郊外をドライブしていたら、何やら素敵な建物が。
近くに寄ってみると
「老人の病院」
ゆったりした環境で、およそ病院らしくない。
持ち前の図々しさで突撃訪問。
「見学させてもらえませんか」
快く受け入れてもらっていろいろ話を伺うことができた。
介護と治療を必要としている老人だけの施設。
利用者もリビングでくつろいていたりして、
病院というよりは、医療もついた老人ホームのような自由さがあった。
驚いたのは、入居者(入院患者)数の4、5倍のスタッフがいるのだそうだ。
24時間体制で交代制だからそのくらいの人数は必要になるとのこと。
医療現場としては、恵まれているのではないだろうか?
そんな体制の中で、スタッフは残業を仕方なくすることも、年休をとりにくくなることもなく働ける。
ただ、時間になると事務的に変わっていく担当のスタッフに心細い思いをしている利用者もいると思う。
そういえば、日本から来た福祉の現場の知人がこんな感想を漏らしていた。
「ファシリティーやシステムなどのハード面は確かにスウェーデンの方がずっと優れている。
日本は、現場のスタッフの人間力やソフト面でそれを補って余りあるものにしている」
すばらしい!
でも、誰かの無理や犠牲の上に成り立っている制度は、何かの時に崩壊する危険性はあると思うのよね・・・