I Got It! 思いつきの備忘録

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おむつ論

2012年10月04日 | 娘ちゃん
娘が生まれてから今日で3週間が経った。
最初の1、2週間は舞い上がっていたこともあり、
これまであっという間に3週間が過ぎ、
そのあいだに娘は1キログラム以上体重が増え、
表情も声は出さないものの明らかに笑顔を作るようになったりと、
毎日が変化の連続である。

ここで、自分の仕事のひとつとなった娘のおむつ換えを行っていて
「おむつ」について思ったことを述べる。

現在のおむつの機能には驚かされる。
紙おむつにはギャザーという部分がある。
ギャザーという名前は聞いたことがあったが、
いざ自分がおむつ換えをすることになるまで一体なんなのかは良くわかっていなかった。
このギャザーの機能は素晴らしい。
ギャザーは良く「羽根」というように説明されるが、
少し正確に言うとシーリング(水分の漏れ防止)をするシールである。
水道で言えばパッキン、機械製品で言うと軸受のシールなどである。
しかし、もっと正確に言うと、パッキンやシールのように圧力をかけ密閉する形ではなく、
自分の仕事の経験から言うと、鉄道車両の台車歯車のラビリンス構造というのが正しいと思う。
まあ簡単にいうと、紙の数重になったひだひだによって密閉されていないが水分の漏れを防止する構造、
と言ったところである。
これがこれまでのところ、娘がいくら大量のうんちやおしっこをしても漏れないのが素晴らしい。

そんな紙おむつを使っていてとても考えさせられることがある。
紙おむつを毎日大量に使い、それを捨てているわけであるが、
その大量に消費・廃棄されているおむつは、
木を切り倒しそのパルプを原料として作られている。
世界中で紙おむつが消費されている裏には、
膨大な自然破壊があると言うわけである。
もちろん木を切り倒したら、新しく木が植樹されるのだが、
それは経済活動にモラルが正しく備わっている場合であり、
多くの地区や特に発展途上国などは自然は破壊されっぱなしであり、
そういう状況が世界レベルで見ると普通となっている。
おむつに限らず、ほとんどすべての"製品"には自然破壊がセットとして付いている。

それを知りながら紙おむつを消費し、
つまりは自然破壊に加担している自分を考えると、
一体明日から具体的にどうすればいいのかがわからなくなる。
紙おむつの便利さのゆえ布おむつを利用しない自分自身がいる…
自分を麻痺させることで考えないようにしているだけである。

物が溢れかえり、生活が日進月歩で便利になっていく世の中。
しかし、そこには「ものが豊かになり生活が便利になっても、社会は不幸になる」
という現実がこの時代に存在する。
それに多くの人は気づかない。
紙おむつの"有害性"をわかりつつもそれを捨てきれず悩む自分の中には、
確かにひとつの不幸がある。

さて、
妻の毎晩の授乳の苦労を自分なりに理解しつつも、
娘の新生児サイズのおむつを見ていていると、
娘はいつまでもこの新生児の大きさのままでいてほしいと、
勝手でそして非現実な思いを馳せてしまうのである。
それほど新生児のおむつ姿はイイものなのである。






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