阪神間で暮らす

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   オスプレイが全面飛行再開

2016-12-19 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる。


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 12/19(月)

*****
オスプレイ墜落 海兵隊トップ「県民は感謝しろ」のア然  【日刊ゲンダイ】

 沖縄県民はカンカンだ─―。沖縄県名護市沖に墜落したオスプレイ。あろうことか、在沖海兵隊のトップが事故後、沖縄県民に対して「感謝しろ」と“暴言”を吐いたからだ。

 14日午後、米軍キャンプに抗議のために訪れた安慶田沖縄県副知事に対し、在沖米海兵隊のトップ、ニコルソン四軍調整官(60)は、謝るどころか怒ったような調子でこう言ったのだ。

 「パイロットは住宅地である普天間を避けて、沖に着水した。住民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ。パイロットはヒーローだ」

 ニコルソン四軍調整官はサウスカロライナの軍事大学を卒業した根っからの軍人。イラクやアフガニスタンにも駐留し、昨年夏、沖縄に赴任している。これまでも高圧的な発言が多かったという。

 しかし、危険なオスプレイを日本に持ち込み墜落させておいて、「感謝しろ」とは一体、何様のつもりなのか。さすがに安慶田副知事は「植民地意識が丸出しで、とんでもない感覚だ。我々はオスプレイも、オスプレイの訓練もいらない」と批判している。

 米軍は安全が確認できるまでオスプレイの飛行を一時的に停止するとしているが、一時停止で再開したら、また重大事故を起こすのは目に見えている。何しろ、オスプレイは1989年の初飛行以降、9度の事故で37人が死亡している。何度も原因を分析し対策を講じても、事故が繰り返されているのだ。実際、今回の墜落の直後にも、別のオスプレイが米軍普天間飛行場に胴体着陸していた。

 沖縄に駐留する海兵隊のトップが平気で暴言を吐くのも、安倍首相がアメリカに対して属国意識まる出しだからだ。

 立正大教授の金子勝氏(憲法)が言う。

 「駐留米軍の幹部から植民地に対するような発言が出るのは、安倍首相がアメリカに対し、宗主国を相手にするような対応をしているからです。本来、日本の首相は沖縄県民の立場で、米軍にもの言うべきなのに、米軍の代弁者として沖縄県民に我慢を強いている。このままでは、米軍による第2、第3の事故が起きますよ」

 安倍首相は今すぐ、ニコルソン四軍調整官の更迭をオバマ大統領に申し入れるべきだ。
*****

 机をたたいて声を荒げた、とあったが最低だね、指揮官の資質がないし完全に隷属国に対する傲慢な態度。
 


*****
内閣支持率「急落」日露会談不調でトランプ効果パー  【日刊スポーツ】

 安倍内閣の支持率が、久しぶりに「急落」した。共同通信社は17、18両日、全国電話世論調査を行い、内閣支持率は前回11月の調査から5・9ポイント下落し、54・8%となった。

 依然5割台を保っているが、国民の不安が消えないカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法の強引な採決に対する反発、日ロ首脳会談での北方領土返還への目に見える成果がなかったことが影響したようだ。不支持率は3・7ポイント増の34・1%。

 調査では、カジノ解禁の賛否に関し、賛成は24・6%で、反対は69・6%と大きく上回った。日ロ首脳会談を「評価する」は38・7%で、「評価しない」は54・3%。北方領土問題の進展に「期待する」は43・4%で、「期待しない」は、53・8%にのぼった。

 米軍新型輸送機オスプレイの沖縄沿岸での事故に関し、オスプレイ配備を「見直した方がよい」が66・8%だった一方で「続けてよい」は28・0%。今月末の首相の米ハワイ・真珠湾訪問を「評価する」とした人は85・3%にのぼった。

 内閣支持率は、不倫辞職など自民党議員の不祥事が続いた今年2月、7ポイント下落し46・7%に急落。オバマ米大統領の広島訪問後、今年5月の調査で7ポイント上昇し、米国のトランプ次期大統領との会談直後に行われた先月末の世論調査では約3年ぶりに60%台を超えた。

 首相は当初、日ロ首脳会談や真珠湾訪問の成果を受け、来年1月、衆院解散・総選挙に踏み切るとみられてきた。しかし、日ロ会談後のテレビ出演では「頭の片隅にもない」と、消極発言。カジノ法案では、連立を組む公明党の山口那津男代表ら執行部メンバーも反対票を投じ、自公政権の足並みの乱れも露呈した。

 政党支持率を見ると、自民党は3・7ポイント減の41・2%だが、野党第1党の民進は9・6%にとどまる。野党内にはなお、年明け解散を警戒する声が根強い。
*****

 内閣支持率急落でも1月解散はありだと思う、後へなればなるほど解散しにくくなる。
 


*****
やられ放題 安倍こそネズミ1匹  【日刊スポーツ】

 ★都知事・小池百合子の定例会見では、五輪開催会場を巡るやり取りで、記者に「大山鳴動(たいざんめいどう)、ネズミ1匹ではないか」と問われた小池が色を成したことがあったが、くだんの記者に言いたい。「大山鳴動-」はそこで使うのではなく、日ロ首脳会談で首相・安倍晋三に聞くべきことだ。北方領土のうち歯舞、色丹2島の平和条約締結後の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言について「主権を返すとは書いていない」とロシア・プーチン大統領が発言した段階で全く両国はかみ合っていなかった。

 ★そりが合わない米・オバマ大統領を尻目に15回以上会談を重ねてきたプーチンが相手。「私の故郷に招いて話し合う」と親密さをアピールしてトップ会談でグリップできると考えたのなら安倍の外交音痴ぶりはかなり深刻だ。欧州を向こうに回し、領土返還を餌に3000億円を日本から引っ張り、シリア情勢では日本がロシアに同調したかに見せるなど、やられ放題。当然ながらロシアでは「外交勝利」の紙面が躍る。7日、米英仏独伊とカナダの6カ国首脳、つまり日本を除くG7の各国は、シリア北部のアレッポ情勢について、人道支援のために即時停戦を求めるとともに、外交努力により平和的な解決を望むとする共同声明を発表した。日ロ首脳会談に浮かれ、G7伊勢志摩サミットで経済制裁に踏み込んだ議長国・日本に声をかける義理もなくなった。

 ★「国民の大半がガッカリしているということを、われわれは心に刻む必要がある。時間を区切った交渉のはずだ。経済問題も大事だが、人間は経済だけで生きているわけではない。もう少し、真摯(しんし)に向き合ってもらいたい」とは自民党幹事長・二階俊博の感想だが、世界の信用も失ったつけは計り知れない。
*****

 メディアがなってないな、大手は安倍よいしょ記事ばかり。
 


*****
日大東北高、教員暴行で校長謝罪 相撲部顧問ら部員に  【東京新聞】

 福島県郡山市の私立日大東北高で相撲部顧問の男性教員らが部員の男子生徒に暴行を繰り返していた問題で、同校は19日、全校集会を開いた。松井弘之校長は「今回のことが起きてしまったのは申し訳ない。今後、こういうことのないように取り組む」と生徒に謝罪したという。

 集会は報道陣に非公開で開かれた。集会後に取材に応じた教頭によると、松井校長は「動揺しないように本校の生徒として誇りを持って生活してください」と呼び掛けた。相撲部は19日から無期限で休部し、22日に保護者への説明会を開く。

 同校によると、20代の教員は5月、男子生徒を木製のデッキブラシで殴ってけがをさせた。
*****

 「相撲部は19日から無期限で休部」ってひどいんじゃない、生徒は相撲がやりたくて相撲部に入ったんであって悪いのは教員じゃないか、生徒の為によそから指導員を呼び続けるべきじゃないか。
 

*****
オスプレイ全面再開へ 米、政府には3日前伝達  【東京新聞】

 米海兵隊の新型輸送機オスプレイが沖縄県名護市沖の浅瀬で大破した事故で、在日米軍は事故後に停止していたオスプレイの飛行を十九日午後に全面再開させると日本側に通告した。稲田朋美防衛相は同日午前、機体の問題が事故原因ではないとの米側の説明を理由に「飛行再開は理解できる」との見解を示し、再開を了承した。菅義偉(すがよしひで)官房長官は同日午前の記者会見で、米側には同じような事故の防止対策について情報提供することなどを申し入れたと明らかにし「今後とも米軍機の飛行は安全面の確保が大前提」と強調した。

 在沖縄米軍は十九日、飛行再開の意向を、不時着事故三日後の十六日に在日米軍が日本政府に伝達していたと明らかにした。在日米軍は飛行再開に関し「航空安全手順を慎重かつ徹底的に見直した」などとするマルティネス司令官らのコメントを発表した。

 稲田氏は十九日午前、「わが国でのオスプレイの配備は日米同盟の抑止力・対処力を向上させ、アジア太平洋地域の安定にも資する」と説明した。日本側は事故後、安全が確認されるまでの飛行停止を求めていたが、原因の詳しい全容が判明せぬまま、十三日夜の事故から一週間が経過しないうちに飛行が再開されることになる。

 米軍は近く、沖縄県の伊江島補助飛行場(伊江村)に駐機中のオスプレイ一機を所属先の普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)に戻し、他機の飛行も順次再開させる。米側は飛行再開の理由を「(部隊の)即応性を維持するため」と説明しているという。

 米軍は今回の事故原因について、事故機のプロペラが空中給油訓練中に乱気流のため、給油ホースに接触し切断、プロペラが破損し飛行が不安定になったと説明。このため、米軍は空中給油の再開は当面見送る。大破事故が起きた十三日には、別のオスプレイが普天間飛行場に着陸する際、脚部の故障で胴体着陸する事故も発生。このため、米軍は他の機体の脚部点検も実施し、問題がないことを確認したという。
*****

 どこまで隷属すれば気が済むのか、稲田は責任を取って辞任すべきだ。米本土でも何度も事故を起こし未亡人製造機のあだ名があるオスプレイこれからも事故は起こりうる。
 安倍自公政権だけの責任なのか、国民は安倍政権に支持しすぎではないか。
 
 

*****
「中高生時代にたばこ」西宮市長発言の撤回要求決議可決  【朝日新聞】

 兵庫県西宮市の今村岳司市長(44)が中高生を前に「中高生時代にたばこを吸っていた」という趣旨の発言をするなどした問題で、市議会は19日の本会議で市長に発言の撤回と謝罪を求める決議案を提出し、全会一致で可決した。決議では「市の教育施策に反する表現」と指摘し、発言を議会で批判した女性市議を市長がブログでやゆしたことについては「愚弄(ぐろう)するもので看過できない」としている。

 市長は11月、中高生が市職員らと意見を交わすワークショップで「中高生だったころの私に必要な『居場所』は、授業を抜け出してタバコが吸えて楽器が弾けるところ」と語った、とブログに書いた。今月8日の市議会の一般質問で発言を問題視した女性市議に対しては、「ピンクのダサいスーツに黒縁眼鏡で『お下品ザマス!』って言っている女教師みたいなことを言うなぁ」などと記した。
*****

 議会は撤回だけでいいのか、市長として適切でないとやめてもらうのが筋だろう。


*****
ASKAさん不起訴処分に 覚せい剤「使用」容疑  【毎日新聞】

 東京地検は19日、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されていた歌手のASKA(本名・宮崎重明)さん(58)について、容疑不十分で不起訴処分とした。

 警視庁によると、ASKAさんは11月25日午後7時ごろ、「盗撮されているので確認してほしい」と自ら110番した。捜査員が自宅に駆けつけ、尿の任意提出を要請した。「尿」として提出された液体を鑑定した結果、同28日に覚醒剤の陽性反応が出たため、自宅から任意同行を求めて逮捕したと説明していた。

 ASKAさんは2014年に同法違反などで有罪判決が確定し、執行猶予中だった。
*****

 尿が本人のものか不明、だから不起訴らしいが多分に政治的背景(政治的重大事項を隠す)によって逮捕されたんだろう。


*****
オスプレイが全面飛行再開 普天間飛行場、沖縄の反発押し切る  【琉球新報】

 13日夜に名護市安部の海岸で墜落して以降、飛行を停止していた米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが19日午後1時58分、宜野湾市の普天間飛行場を離陸し、飛行を再開した。伊江島の補助飛行場からも午後2時32分、駐機していた1機が離陸した。

 オスプレイが墜落した名護市安部の現場ではまだ機体の大部分が回収されずに残っている。機体回収も完了しない状況で、事故から6日後に飛行再開することに県民の反発は一層強まりそうだ。

 普天間飛行場のオスプレイ1機が19日午後1時43分ごろ、プロペラを回し始め、同50分ごろにはもう1機のプロペラも回転を始めた。

 米軍は19日の飛行再開の理由について伊江島補助飛行場に駐機しているオスプレイを普天間に戻すためと説明していたとされる。

 伊江村の着陸帯「LHDデッキ」付近にあるヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)に1機が駐機しているのが18日午後に確認されていた。同機体は事故が発生した13日以前に伊江島に飛来していたとみられるが、飛来した詳しい期日や理由は明らかになっていない。

 19日正午前から伊江島補助飛行場ではトラックが行き交うなどしているのが確認されており、午後2時の飛行再開に向けて準備していたとみられる。

 沖縄防衛局は米軍が19日からオスプレイの飛行を全面再開する意向を受けて、同日朝、職員らを派遣し、県庁や名護市など地元関係自治体に飛行再開を伝えていた。
*****

 開いた口が塞がらない、全面飛行再開、海兵隊は単なる人殺しロボット?自分の考えは持たない。


*****
陛下風邪で年末恒例の昼食会中止 首相や閣僚が出席予定  【東京新聞】

 宮内庁は19日、天皇陛下に発熱に伴う風邪の症状が残っているとして、同日午後に陛下自身が安倍晋三首相や閣僚、副大臣らを皇居・宮殿に招き、開催される予定だった年末恒例の昼食会を取りやめると発表した。

 16日に発熱を伴う風邪の症状が出た陛下は、18日まで住まいの皇居・御所で静養していた。宮内庁関係者によると、熱は当初より下がり、快方に向かってはいるが、微熱などの症状が残っているため、侍医の判断で引き続き御所で静かに過ごすことになった。

 昼食会には皇太子さまも出席し、冒頭で安倍首相が招待へのお礼を述べた後、陛下がねぎらいの言葉を掛けることになっていた。
*****

 これはどっちが仕掛けているのか、熱があるからと出させないように官邸がしているのか、天皇が安倍には会いたくないから熱を理由にしているのか。
 誕生日前に会見があるがそこで天皇が何を言うか、安倍は特別法を作りお茶を濁そうとしているが、天皇は皇室典範の改正を求めている。
 安倍首相は誕生日前会見で特別法ではだめと言われたくないので「陛下、お熱があるようなので誕生日前会見はおやめに成ったら」と言っているのではないか。
 そんな進展になるのか。  安倍首相 VS 天皇 見ものだ
  



 Twitterコーナー

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター
クリックしてください



 元外務省、元防衛大学校人文社会科学群学群長の孫崎享氏のツイッター
クリックして下さい




 その他 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸
最低気温   5.5度(07:14 前日差+1.8度)
最高気温  13.2度(14:33 前日差+1.7度)

  今朝の神戸最低気温   6.5度 (07:32)   12月上旬並み 平年より1.5度高かった

今日の神戸の
   日の出     7時01分 (昨日 7時01分)
   日の入り   16時51分 (昨日16時51分)

          日の出は昨日と同じ、日の入りも昨日と同じ

       


 高気圧が東海沖にあり全体を覆う、北海道沖には低気圧があり所によっては雪、その他は晴れ。
     
     
 明日の朝も晴れ、高気圧が関東沖にあり覆われる。
     
     
 今日も朝から一日晴れ、風もなく室内は今日も温室、暖房も昼間は停止。
 今日の神戸の最高気温は13.4度、昨日より0.2度高かった。
 明日は晴れ、朝の最低気温6.3度、最高気温13.1、夜の気温は10.7度の予報、だいぶ暖かそう。

    




武装集団の縄張りで丸腰の民間人が商売をやるような共同経済協力 (抄) plus

2016-12-19 | いろいろ

ジャーナリスト田中良紹氏のヤフーニュースのコラムより

*****
武装集団の縄張りで丸腰の民間人が商売をやるような共同経済協力

 15日に日本を訪れたロシアのプーチン大統領は、その前日に雑誌「フォーブス」の「世界で最も影響力のある人物」に去年と連続で1位に選ばれ、37位の安倍総理を見下すように3時間遅れで到着し、それが当たり前であるかのように日ロ首脳会談に応じた。

 NHKによると、ロシアの国営放送は腕時計を見ながらまんじりともせず到着を待つ安倍総理の姿をニュースにしていたというから、そこにロシア側の考える日ロ首脳会談の構図が表れている。

 ロシアは日本側の求めに応じて平和条約交渉を行うが、求めているのは日本だから、ロシアの国益を最優先にして取れるものは取りまくり、領土問題では1ミリたりとも譲らないという姿勢である。

 そしてこの日、「世界で最も影響力のある人物」の3位に選ばれたドイツのメルケル首相が主導するEUは、ブリュッセルで開いた首脳会議で、ウクライナ紛争を巡ってロシアに課した経済制裁を来年の7月まで延長することに合意した。

 アメリカのトランプ次期大統領が国務長官にプーチン大統領と親交のあるエクソンモービル会長のティラーソン氏を起用すると発表し、アメリカが制裁解除に踏み切る可能性を見せているのに対し、EUの姿勢は揺るがないことを示して見せたのである。

 またこの日、アメリカではホワイトハウスの高官が、大統領選挙の前に民主党のコンピューターがロシア政府からサイバー攻撃を受けた問題で、プーチン大統領が関与していたことを明らかにした。さらにヨーロッパでも選挙に影響を及ぼすためロシア政府はサイバー攻撃を行っていると指摘した。

 15日は日本のメディアがプーチン大統領の訪日を朝から晩まで大々的に報道していたが、プーチン大統領はこの日世界中でニュースの主役を演じていたわけである。だがプーチン大統領に好意的な報道が山のようにあふれていた日本と異なり、欧米ではいわば悪役として報道されていたのである。

 この日本と欧米の報道の落差にフーテンは「目先の利益に目を奪われて世界の流れを見誤った」戦前の日本外交と共通するものを感ずる。北方領土と経済協力だけに目を奪われ、世界の政治力学を見誤っていはしないかという懸念である。

 プーチン大統領が「世界で最も影響力のある人物」1位に選ばれた理由を雑誌「フォーブス」は「自国の影響力を地球上のほぼ全域に行使して」「母国からシリア、米大統領選挙まで自分の望むものを手に入れ続けている」ことだとしている。

 ・・・・・。



別 Webより

 日ロ交渉は「フォーブス」が選んだ1位と37位との交渉になるが、どちらの望み通りになるかは火を見るより明らかだとフーテンは思う。今回の首脳会談では共同経済協力を北方4島で行うため特別な制度を作って主権の外に置くことを

 日本政府が提案し、それにロシアが同意した。それをロシアの譲歩であると御用学者や御用評論家は言う。今日のテレビでも日本の経済力を持ってすれば北方4島はあっという間に日本の経済力の支配下に置かれると楽観論を述べる学者がいた。

 しかしである。国境の4島にはロシアの軍隊が存在する。そこに丸腰の日本企業が出ていくわけである。特別な仕組みを作ろうが何をしようが、いざとなれば力がものをいう。

 フーテンには日本刀や拳銃を所持する暴力団の縄張りに丸腰の企業が出て行って商売をするような話に思える。もちろん相手に利益を差し出せば手出しはしないだろう。

 しかし少しでも気に入らないことがあれば、脅しをかけられることがないとは言えない。下手をすれば商売をやめるにやめられない状態が生まれるかもしれない。ロシア軍の撤退を求め、真に民間人だけで日ロが経済協力する話にすることができるか。それはロシアが認めるはずがない。それでは存在するロシア軍を抑止するため、

 北海道のオホーツク沿岸にミサイル兵器を設置することができるか。それも日本はできないだろう。世界の警察官をやめると言っているアメリカに助けを求めるわけにもいかない。そうした中での経済協力が果たして「ウィンウィンになる」と言えるのだろうか。

 今日のNHKテレビで択捉島出身の旧島民が、安倍総理とプーチン大統領の共同記者会見を見た直後に「総理がウィンウィンと言ったけど、そうなるとは思えない。いざとなればまた追い出される」と首をかしげていたのが生中継された。御用放送局NHKはあの発言を二度と使わないだろうとフーテンは思ったが、旧島民の正直な気持ちはそういうことである。

 そしてこの首脳会談を見た欧米は、日本という国は自分たちとは異なる理解しがたい外交をやる国であることを思い知ったと思う。

 かつてドイツのヒトラーがみるみるうちに領土を広げ、国民から絶大な支持を得て「第三帝国」創生に乗り出した頃、ドイツが恐れていたのはアメリカの参戦だった。そこでヒトラーはアメリカの参戦をけん制するため日本に軍事同盟の誘いをかけてくる。

 軍部も天皇もドイツとの同盟は英米を敵に回すと反対したが、近衛内閣はヒトラーの強さに目を奪われ、アメリカを抑止できればドイツがヨーロッパを統一し、それに乗じて日本も目先の領土「大東亜」の建設が可能になると日独伊三国同盟を結んだ。

 またそれより前、日本が満州事変を起こして満州国を建設した時、国際連盟はリットン調査団を派遣して報告書を作成した。報告書は日本を侵略国と糾弾せずに中国との協調、さらには国際社会との協調を説いていたが、日本は満州という目先の領土に固執して国際連盟を脱退し世界の大勢に背を向けた。

 プーチン大統領を招いた日ロ首脳会談が山口県の温泉宿という異例の場所で行われた日、EUはロシアに対する経済制裁延長を決め、アメリカのオバマ政権はプーチン大統領が大統領選挙に影響を及ぼすサイバー攻撃に関与したと発表した。そして日本だけは欧米とは異なる道を歩む姿勢を世界に見せつけた。

 アメリカでトランプ大統領が就任すればロシアとの関係を劇的に変える可能性はある。

 しかし来週の19日にならないとトランプ氏は正式に大統領に選ばれない。また大統領に就任しても対ロ関係がアメリカ議会の納得を得られる保証はない。そうした時に「北方領土」という目先の領土問題で日本が世界の大勢と異なる道を選ぶのは、戦前の愚と二重写しにフーテンには見えるのである。
*****