今回のマニプル州とナガランド州のツアーは、
州境の山間部を超えるため車3台に分乗していた。
たまたま私が乗っていた3台目の車がナガランド州の州都コヒマを走行中、
事故ってしまった。
インド在住10年間で自分の乗っていた車が小さい事故
(ちょっとこすった、ぶつかった程度)を起こした事は数回ある。
日本と違ってインドでは3通りの解決方法がある。
①話し合いで解決。
大概は運転手同士が車から降りて、
「俺は悪くない」「そっちが悪い」としばらく言い合って、
気が済んだら何もなかったように立ち去る。
②速攻で逃げる。
保険に入っていないのか、とにかく逃げる。ほとんど捕まらない。
③警察が仲介する。
運悪く近くに警官がいた場合、警官が中に入って言い分を聞く。
そして悪いと判断した運転手に2・3発張り手を食らわして終了させる。
と言うように・・・・日本では考えられない方法で納めるのがインドである。
事故の状況を説明すると、
私たちの車が坂道を登って行った所にロータリーがあった。
インドでは交差点は少なく大抵ロータリーを周り放射線上に出口に向かう。
坂道の右側から二人乗りのバイクが下って来た。
ロータリーで一瞬お互いが同じタイミングでブレーキをかけた。
次の瞬間お互いが同じタイミングでアクセルを踏んでしまったため、
車の右前方にバイクの左側がぶつかってしまったのだった。
バイクは転倒した。バイクの後部に乗っていた男性の左足が、
車とバイクとの間に挟まって痛そうだった。
でもこの男性はすぐにいなくなってしまったんだけど・・・。
この時は運悪く警官が近くにいたので、すぐにやって来た。
運転は降りて行きバイクの運転手とお互いに「俺は悪くない」「そっちが悪い」と主張した。
警官は話を聞きながら道路にチョークで印をつけた。
(おおっ!日本みたい。ちゃんと仕事してるよ。)
野次馬も集まってきた。
この写真、左側から車の運転手(茶色ジャンバー)、野次馬(縞シャツ)、
警官A(指をさす紺色の制服)、バイクの運転手の仲間の野次馬(濃い黄色のヘルメット)、
バイクの運転手(背の高い薄い黄色のヘルメット)、野次馬(青シャツ)、
警官B(黄色いベレー帽)。
運転手に聞いたところでは、バイクはバイクタクシーだったそうで、
顧客はすぐに立ち去り仕事に行ったとの事。なるほど。
そして両者ともに免許証を確認されていなかったので聞いたら、
必要ないと言う事だった・・・。
(え!身元確認とかしないの??)
運転手曰く、車がナガランド州のナンバーだったので、
お金が取れると思ってバイクの運転手が引き下がらなかったのだろうとの事。
マニプル州のナンバーだったら何事もなくすんなり開放されただろうと。
まぁ良く解らんけど・・・・まっいいか・・・。関係ないし。
その後、どう解決したのかは不明である。いくらか渡したんだろう。
①~③までどれも漫画風です。
怒鳴って終わりは日本でもあるかも?ですが、②と③にはびっくりです。
とにかく逃げたり、警官のビンタで終わりとか、コント風でもあります。
驚きますよね。
これがインドあるあるです。
トラブルやアクシデントを楽しめるようになれば、
インドは100倍面白いです。