SURGERY NOW note
がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。
 



明日9月10日は世界自殺予防デーです。さらに9月10日から1週間は自殺予防週間です。日本では毎年3万人以上が自殺で亡くなっていますが、この数は膵がんによる年間死亡数が約3万人ですので、大変多いのです。

医師の自殺も多いと言われています。私の知り合いでもいましたが、皆とても良い人柄の人が自殺してしまうようです。医師に限らず、自殺を予防する取り組みがさらに広まることを期待しています。

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藤田保健衛生大学の臓器移植科剣持敬教授にお呼びいただき、臓器移植移植セミナーで講演しました。彼は私の大学の同級生です。講演内容ですが、移植ではなく、膵がんの診断と治療の最新情報です。100人近い人が集まっていたので驚きました。剣持先生のグループのアクティビティの高さを感じました。しかし、翌朝帰って大学で手術しましてので、弾丸ツアー並みでした。

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次回の膵がん診療ガイドライン改訂時に、市民向けの膵がん診療の解説書を発行することが決まりました。これまでも、胃がん、乳がんなどでは一般市民向けのガイドラインがありましたが、膵がんにはありませんでしたので、大変良いことだと思います。私も市民向けのガイドラインの作成委員になりましたので、分かりやすい膵がん診療の解説書になるように協力したいと思います。

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現在5大がんとは、肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がんです。しかし、2013年のがん死亡数で、これまで5位だった膵がんが、肝がんを抜いて4位になったようです。先日、厚生労働省が、がん死亡数の推計値を公表しました。

高齢者に多い膵がんは、高齢者の割合が増加するのに比例して毎年約1000人ずつ死亡数が増加しています。2012年には膵がんの死亡数は約3万人ですので、2022年には約4万人、2032年には約5万人になり、胃がんと大腸がんが減少しているとこれらを抜いて2位になる可能性もあります。増加する膵がんの治療をどうするのかは、国民的課題になりつつあるのです。

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