20日に入院し、21日にはセンチネル・リンパ生検査を受けた。
センチネルリンパ節とは・・・
乳房の癌がリンパ管を通じて最初に流れ着くリンパ節である。
ここに転移が無ければ、それ以上のリンパ節の摘出を省略できるのである。
これにより上腕の運動障害や知覚異常、
腋の下の浮腫や腕のむくみ(リンパ水腫)等の後遺症を軽減することができ、
乳房を温存することと同様に大きなメリットがある。
ただし偽陰性(センチネルリンパ節以外のリンパ節に転移がある)が、
ある割合で存在するためリンパ節転移のある人を見逃す危険性もある。
方法は生検(組織の検査)である。
転移があった場合は術前療法(化学療法など)を試みた後、
リンパ節郭清手術を行う。転移が無かった場合は、
リンパ節郭清を省略した手術を行い、経過観察する。
以前は全額自己負担であったが2010年4月から保険適用となった。
さて、前回と同じ病院だったのだが、
この7年で手術のスタンダードがずいぶんと変わったと感じた。
前回は胃で今回は乳腺なので、
その違いもあるのかもしれないけれど・・・。
前日の21日は、超音波で腫瘍の場所の皮膚にマジックで印を付けた。
そして手術時の看護師との顔合わせ、
薬剤師との打ち合わせ、麻酔科の医師との打ち合わせ。
麻酔も前回は硬膜外麻酔で背骨の辺りから麻酔を注入したのだが、
今回は同じ全身麻酔でも点滴で入れるとの事だった。
内臓でなく乳腺だったからかもしれないが、浣腸はなかったし・・・・。
前日の21時以降は飲食禁止。したがって点滴。
そして眠れないので睡眠薬を飲んだ。
手術は3番目と言う事で、予定開始時間は14時半だったのだが、
前者の手術が延びたようで、手術室へ向かったのは15:45だった。
こちらが手術着と帽子、T字帯(平たく言えばふんどし)。
下肢静脈瘤防止ストッキングは履かなくなったのかな?
T字帯の商品名(雪)だが、月とか桜とかあるのかなぁ
手術室までは徒歩で行き、名前の確認後、
関係者に挨拶をして黒い手術台に横になった。
曲名までは判らないが音楽が流れていた。
点滴、パルスメーター、酸素マスクなどが装着されると
麻酔科医がまず酸素マスクから麻酔を入れ、
続いて点滴から麻酔薬を投与すると、すぐに意識がなくなった。
名前を呼ばれて目覚めた時、一瞬、ここが何処で、
自分が何をしていたのか判らなかったが、手術が終わったのだった。
あっという間だったように思えた。
しばらく・・30分位であろうか、
集中治療膣のような所で待機してから、
11階の病室へ戻った。
その時間から判断すると手術の所要時間は、
予定通り2時間半位だったと思う。
身体から管が出ている事もなかったので、
癌が広がっていない事は判ったが、さすがに痛みはあった。
気づくと胸帯でがっちり固められていたが、
傷口は溶ける糸で縫われているそうで(抜糸など遠い昔か)
その上にクッションがあり、それを透明な防水絆創膏で抑えているだけだった。
翌日の朝、出血もなかったので胸帯は外された。
これが胸帯。商品名はバストバンドと言う。
何故か 男性のイラスト・・・・。
無菌の手術室で傷口の上に貼られた防水絆創膏は、
傷がふさがったのが確認されれば取り去られる。
以前は傷口を消毒しガーゼで保護しテープで固定していたが、
このあたりにも医療の変化を感じた。
手術の結果、しこりの大きさの判断基準はT2(2.1~5Cm)、
これは近くにある2個の腫瘍を一括で摘出した為。
癌のステージはⅡaでリンパ節転移と遠隔転移はなかった。
病理検査の結果は判り次第、別途記載する。
<参考:乳癌の病期分類> http://www.csp.or.jp/network/kisoChisiki/nw_Kensa_L1.html
≪ 関連記事 ≫
闘病日記(発見の経緯)。
闘病日記(手術方法)。
にほんブログ村
センチネルリンパ節とは・・・
乳房の癌がリンパ管を通じて最初に流れ着くリンパ節である。
ここに転移が無ければ、それ以上のリンパ節の摘出を省略できるのである。
これにより上腕の運動障害や知覚異常、
腋の下の浮腫や腕のむくみ(リンパ水腫)等の後遺症を軽減することができ、
乳房を温存することと同様に大きなメリットがある。
ただし偽陰性(センチネルリンパ節以外のリンパ節に転移がある)が、
ある割合で存在するためリンパ節転移のある人を見逃す危険性もある。
方法は生検(組織の検査)である。
転移があった場合は術前療法(化学療法など)を試みた後、
リンパ節郭清手術を行う。転移が無かった場合は、
リンパ節郭清を省略した手術を行い、経過観察する。
以前は全額自己負担であったが2010年4月から保険適用となった。
さて、前回と同じ病院だったのだが、
この7年で手術のスタンダードがずいぶんと変わったと感じた。
前回は胃で今回は乳腺なので、
その違いもあるのかもしれないけれど・・・。
前日の21日は、超音波で腫瘍の場所の皮膚にマジックで印を付けた。
そして手術時の看護師との顔合わせ、
薬剤師との打ち合わせ、麻酔科の医師との打ち合わせ。
麻酔も前回は硬膜外麻酔で背骨の辺りから麻酔を注入したのだが、
今回は同じ全身麻酔でも点滴で入れるとの事だった。
内臓でなく乳腺だったからかもしれないが、浣腸はなかったし・・・・。
前日の21時以降は飲食禁止。したがって点滴。
そして眠れないので睡眠薬を飲んだ。
手術は3番目と言う事で、予定開始時間は14時半だったのだが、
前者の手術が延びたようで、手術室へ向かったのは15:45だった。
こちらが手術着と帽子、T字帯(平たく言えばふんどし)。
下肢静脈瘤防止ストッキングは履かなくなったのかな?
T字帯の商品名(雪)だが、月とか桜とかあるのかなぁ
手術室までは徒歩で行き、名前の確認後、
関係者に挨拶をして黒い手術台に横になった。
曲名までは判らないが音楽が流れていた。
点滴、パルスメーター、酸素マスクなどが装着されると
麻酔科医がまず酸素マスクから麻酔を入れ、
続いて点滴から麻酔薬を投与すると、すぐに意識がなくなった。
名前を呼ばれて目覚めた時、一瞬、ここが何処で、
自分が何をしていたのか判らなかったが、手術が終わったのだった。
あっという間だったように思えた。
しばらく・・30分位であろうか、
集中治療膣のような所で待機してから、
11階の病室へ戻った。
その時間から判断すると手術の所要時間は、
予定通り2時間半位だったと思う。
身体から管が出ている事もなかったので、
癌が広がっていない事は判ったが、さすがに痛みはあった。
気づくと胸帯でがっちり固められていたが、
傷口は溶ける糸で縫われているそうで(抜糸など遠い昔か)
その上にクッションがあり、それを透明な防水絆創膏で抑えているだけだった。
翌日の朝、出血もなかったので胸帯は外された。
これが胸帯。商品名はバストバンドと言う。
何故か 男性のイラスト・・・・。
無菌の手術室で傷口の上に貼られた防水絆創膏は、
傷がふさがったのが確認されれば取り去られる。
以前は傷口を消毒しガーゼで保護しテープで固定していたが、
このあたりにも医療の変化を感じた。
手術の結果、しこりの大きさの判断基準はT2(2.1~5Cm)、
これは近くにある2個の腫瘍を一括で摘出した為。
癌のステージはⅡaでリンパ節転移と遠隔転移はなかった。
病理検査の結果は判り次第、別途記載する。
<参考:乳癌の病期分類> http://www.csp.or.jp/network/kisoChisiki/nw_Kensa_L1.html
≪ 関連記事 ≫
闘病日記(発見の経緯)。
闘病日記(手術方法)。
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イラストに男性をつかっているのだと思います。
確かに真っ平らなサポーターでした。
・・・女性を使うわけにも・・・いきませんしね。
胃がんに引き続き、本当にお疲れさまです。
そんなこと私が今更言うまでもないですが、
乳がんの初期は完治率が非常に高いです。
お気持ちが少しでも楽になれば、、、
術後のQOLも良いことを祈っております。
ありがとうございます。
何年ぶりか・・・ですが、日本にいる間に会いましょう!
インド好きな私は、こちらのブログにお世話になってます。いつも興味深い話、大変、嬉しく楽しく拝読してます。
インドに戻られるんですか?
今月いったんインドへ戻りますが、月末に日本に帰ります。
今後は定期的に往復すると思います。
今後共よろしくお願いします。
そうでしたか。 私10日~16日インド行き(ANA)です。息子がインドで仕事でして・・・・・息子の彼女を連れていきます。
予定は未定(笑)ではまた・・・・・
お大事になさってくださいませ。
その時期はデリーにおります。
よろしければご連絡ください。お会いできると思います。
息子は、アパレル関係でノイダ在住。
ジャイプールとかに連れて行こうか思案してます。デリー居る時お会い出来たら嬉しいです。
メディカル・ヨガについて何か情報をお持ちではありませんか?
乳癌経験者のためのリハビリに役立てたいと思います。
私自身はフツーのヨガ行者(笑)なのですが、
何かできないでしょうか?