阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   小泉進次郎氏の「新聞軽減税率批判」をどう見る  それより加計問題だ、何も解決してない。

2017-11-15 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 11/15(水)

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枝野氏&小沢氏が急接近…天敵2人は本当に手を結べるのか  【日刊ゲンダイ】

 17日(金)、やっと安倍首相の「所信表明演説」が行われる。支持率低迷がつづいている安倍首相を追い込めるかどうか、カギは野党がまとまるかどうかだ。

 野党共闘のキーパーソンである「立憲民主党」を率いる枝野幸男氏と、「自由党」党首の小沢一郎氏が急接近し、関心を呼んでいる。

 政界が注目したのは、国会召集の直前、10月30日の夜、枝野―小沢の2氏がホテルで会談したことだ。

 「どうやら会談は、小沢さんから声をかけたようです。小沢さんサイドは、選挙直後で枝野さんは忙しいだろうと、気を使ったようですが、『ぜひ、会いたい』という返事があったといいます。会談することについても、立憲側はマスコミにオープンにしてもらって構わないということだったといいます。小沢さんは、首班指名選挙で自由党が枝野さんに投票することを伝え、突っ込んだやりとりもあったようです」(政界事情通)

 枝野氏が小沢氏と会ったのは、立憲民主党につきまとう“左派色”を消す目的だった可能性が高い。左派だけでは、支持が広がらず、政権獲得が難しくなるからだ。百戦錬磨の小沢氏の協力を得られれば、新人が多い立憲民主党がパワーアップするのは間違いない。

 しかし、2人は、もともと民主党政権時代“天敵”だった。本当に手を握れるのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

 「あの2人は、政治家として共通点がかなりあります。まず、リアリストで、合理主義者であることです。野党は一つにまとまらなければいけないという考えも共通しています。原理原則を守る小沢さんは、民進党が野党第1党だった時は、『民進党が中心になるべきだ』と訴え、立憲が野党第1党になったいまは、『立憲が中心になるべきだ』と主張しています。恐らく枝野さんは、小沢さんのことを主張が明快でスジを通す政治家だと思っているはずです」

 安倍自民党は、希望の党と維新を自民党の補完勢力にして野党を分断するつもりだ。枝野―小沢ラインも崩壊したら、野党勢力は完全に瓦解してしまう。
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 どこまで野党をまとめられるのか、今回の勝利は共産党が候補者を下ろし共闘したからこそ、これは小選挙区では絶対必要な事、共産党といかにうまく付き合っていくかがこれからの野党の必須事項。
 


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もはや二元論ではない 「改正」から「改悪」への大変化  【日刊ゲンダイ】
 国民が知っておくべき憲法基礎知識 慶応義塾大学名誉教授 小林節氏

 かつて、わが国の論壇は「改憲派」と「護憲派」に分かれて対立していた。

 憲法96条が「改正」手続きを定めているために、改憲派は自らを「改『正』派」と自称していた。しかし、その主張は周知のとおり明治憲法に戻ろうという「改『悪』」そのものである。それに対して、護憲派は改「正」反対とは言い難いため、長いこと「憲法『改定』反対」などと変な表現を使っていた。

 私が改憲論議に初めて参加した30年以上前は、護憲対改憲の二元論の時代で、私のような「護憲的改憲論」は居場所がなかった。護憲派からは「『改憲』とは論外」と言われ、改憲派からは「『護憲』とはけしからん」と言われ、私は久しく孤立してきた。

 しかし、最近になって、急に、護憲派が率直に「憲法『改悪』反対」と表現するようになってきた。

 これは、一見ささいなことのようだが、実は大きな変化である。つまり、それまでは改憲を「論ずる」こと自体を拒否して、改憲論議に応じないことにより改憲論を封殺しようとしてきた護憲派が、それでは改憲の流れを押しとどめられないことにようやく気付き、改憲論議に参加し始めた証しである。そして、改憲派の主張の「内容が悪い」から反対するという姿勢に転じた結果である。

 これは良いことである。これまで長期間にわたり護憲派が論争を拒否してきたために、改憲派は反論が存在しない場で好き放題を語ってきた。しかし、その内容は、立憲主義をわきまえない「空恐ろしい」もので、権力者が憲法を使って「主権者であるはず」の国民をしつけよう……というとんでもない代物である。

 あのままでは権力と資金力のある改悪派が一方的に国民を洗脳してしまう危険に気付いた護憲派が、ようやく反論を始めたように見える。これは、一見、遅きに失したきらいはあるが、決して遅くはない。なぜなら、改憲派が主張している新憲法はすでに私たちが指摘したように「憲法」の名に値しないものであるために、両派同席の公開論争が始まりさえすれば正否はおのずと明らかになるからである。そうして、私たちは、憲法改悪を阻止し、自らの主権と人権を守らなければならない。
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 金の力でCMを流し放題にし、市民の感覚をマヒさせ壊憲させようと言う勢力の思うままに憲法を権力者を縛る物から市民国民を縛るものに返させてはならない。
 


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竹下から石破への「苦言」  【日刊スポーツ】

 ★13日、自民党元幹事長・石破茂は都内で開かれた自身の政治資金パーティーで、「次代につけを回さず、今やらねばならぬことをやり遂げよ、という天の啓示だ」、「本当にやらなければならないことは何なのか。きちんと答えを出す」とあいさつ。来年秋に行われる自民党総裁選を前に、なんとも歯切れが悪かった。党内には石破の優柔不断さを憂う声や、メンタルの弱さを「総理・総裁の器か」と不安視する声もある。

 ★リーダーシップを発揮すれば独裁と呼ばれ、協調・融和路線にかじを切れば、リーダーシップが足りないといわれる政界。首相候補が小粒になったのか、政界全体が権力闘争というより、穏やかな戦いになったのか。その意味でもほかの首相候補も含め、「何か足りない」と感じているベテラン議員は多い。

 ★このパーティーであいさつに立った自民党総務会長・竹下亘は、石破が元竹下派であったことを念頭に話した。「(石破派の)20人は少ない、大派閥に勝てないんじゃないかと言われますが、私は必ずしもそうではないと思います。相当昔の話になりますが、私の兄の竹下登が当時の最高実力者であった田中角栄先生に、いわば歯向かうつもりで集会を開いたのが20名の同志。そこから総理への道をスタートさせました。多少、苦言を呈させていただきますと、『何年干されてもやるぞ』という熱気を、その20人に私はまだ感じておりません」。

 ★この発言は政界で波紋を広げる。「覚悟が足りない、腹を決めろ」とも聞こえるし、「石破だけじゃなく、派閥のメンバーも党内を走り回れ、そうすると各派閥も聴く耳を持つぞ」とも聞こえる。田中角栄の木曜クラブで勤務したこともある石破は、鳥取・島根の田中・竹下系が手塩にかけたことも起因すれば熱烈なエールにも思えるが、石破にはどう聞こえたか。
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 石破にしろその会派のメンバーにしろ首相に成りたい度が足りないんじゃないか、口先だけで本当にやるか疑問符が付く。
 


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自民・小泉進次郎氏の「新聞軽減税率批判」をどう見るか  【日刊ゲンダイ】
 二極化・格差社会の真相 ジャーナリスト 斎藤貴男氏

 今や向かうところ敵なしの小泉進次郎氏。先の衆院選でも自民党の顔としてマスコミにヨイショされまくっていたが、そんな彼がいくら訴えても、まるで報じてもらえない発言がある。今月1日の特別国会後、記者団にこう語っていたのだが――。

「新聞は社説で消費税増税を求めている。なのに、自分たちは負担しないというのは筋が通らない」

 2019年10月に予定されている消費税率10%への引き上げの際、新聞に適用される「軽減税率」の問題である。要は消費税率が今後どれほど上がっても、新聞はその対象から外れる特別扱い(15年12月閣議決定)を批判した。

 実に重大な問題提起だ。彼はその後もテレビの生放送などで同様の主張を重ねたが、ことごとく司会者に遮られ、新聞にも書いてもらえずにいる。

 重大というのはこういうことだ。新聞は同時に軽減税率を適用される食料品と違い、増税で値上がりしても、低所得者の命に関わるわけではない。日本新聞協会の「新聞購読に障害となる消費税の引き上げは、国民全体のリテラシー(読み書き能力、教養や常識)を確実に低下させる」という言い分を、同じ活字の世界にすむ私は理解したいが、ならばなぜ、現代では人々のリテラシーをほとんど支配するネットビジネスは軽減税率でないのか。出版や音楽、絵画など、文化を伝える他の事業は。いや、どんな商売だって、人間の暮らしに必要だから営まれている。にもかかわらず――。

 新聞業界は、消費税の導入当初から、読者の支持も得られないまま、挙げて自民党首脳への陳情を繰り返してきた。だが、暴力団にケンカの仲裁を頼めば死ぬまでシャブられるのが人の世の習いだ。

 読者諸氏は、自分が安倍首相なら、身勝手なオネダリにどんな見返りを求めるだろう。私なら、権力に従順で、国民を都合よく操る“報道”を期待する。近年の甚だしいマスコミの堕落の、これも一因ではなかろうか。

 してみると、進次郎氏の発言も、善意ばかりでは受け取りにくい。アンチ安倍でも何でもない彼が、このタイミングで、しかも報道が魂を売り飛ばさんとする悪夢には触れず、ただ「ズルい」とだけ叫ぶ理由は――。

 デタラメな解散・総選挙を契機に、少しはまともな報道が散見されなくもなくなった最近のマスコミに対する、恫喝の念押しなのかもしれない。なめてんじゃねえぞ、とりあえず憲法改正まではな。でないと軽減税率は……わかっておろうな、と。
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 進次郎の事だからこの説は有効かもしれない、自民党が公明党に対し政教分離の手形をちらつかせているのと同じ手口だろう。
 

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岸田氏「改憲実現へ丁寧さ必要」 講演で強調  【東京新聞】

 自民党の岸田文雄政調会長は14日、東京都内のホテルで開かれた共同通信きさらぎ会で講演した。憲法改正の実現へ幅広い政党から理解が得られるよう、十分に議論を重ねていく必要性を強調した。「国会が真っ二つに割れるような議論は好ましくない。丁寧に議論することが、遠回りに見えて、最も早道なのではないか」と述べた。

 自民、公明両党幹部から国民多数の支持を改憲の前提にすべきだとの意見が相次いでいるのを踏まえ、政策責任者として柔軟に取り組む姿勢を示した形だ。

 岸田氏は「まずは党としての結論を出すことに専念したい」と指摘。改憲案の国会提示などの日程には言及しなかった。
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 別に国民の支持を得るべきだ、とは言っていない、「幅広い政党から理解が得られるよう」と野党(ゆ党も含め)の維新や希望は野党だし彼らからも賛同を得た、と幅広い政党から理解を得た、と言いたいんだろう。
 
 

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小池知事「公明とこれまでも是々非々」  【毎日新聞】

連携解消の考えに、今後も協力関係維持の意向示す

 希望の党代表を辞任した小池百合子知事は15日、自身が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」との連携を都議会公明党が解消する考えを示したことについて「これまでも是々非々だった」と述べ、今後も政策ごとに協力関係を維持したい意向を示した。シンガポール出張の出発前、羽田空港で報道陣に答えた。

 公明との関係について小池氏は「都民ファーストの(観点の)政策であるならば、ご賛同いただいてきた。これからも都民を第一に考えた政策を築いていきたい」と強調。希望の党への今後の関わり方については「私自身の(党内での)位置づけは新しい執行部にお任せしている。(国への)提言はこれから都としても各政党にお願いすることになる」と語った。
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 公明からもそっぽ、見限られたもんだ、賞味期間終了か。








 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸
 最低気温  11.8度(23:59) 前日差+3.0度)
 最高気温  15.2度(03:46) 前日差-2.9度)

  今朝の神戸最低気温  10.5度 (06:00)  11月中旬並み 平年より0.3度低かった
   、

今日の神戸の
   日の出     6時33分 (昨日 6時32分)
   日の入り   16時55分 (昨日16時55分)

       日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日と同じ
   
       

 北海道近辺にあった低気圧が樺太、オホーツクへ、南海上の前線は三陸沖へ、オホーツク及び三陸沖の低気圧で北陸以北は雨、北海道は雪の所も。
     
          
 明日の朝、低気圧は北へ行き北海道沖に、北陸、東北は雨、北海道は雪、西は朝鮮半島の高気圧に覆われ晴れる予報。
     
     

 今朝は晴れ、山は少しかすむ、風が割と強かったがそれほど寒くないいい天気だった。
 今日の神戸の最高気温は16.7度、昨日より1.5度高く、平年より0.6度低かった。
 明日は晴れ、朝の最低気温は 7.7度、最高気温は12.9度、午後の最低気温は 6.6度の予報、また下がってる。







レイプ被害で手記 伊藤詩織氏「ブラックボックスに光を」

2017-11-15 | いろいろ

より

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レイプ被害で手記 伊藤詩織氏「ブラックボックスに光を」

 司法記者クラブで開いた衝撃の会見から5カ月。安倍首相と昵懇な間柄の元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から受けたレイプ被害を告発した女性ジャーナリストが手記「Black Box」(文芸春秋)を出版し、反響を呼んでいるジャーナリストの伊藤詩織氏。準強姦容疑で進められた捜査は、警視庁上層部の指示で逮捕目前に見送り。嫌疑不十分による不起訴処分に矮小化され、不服を申し立てた検察審査会の議決は不起訴相当だった。この国の司法制度は一体どうなってしまったのか。

■真相究明を求め民事訴訟を提起

  ――手記では事件に至る経緯から捜査過程を含む一連の流れを克明につづり、被害者支援制度の不備などにも言及しています。

 私が性暴力被害を受けたのは2015年4月でした。直面した捜査のあり方や司法制度、助けを求めた医療機関やホットラインをはじめとする被害者支援体制の問題などについての記録や調査、取材をもとにまとめたノンフィクションです。

  ――警察に訴えてから被害届の提出、告訴状の受理まで1カ月を要しました。

 密室での出来事だという理由で、捜査員や担当検事の口からは「ブラックボックス」という表現が何度も出てきました。「相手は有名で地位もある。この業界で働けなくなるかもしれない」とも繰り返し聞かされ、性犯罪としての捜査は難しいからと、被害届の提出も考え直すように言われました。

 この問題と2年以上向き合う中で、警察や検察に存在するたくさんのブラックボックスにも気づいたんです。個人的な経験を公に明かすことになりましたが、このブラックボックスに光を当て、箱を開くきっかけになることを願っています。

  ――9月に不起訴相当を決定した検察審の議決理由は「慎重に審査したが、検察官がした不起訴処分の裁定を覆すに足りる事由がない」と記されているだけでした。「慎重審査」の中身がサッパリ分かりません。

 検察審は申立人やその代理、証人を尋問することがあります。ですが、私も代理人弁護士も呼ばれることはなく、議決理由の説明もありませんでした。

 申し立ての際、特に注記を付けてお願いしたのが、ホテルの防犯カメラ映像についてです。会食後に乗車したタクシーから私が抱えられるように降ろされ、ホテルに引きずられていくシーンを静止画ではなく、動画で見てほしいと伝えたのですが、実際に証拠が動画で提出されたのかどうかさえ分かりません。こうした疑問点について検察審に質問状を送りましたが、検察審査会法26条(審理非公開)を根拠に回答をいただけませんでした。

  ――ゼロ回答だったんですか?

 唯一分かったのが、審査員の男女比と平均年齢です。男性7人、女性4人、平均50.45歳とのことでした。男女でとらえ方が異なる可能性のある事案にもかかわらず、審査員の男女比を半々に近づけていただけなかったことも非常に残念です。

  ――真相究明などを求め、山口氏を相手取って東京地裁に民事訴訟を起こしたそうですね。

 法廷で初めてお互いが事実関係を主張し、それをもとに第三者による公平公正な判断が下されることになります。提訴にあたって提出した資料は、検察審への申し立て資料とほとんど変わりはありません。

  ――民事訴訟提起を理由に、山口氏は「月刊Hanada」に全20ページに及ぶ反論手記を寄せました。伊藤さんが訴える「デートレイプドラッグを使用された可能性がある」「意思に反してホテルに連れていかれた」「意識不明の状態で性行為が行われた」といった点を含め、疑惑を全面否定しています。

「あえて伏せている」などと指摘された点は、会見や手記ですでに説明していることばかりでした。読み比べれば分かっていただけると思います。

  ――米ニューヨークでの2人の初対面の状況についてですが、伊藤さんは「学費を稼ぐためにアルバイトしていたピアノバー」としているのに対し、山口氏は手記で〈私があなたに初めて会った時、あなたはキャバクラ嬢でしたね〉と強調しています。

 手記に書いた通り、当時は学費の足しにするためにベビーシッターやピアノバーでアルバイトをしていました。山口氏と会ったのはピアノバーで、お酒が提供される場所ではありましたが、私は「ジャーナリズムを勉強している学生です」と話しましたし、その後も学生の立場でお会いしています。

 山口氏のほかにも、ネット上には私について韓国人だとか左翼だなどと、事実ではない書き込みをする人がいます。誰であろうと、どんな立場であろうと、性暴力の対象になっていいはずはありません。重要なのは、この事件に関して私も山口氏も認めている事実、捜査や証言で明らかになった客観的事実が9点あることです。

■私も山口氏も認める9つの事実

  ▼当時TBSワシントン支局長だった山口氏と私は、支局で働くために必要な就労ビザについて話し合うために会った

  ▼山口氏に会ったのは3回目で、2人きりで会ったのは初めてだった

  ▼そこに恋愛感情はなかった

  ▼私が「泥酔した」状態だと山口氏は認識していた

  ▼山口氏は投宿先ホテルに私を連れて行った

  ▼性行為があった

  ▼私の下着のDNA検査で、山口氏のものと過不足なく一致するY染色体が検出された

  ▼ホテルの防犯カメラ映像、タクシー運転手の証言などの証拠を集めて警察は逮捕状を請求、裁判所が発付した

  ▼逮捕当日、山口氏の帰国を待ち受けて成田空港に捜査員が詰める中、警視庁の中村格刑事部長(当時)の判断で逮捕状執行が止められた

 これだけの事実があっても、現在の日本の司法制度では起訴されませんでした。

個人的な話と考えるなら忘れた方が良かった

  ――逮捕見送りの判断をめぐり、中村氏に何度も取材を試みているそうですね。

 当初事件を担当した警視庁高輪署の捜査で集めた証拠などをもとに逮捕状が請求され、東京地裁から逮捕状が出されました。それが逮捕目前に中村氏の指示で執行が差し止められた。松本純国家公安委員長(当時)が国会で「警察署の捜査に関して警察本部が適正捜査の観点から指導を行うのは通常のこと。警視庁が告訴を受理し、法と証拠に基づき、必要な捜査を遂げた」と答弁していましたが、私にとっては全く不十分な説明でした。具体的な理由は判断を下した中村氏しか知り得ない。中村氏に何としてもお答えいただかなければならないと思い、何度も取材を申し入れていますが、いまだに何の回答も得られていません。

  ――司法記者クラブでの会見、手記出版に続き、外国特派員協会でも会見をされました。この5カ月で、世間の関心は高まっています。

 私が告発を決めた理由のひとつは、自分に起きた事実を大切な人に置き換えて考えたことです。妹や友人が同じ状況に置かれてしまったら、彼らはどういう道をたどるのか。私が胸の内にしまい込むことで、同じようなことが繰り返されるのはとても苦しい。それに、自分で真実にフタをしてしまえば、真実を伝えるジャーナリストとしては働けないと思ったんです。

 どんな時代でもどんなところでも起こり得ることで、遠い誰かの話ではないことを知ってもらいたい。捜査方法や司法制度を改め、社会の意識を変え、レイプ被害者への救済システムの整備が必要です。それを考えるきっかけをつくりたいんです。自分自身がこの問題を個人的な話と考えるのなら、忘れた方が良かったと思います。

 (聞き手=本紙・坂本千晶)

 ▽いとう・しおり 1989年生まれ、28歳。高校時代に渡米、ホームステイを経験。米国の大学でジャーナリズムと写真を専攻し、15年に帰国後、フリーランスで活動。エコノミスト、アルジャジーラ、ロイター通信など、海外メディアを中心に映像ニュースやドキュメンタリーを発信。
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