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ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調 作品44 (スコア付き)

2024-07-17 06:30:29 | 音楽雑感&関連サイト

 

セルゲイ・ラフマニノフ: 交響曲第3番イ短調 作品44 (スコア付き) 指揮:ミハイル・プレトニョフ 管弦楽:ロシア・ナショナル管弦楽団

00:00 第1楽章 Lento – Allegro moderato – Allegro (イ短調) 14:28 第2楽章 Adagio ma non troppo – Allegro vivace (嬰ハ短調) 27:18 第3楽章 Allegro – Allegro vivace – Allegro (Tempo primo) – Allegretto – Allegro vivace (イ長調)

「交響曲第3番イ短調 作品44」は1935年6月に着手、1936年6月6日に完成。管弦楽曲としては《パガニーニの主題による狂詩曲》に次いで作曲された。作曲の大部分はルツェルン湖のほとりに建てた別荘で行われた。 初演についてはレオポルド・ストコフスキーとユージン・オーマンディが初演権を巡って争ったが、結局1936年11月6日にストコフスキーの指揮のフィラデルフィア管弦楽団の演奏によって行われた。また、ラフマニノフはこの作品に自信を持っていたようで、指揮者としてフィラデルフィア管弦楽団と共演して録音を残している。 既に《パガニーニ狂詩曲》においてもその傾向は見えていたが、甘く切ない旋律を歌い上げるロシア時代の作風からは離れ、ラフマニノフ作品としては比較的リズミカルな楽想が追究されている。しかしながらも第1楽章と第2楽章は牧歌的な性格も兼ね備え、調性はより旋法に傾きやすいなど、いくぶんヴォーン・ウィリアムズの作風に近い。半面、音色やデュナーミクの鮮烈な対比のほか、楽想やテクスチュアの急転が全般的に際立っており、特殊奏法の効果も相俟ってハリウッドの映画音楽を連想させる部分もある。 楽章構成や演奏時間から見る限り、最後の作品となった《交響的舞曲》と姉妹関係にあることが分かる。


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