2012年12月15日午後4時から東海大学病院5階会議室で肝胆膵外科グループの研究発表会を行ないます。肝臓、膵臓、脾臓疾患の症例報告や、基礎的研究、臨床経験など13題の発表と、最後に東海大学消化器内科准教授川口義明先生に胆膵疾患の内視鏡診断と内視鏡治療について特別講演をしていただく予定です。私も膵がんの外科治療成績について発表します。
先週土曜日に、天王台消化器病院の院内勉強会で、「膵がんに対する外科治療と化学療法」というタイトルで講義をさせていただきました。膵がんに対する外科手術の方法、どの段階のがんに手術をするのか、そして化学療法の効果になどについて、具体例を示しながらお話ししました。その日はさらに東京で膵がんのカンファレンスの司会があったため、話が駆け足になってしまったのが少し残念です。最近、天王台消化器病院では膵がんや胆管がんの手術が増えてきましたので、ナースの皆さんには参考になったと思います。
先週になりますが、日本臨床外科学会で、学生と研修医のためのハンズオンセミナーがあり、私も講師として参加しました。恐らく100人近い参加があったのではないかと思われます。私は腸の模型を用いて、腸と腸の吻合を指導しました。指導時間が足りなくて細かい所までは指導できなかったのが残念でした。
2012年12月9日に千葉大学先端応用外科例会に参加し、一般演題の司会をしました。今回の特別講演は東大肝胆膵•移植外科教授の国土先生でした。国土先生達が東大で取り組んでいる臨床試験を中心にお話しいただきました。国土先生は日本外科学会の理事長でもあり、特に外科医の待遇改善に取り組んで欲しいと思います。
2012年上半期の芥川賞作品である、鹿島田真希氏の著者「冥土めぐり」を読みました。母•弟との関係に悩む主人公は病のある夫と旅に出ます。この夫は、俗人ですが妖精のようでもあり、主人公の分身のようでもあり不思議な存在感です。何が起こるわけでもなく旅は終わりますが、主人公は心の落ち着きを取り戻します。