「まほろ駅前番外地」は、映画にもなった「まほろ駅前多田便利軒」の続編です。映画を観たため多田と行天のイメージがあるせいか、今回は随分読み易く感じました。前回と同じ登場人物が多いのですが、新登場の人もいます。気軽に読める楽しい小説です。
2012年11月21-22日千葉市で第25回日本外科感染症学会が開催されました。会長は千葉大学救急医学講座の織田成人教授で、私の千葉大第二外科レジデント時代の指導教官です。今回の学会のランチオンセミナーで、真菌症特にカンジダについて詳しく学びました。血液培養からカンジダが検出されると死亡率が40%と高いこと、最も多いカンジダ アルビカンスを含めて5大カンジダがあり、適切な薬も違うことなどです。術後の重症合併症ではたまにカンジダ感染症となりますので、今回得た知識を診療に応用したいと思います。
雑誌の週刊朝日の増刊で、新「名医」の最新治療という本の中の膵がん治療で、前東海大学教授の今泉俊秀先生、大津赤十字病院副院長の土井隆一郎先生と共に私も掲載されています。私は、膵がんにおける早期診断と手術および補助療法の重要性について述べています。興味のある方は是非ご一読下さい。
2012年11月17日は国立がん研究センター中央病院でJCOG肝胆膵グループの班会議、18日は仙台ウェスティンホテルで膵がんに対する術前化学療法の臨床試験の班会議に参加しました。築地と仙台の両方でお見かけした先生が少なくとも6-7人はいました。仙台はかなり寒かったのですが、会議終了後に友人達と牛タンを食べたらかなり元気が出ました。
ルネッサンスというと、思想的には新プラトン主義が主流だっとされます。しかし、その新プラトン主義とは何だったのかはよく知りませんでした。このルネッサンスの神秘思想という本を読むと、キリスト教とギリシャ、エジプトなどの古代哲学・思想とを統一しようとしたヒューマニストといわれる思想家が当時イタリアにいて、中でもプラトンの哲学とキリスト教を一体化したものが新プラトン主義であることがわかりました。しかし、本当のところの新プラトン主義の考え方はプラトンを読んでみてから再度勉強してみたいと思います。