関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

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「ダイヤモンド・プリンセス」騒動を予見したかのような米最新SFドラマ『アヴェニュー5』は、本当に笑えないコメディと化したか。

2020年02月18日 | 日記


「まるでリアル"アヴェニュー5"だな」 ───

今や世界じゅうのマスコミからフルボッコ状態になりつつある、豪華クルーズ客船『ダイプリ』検疫"幽閉"をめぐる騒動。これをTV報道で観てるアメリカ人の間で、そんなフレーズも行き交ってる。

この『アヴェニュー5』、2020年1月19日に初回放映。以降、毎日曜日にHBOで配信リリースされてる30分のSFコメディ・ドラマだ。初回で大ざっぱに明らかとなる「ドラマのお膳立て部分」を以下紹介しとこう。

『アヴェニュー5』は、中東の億万長者ハーマン・ジャッドが所有する「自家用宇宙船」であり「地球で最新鋭の豪華客船」である。今回の数か月に渡るクルーズ航海も、あと5週間で地球に帰港できる段階まで終えていた。

この船のすべてを熟知した船長"ジョー"は、他人をニコやかにもてなせるタイプの男ではなく、密かに"影武者"船長の素人ライアン・クラークを雇って接客に当たらせ、自身は機関室のメインエンジニアに化けていた。

船はここに至り、地球管制センターとの通信時差(タイムラグ)増長に悩まされている。交信が遅延する原因をつきとめたジョーは自ら、修理するための船外活動を買って出た。ところが、その遊泳活動中に『重力剥離』事故が発生。弾みで彼は、痛ましい"労災死"を遂げてしまうのだった。

突然の異常重力は当然、『アヴェニュー5』の軌道をも大きく外す結果となり、シミュレーションでは再び地球に帰り着くのに1000日以上かかると算出された。航海は、あと3年も続く。なのに、船を知り尽くした唯一の人物は死亡。果たして無能なクラーク"船長"は、この長く息苦しい漂流生活の間、乗客乗員の心身を統率できるのだろうか❔❔

重力剥離シーン | Avenue 5 | HBO

ファースト・シーズンは目下、第5話までリリースし終えたところだが、初回プレミアに比べ視聴率は半分ほどまで落ちている。

これまで、行先も終わりも見えない「冒険的な漂流/遭難」SFドラマは多々あった。今回は「3年後には間違いなく帰れるが、3年も(こんな船内で)過ごす気のなかった大勢の一般人が、その退屈や窮屈というストレス感と"どう向き合い、克服していくか"」という新たなアングルで視たサバイバル・コメディになってるところが斬新、っちゃあ斬新。

ただ制作者側も、まさかドラマの放映と『ダイプリ』事件が同時進行で勃発&展開するとまでは予測できなかったろう。日本からの緊迫した事件報道のせいで、ターゲット視聴者層が「マジで笑えないコメディだ」的なネガティブ感情を抱く結果になってしまってる❕❔としたら、誠にご愁傷さま💧な顛末である。
=了=


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