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何と、私が生涯の1枚と思っているクライバーのブラームス:交響曲第4番を取り上げているからです。
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クラシック音楽ぶった斬りプラス 2019/3/11
発行部数1816部(まぐまぐ278部 独自配信1538部)
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■クライバーのブラームス:交響曲第4番
いわゆるこの曲のノスタルジックな面を強調せず、素晴らしいプロポーション
で、古典的に再造形してみせたのが、C・クライバー指揮ウィーン・フィルの
演奏だろう。
緩急起伏を大きくとった、リズム処理のうまい演奏で、この曲の古典的な様式
を見事に洗い出し、すっきりとしたフレッシュな表現を行っている。
この点を詳しく述べれば、この演奏で特に目立つのは、独特のリズム処理であ
る。
そこでは、日頃聴きなれた楽想がまるで見違えるような表情を刻みこむ。
特に終楽章などは、西洋音楽のほとんどすべての手法が、さながら大博物館的
に集約されている。
全体にコンサート・ライヴのような即興性と熱気を帯びているが、クライバー
はブラームスの音楽が本質的に内包している核博な知識や技術を徹底的に見直
して独自の形に再建しつくしている。
クライバーはウィーン・フィルを思い切り良くドライブし強靭な歌を歌って行
く。この交響曲からこれだけ激しく凄まじい表現を聴けるのは珍しい。
伝統的な解釈を捨て去って、フレッシュな感覚で楽譜を読み、その裏にあるも
のを描き出そうとしたようなクライバーの演奏は、いささかユニークと言える
かも知れないが、その表情の精緻なこと、そして起伏の大きいこと、しかもし
なやかな美しさに満ちていることなどから、一番に挙げたいものである。
ウィーン・フィルをここまで自分に引き寄せている点も見事と言えよう。
テンポは快速で渋滞がなく、むしろスポーティなほど流麗である。
だが子細に聴くと、その中にも無限の音楽的なニュアンスが込められて、明滅
するように息づいているのである。
クライバーならではの天才的な表現で、余人のなすところではないだろう。
ウィーン・フィルの演奏も実に素晴らしく、ブラームス晩年の渋みの勝った、
いぶし銀のようなサウンドは文句なしである。
お求めはこちら
http://classicalmusic.livedoor.biz/archives/51219242.html
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クラシック音楽ぶった斬りプラス
発行人: 和田 大貴
ホームページ: http://wadadaiki.com/furtwanglerweb/
ブログ: http://classicalmusic.livedoor.biz/
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を見事に洗い出し、すっきりとしたフレッシュな表現を行っている。
この点を詳しく述べれば、この演奏で特に目立つのは、独特のリズム処理であ
る。
そこでは、日頃聴きなれた楽想がまるで見違えるような表情を刻みこむ。
特に終楽章などは、西洋音楽のほとんどすべての手法が、さながら大博物館的
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全体にコンサート・ライヴのような即興性と熱気を帯びているが、クライバー
はブラームスの音楽が本質的に内包している核博な知識や技術を徹底的に見直
して独自の形に再建しつくしている。
クライバーはウィーン・フィルを思い切り良くドライブし強靭な歌を歌って行
く。この交響曲からこれだけ激しく凄まじい表現を聴けるのは珍しい。
伝統的な解釈を捨て去って、フレッシュな感覚で楽譜を読み、その裏にあるも
のを描き出そうとしたようなクライバーの演奏は、いささかユニークと言える
かも知れないが、その表情の精緻なこと、そして起伏の大きいこと、しかもし
なやかな美しさに満ちていることなどから、一番に挙げたいものである。
ウィーン・フィルをここまで自分に引き寄せている点も見事と言えよう。
テンポは快速で渋滞がなく、むしろスポーティなほど流麗である。
だが子細に聴くと、その中にも無限の音楽的なニュアンスが込められて、明滅
するように息づいているのである。
クライバーならではの天才的な表現で、余人のなすところではないだろう。
ウィーン・フィルの演奏も実に素晴らしく、ブラームス晩年の渋みの勝った、
いぶし銀のようなサウンドは文句なしである。
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