鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

あせるな、あせるな

2015-08-23 | 
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鈴木信夫の初期の作品から(4)


初期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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人は夢や理想を持つことが大切だといわれます。
そこに向かって進んでゆくのだけれど、なかなかたどり着きません。
簡単に到達しては夢とは言えなくなりますからね。
そこで心の持ちようが大切になってきます。


      あせるな、あせるな
                            2003年7月

あせるな、あせるな
あせればあせるだけつまづきやすくなる
きみがあせりやすい人だったら
なぜあせるか考えてみてほしい
それは理想を求める気持ちが強いから
それは素晴らしいことだけど
そこに早くたどりつくことが大切ではなくて
一歩一歩かためることの方が大切だと思う
あせるな、あせるな
あせればあせるだけ身動きができなくなる
僕はすぐにあせるから
いつも心で自分に言いきかせてる
いつも心で自分に問い掛けてる
だから、きみのようにあせる気持ちがよくわかるよ
さあ僕といっしょにあせらずいこう
もっともっとよい生き方をするためにね

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