カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

闘病日記(手術方法)。

2013年03月01日 13時41分59秒 | 病気 / SICK
現在の乳癌治療のスタンダードは、
外科的手術の他、放射線治療のようだ。

乳癌の場合、全ての乳腺内に目や検査では発見できない
発芽していない癌の種がある可能性が高く、
そのため昔は全摘出が多かった。

私が小学校へ入学した時の担任のF先生がそうだった。
当時40代だと記憶しているが乳房が片方なかった。
私は子供であったが大きなショックを覚えている。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ=人生や社会的にみた生活の質)が重視され、
医学の進化と共に手術方法が変わってきたため、
現在は全摘出ではなくできるだけ小さく切除し、
乳房を温存する方法になった。

入院した日に執刀医から具体的な手術の説明を受けた。
様々な検査結果から判断して腫瘍は1cm程度の間隔で2個あった。
距離が近い2個の腫瘍をまとめて、周りを1cm程度大きく切除する。

そして切除した部分の外周3箇所の細胞に、
癌細胞が含まれているかどうかをその場で調べる。
癌細胞がなければ切除は終了となるが、
癌細胞があった場合は、さらに大きく切除する事になる。
そうなると体液を排出するための管が1本出る。

腋の下のリンパ節に転移がないかどうか、
患部から最も近くのリンパ節を切除する。
そしてそれ以上の転移がなければ、それで終了となるが、
転移が診られる場合は、さらに大きく切除する。
そうなると腋部分から体液を排出するための管が、もう1本出る。

手術が終わった段階で管が出ていなければ、
当初の予定通り2時間半で手術は終わるが、
癌が広がっている場合は3時間半程度の時間がかかり、
管が1本か2本かで癌の広がりが判る。

 手術はここで終わるが、治療はこの後も続く。

小さく切除した場合には、どうしても取り残しが生まれる。
乳腺内に発芽していない癌の種が残ったとしたら、
将来的に発症してくる事が考えられる。
そのため、発芽前の種の状態で死滅させるために、
乳房全体に放射線を照射するのである。

抗癌剤の投与は全身転移の可能性が高い場合に行われるが、
そうでない場合は部分的に効果のある放射線治療になるようだ。
これは1週間に5日、5週間にわたるらしいが、
手術時に摘出した細胞の病理検査の結果によるので、
結果が判り次第、追記する事にする。

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