鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

Silent Voiceが聞こえますか

2015-08-07 | 
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鈴木信夫の初期の作品から(4)


初期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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少し前に、官邸を囲んだデモ隊の声を騒音と言った首相がいました。
人の声を単なる音と聞くかどうかは心の持ちようによるのかもしれません。


   Silent Voiceが聞こえますか
                              2003年4月

街には、音があふれている
たえまなく音がながれつづけている
人の声も音のなかのひとつ
そのなかには
あきらかに聞こえるものと
かすかに聞こえてくるものがあって
いろいろな声が一緒に聞こえてくる
でも、耳をすませても簡単に聞こえない声がある
心をすまし、心で感じないと聞こえない声
それを僕は、Silent Voiceと呼ぶ
聞いてください、その声を
「愛がほしい」、「目を向けてほしい」という心の声を
「話を聞いてほしい」という心にかくれた本当の気持ちを
あなたにはSilent Voiceが聞こえますか
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作品を引用するとき

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