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SURGERY NOW note

がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。

ドナルド・マクドナルド・ハウス

2008-12-29 | 治療
 買い物の合間にマクドナルドで休憩したのですが、そこでドナルド・マクドナルド・ハウスという文字に目が行きました。

 私はこれまで知らなかったのですが、ドナルド・マクドナルド・ハウスとは、難病の子供とその家族のための宿泊施設で、世界各地のマクドナルド法人が運営を支援しているそうです。その歴史は比較的新しく、1974年に米国フィラデルフィアで第1号ハウスが設立されています。日本では2001年に東京の国立成育医療センター隣接地に第1号ハウスが設立され、2008年12月には札幌市の北海道立子ども総合医療・療育センター向いに国内第6号ハウスが誕生しています。

 病気で長期入院を余儀なくされる子どもの家族にとって、病院が家から遠ければ、その精神的、肉体的、経済的負担は非常に大きくなります。実際、各地の小児医療センターは、必ずしも交通の便の良いところにあるわけではありません。こうした家族を支援する目的で建てられているのがドナルド・マクドナルド・ハウスです。自宅にいるように過ごせるように、ベッドルーム、キッチン、リビング、ダイニング、ランドリー、プレイルームなどが備わった大きな家で、ハウス利用料金は1人1泊1000円程度だそうです。その運営には地域のボランティアがサポートしているそうです。マクドナルドが大変良いボランティア活動を応援していることを知り、すばらしいと思いました。

ナイチンゲールの沈黙

2008-12-29 | 雑感
 海堂尊氏のナイチンゲールの沈黙を読みました。チームバチスタのような劇的なストーリー性は感じられず、なんとなく犯人がわかってきて、そのまま犯人だったという感じの展開でした。もちろん、ストーリーにはいろいろな味付けがなされています。海堂氏の小説では、架空の地方都市の桜宮市の大学病院がしばしば登場しますが、千葉大病院の印象とかなり重なります。

坂東三津五郎「歌舞伎の愉しみ」

2008-12-28 | 雑感
 先日、手術アニメーションDVDの吹き込みに大阪に出張した往復の新幹線で、板東三津五郎さんの「歌舞伎の愉しみ」を読みました。坂東三津五郎さんといえば、現代歌舞伎の名優であるとともに、日本舞踊坂東流家元という踊りの名手です。

 ですから、歌舞伎の踊りについても色々と興味深いことを述べていました。最も印象的だったのは、三津五郎さんの師匠の一人、吾妻徳穂先生の言葉です。「稽古するな」「自分が日本でいちばん美女だと思って踊れ」「鼻で客を威圧しろ」とユニークな言葉で教えられたそうです。お稽古をしすぎると、舞台での踊りに香気というか、華やかさがなくなるというような意味だったようです。

 この本を読んで、益々歌舞伎に興味が湧いてきました。今年は三津五郎さんの演目を是非見たいと思います。

年の暮れ

2008-12-25 | 雑感
 2008年もあと数日となりました。今年も多くの手術をしましたが、私自身が担当した患者さんの術後入院死亡0で終われそうです。

 肝臓・胆道・膵臓外科は大手術が多いために、どうしても術後の合併症との戦いが避けられません。まして、高齢化社会で患者さんも益々高齢化していますので、リスクの高い人が増えています。それでも最近は手術がとても安全となり、術後に死亡する患者さんは本当に少なくなりました。手術自体の進歩だけではなく、放射線科チームによるカテーテル治療(動脈塞栓など)の精度が高くなったことも大きく影響していると思います。来年も自分が担当する患者さんの術後入院死亡0を最大の目標にして、頑張りたいと思います。

DVDブックの吹き込み

2008-12-25 | 雑感
 2008年12月23日に大阪のスタジオで、2月に発売される私の新しいDVDブック「アニメーションでもっとよくわかる消化器外科手術」の吹き込みをしました。

 手術アニメーション映像の解説の音声を吹き込んだのですが、フリーアナウンサーの山内佑利子さんという方に読んでもらいました。とても声のきれいな方で、関西ではテレビにも出ているとのことでした。一般にはあまり聞き慣れない専門用語が多いので大変だったと思いますが、すぐに細かな修正に対応していただき、予定より早く収録を終えることができました。DVDのアニメーション映像と解説の音声はかなり良い出来だと思いますので、私自身も見るのが大変楽しみです。