわけ? 僕は優しく言ってるでしょう? 僕たちも生活がかかっている。わかるでしょう?」

 そう話す運転手は一瞬強面だが、目上の人に対して精いっぱい丁寧な言い方をしているのも伝わってくる。現代の都会っ子に比べ、沖縄の若者たちは地域のつながり、先輩後輩のつながりをとても大事にしている。どんなに納得できなくても、年上の人に敬意を表する態度までかなぐり捨てることはめったにない。

 仕事をしたい若者と、埋め立てを止めたい高齢者たちが衝突する。同じ県民同士が火花を散らすという、見ていて苦しい場面ではあるが、そんな中にも私は彼らの思いやりの一端を感じる。反目し合いたくなんかないんだ、もっと別の方法でやってくれという叫びを聞く思いがする。

 だから、私はこの場面をリスクも大きいインターネットに上げる。この場面だけ無断で切り取って反対運動を揶揄したり、トラックの運転手たちを悪役にしたり、そういう心無い人たちにこの動画を使われたくない。ダウンロードは絶対にやめてほしい。しかしだからと言って、こんな北部の山の中で起きていることはニュースでは流れない。ここまで理不尽で見過ごせない出来事が、なかったも同然にされてはたまらない。

 大事な沖縄県民の山を削り、子や孫のために豊かなまま先祖が残してくれた海を埋める。それも誰のためなのかわからないことで県民が衝突させられている。こんな残酷な構図を作っておいて、私は知らないとほっかむりして生きている人々に、この動画を見せなければならない。また無意識で加担している人々にも、この動画で見せることで、知ってほしい。これおかしいでしょう? という声を全国各地から上げてもらい、それを大きくしていくこと以外に、わたしには問題解決の道が見えない。

 だから、私はお願いする。動画を悪用しないでください。そしてどっちが悪いとか、自分を安全な丘の上に置いて、謎の上から目線でジャッジするのだけはやめてください。ネットで一場面だけ見て「どっちもどっちだね」なんて愚にもつかないコメントをする人々のために、苦労して撮った動画をタダでお見せしているのではない。この理不尽な状況はどこから生まれ、どうしたら解決できるのか。その構図を読み解いて前に進めるエネルギーを持った多くの良識あるネットユーザーの力を信じて、この凡人の脳では答えが引き出せないからこそ、この映像を共有しながら一緒に考えてくれませんか、と助けを求めているのだ。

 伝えても、伝えても、沖縄の状況を好転させることができない自分の力のなさを認めよう。それでもまだ、私は全国の人々が意図的に沖縄を黙殺しているとは思わない。伝え方が足りないのだ。届け方が甘いのだ。だから、この文章にたどり着いてくれたあなたにありがとうと言いたい。あなたの善意を信じて、祈るように今回も動画と文章を届ける。





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