ドヴォルザーク：序曲『謝肉祭』 作品92 B 169 （スコア付き）
アントニン・ドヴォルザーク： 序曲『謝肉祭』 作品92 B 169 （スコア付き） 作曲年代：1891年7月28日～9月12日 指揮：イシュトヴァン・ケルテス 管弦楽：ロンドン交響楽団
《序曲『謝肉祭』 作品92 B 169》は、1891年に作曲された演奏会用序曲三部作『自然と生命と愛』の2曲目である。プラハ大学の名誉博士号授与の返礼として献呈された。『自然と生命と愛』は、3曲まとめて演奏することを意図して作曲されたものであるが、そのような演奏例は少ない。初演は渡米前の1892年4月28日にプラハにおいて、作曲家自身の指揮で3曲まとめて行われた。 『謝肉祭』とは、キリスト教の復活祭を迎える前の断食の前に行われる祭りのことである。ただし、標題音楽的な要素は少なく、活気に満ちた冒頭の主題が祭りを連想させる。 また、『自然と生命と愛』では「自然の主題」と呼ばれる主題が統一している。《序曲『謝肉祭』 作品92 B 169》でも1:03からヴィオラ→オーボエ→ヴァイオリンが順に演奏する主題が「自然」の主題である。