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鶴のマーク(鶴丸)の再テイクオフ!

2012年09月21日 06時12分04秒 | 管理人の独り言

やっぱ鶴のマークはクールです。

9月19日鶴のマーク(鶴丸)のJALが再上場しましたね。
という事は国の支援による経営再建は終了し、完全民間企業として再スタートした事になりますね。2010年の経営破綻後、公的資金の投入や債務免除などの支援を受け赤字路線の廃止など大規模なリストラで業績は急回復し12年4~6月期の連結営業利益は過去最高益を記録し今夏に至った訳ですが、サービスなんか比較してしまうともう一つの雄ANAに大きく引き離された状態ですね。仕事で飛行機ばかり乗っていた時代には世界中のハブ空港に直結したJALは大変に便利でしたが今は当然と言えば当然で非常な事なんですがANA同様に不採算路線を飛ぶ事もありせん。

再上場と完全民営化、鶴のマーク(鶴丸)のファンとしては少しばかり一安心です。
でも・・・・今月いっぱいでフライトポイントの換算率が大幅に下がってしまうようです。
黒字化のためとはいえ何とかなりませんか?新生JALさん。

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なぜに民営化か~(国営企業の矛盾と甘え)

 民営化とは文字どうり民間企業になるということですが、民間企業は経営が行き詰まった場合、収入を増やすか、支出を削減して会社の財政を黒字にもっていこうとします。しかし、不況だった場合、収入の増加は望めない場合がほとんどです。よって企業の選択としては大幅なコストダウンに乗り出します。そうした場合、今の日本でほとんど例外なく対象になるのが人件費です。この人件費が日本ではものすごく高いわけです。だから、あまり仕事で結果を出せない無駄な人間を解雇して支出を減らそうとするわけです。
 これに対して、国営企業になると、なかなか収入増加が見こめない部分では同じですが、コストダウンができないのです。どういうことかというと、例えば民間企業と同じく人件費を削減しようとします。ところがこれに「待った」をかけるのが労働組合です。ご存知とは思いますが、公的企業には必ず労働組合が存在しかなりの影響力を持っています。そこで働いている人にとってはとてもありがたい組織ではありますが、なにか革新的な行動に対してはこの労働組合は保守的になってしまう部分もあります。だから国営企業に限らず、公的企業はリストラはほとんどできないに等しいのです。結局、ほとんど国営企業の経営健全化の打開策を見出せないまま同じ現状のまま停滞してしまうのです。
 簡単にいってしまうと、民間は無駄を即排除し経営改善しやすいのに対して、国営は逆に無駄を排除しにくいために悪い構造のまま経営をしてしまう、こういった状態は効率が著しく悪いといえます。別な極端な言い方をすれば、民間は能力がなければ即首を切られる恐れがあるのに対して、国営ならばある程度成績が悪くても組合が守ってくれる平等性の高い職場といえると思います。だから不況の現在、公務員になろうとする人が増えているわけです。資本主義に近いほど民間が多く、共産主義に近いほど国営が多いとも言えると思います。だから資本主義は弱肉強食で失業者が出やすい、しかし効率がよく生産性が高い。共産主義は平等性が高く失業率も低いかわりに無駄が多く効率の悪さが年を重ねるにつれ露呈するわけです。資本主義のいい例はアメリカで貧富の差が恐ろしく高い。ビルゲイツはアメリカのマイノリティの所得をすべてかき集めた分の半分よりも多く所得を持っていると思いますが、マイノリティは今日の食べ物にも困るありさまです。これが完全資本主義、完全競争の結果です。共産主義のいい例はソ連です。第2次大戦当時は高い平等性を維持し、一時はユートピア的存在でしたが、先のような理由からだんだん生産性が落ちてきて、今では(ソ連はありませんが)メキシコ並の生産力しか持ちません。しかも共産党が権力を振りかざすあまり、貧富の格差が拡大し、アメリカといい勝負になっています。結局どちらにも行き過ぎてはいけないという事がいいたかったのです。
 本題に戻って、結局、民営化すれば少なくとも国営時代よりは経営が上向くとともに、国が国営企業に支出しなくてもよいため、国の財政再建にもなるわけです。国の財政はとても危機的状況にあるため、一刻も早く採算のとれない分野は民営化するべきだという人もいます。
 そもそも、民営化の議論は長期にわたる不況の原因は、今までの平等性の高い日本の経済構造で、もはや今までの構造は効率が悪いのであり、その原因は日本の経済の特殊な規制が完全競争を妨げているため、というところから端を発していると私自身は思っています。つまり、今までは資本主義社会の中にも平等性があった日本経済構造を、完全競争にすることによって純粋な資本主義社会にするという国の方針なのです。構造改革の「痛み」とは不平等の拡大、所得格差の増大ということです。その一連の流れの中で民営化論も存在します。すなわち、民営化によってその職場で働いている人の平等性を犠牲にして効率を高めるという点で規制緩和と共通しています。


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