文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

それどころか、朝日新聞の記者は今日に至るまで、私に関する文書で私本人に取材に来たことすらないのです。

2024年03月06日 10時49分08秒 | 全般

2018年1月30日
以下は月刊誌HANADAに掲載された衆議院議員・自由民主党幹事長代行、前内閣官房副長官の萩生田光一の論文からである。
見出し以外の文中強調は私。

加計問題は「作られた疑惑」だ
半年以上も国会で大騒ぎ 
2017年は、報道の劣化が大きな問題として認識された一年でした。
なかでも、まだまだ国民に対する影響力のある新聞・テレビ報道の劣化は目に余るほどです。 
政治家が時に厳しい批判に晒されるのは当然ですが、それはあくまでも事実に基づくべきでしょう。
しかし昨年、世間を賑わせた「モリカケ」問題でいえば、事実に基づかないレッテル貼り、イメージ操作が横行し、無実の人間がまるで悪事を働いたかのように報じられたのです。 
「モリカケ」と二つの問題を一つに括ってしまうのはまずい点もあって、森友学園問題に関しては、たしかに土地の管理などについて政府や行政側が見直しすべき点もありました。
しかし、加計学園問題は「作られた疑惑」そのものです。 
愛媛県今治市の国家戦略特区申請は、行政手続きの流れに沿って粛々と検討を進め、条件に合っていれば特区申請が通り、合わなければ却下されるというだけの話です。
今治市で獣医学部を新設する加計学園の加計孝太郎理事長と安倍総理が、たまたま親しかったというただ一点で問題視され、よもや半年以上も国会で大騒ぎされることになるとは思いもよりませんでした。 
振り返ってみれば、私を含む政府側が初期対応を間違えたのも事実です。
当時、私は官房副長官でしたが、加計問題がクローズアップされ始めた当初、野党があまりに無理な筋から的外れなことを言っていたため、私たちが「彼らはいったい何を言っているんだ」と木で鼻をくくったような答弁をしてしまったことは事実です。 
しかしいまとなってみれば、目の前の野党議員に対してではなく、その先の国民に対して、これは疑惑などではない、ということをもう少し真摯に説明すべきでした。 
裏を返せば、加計学園問題とはそれほどまでに、私たちがその申請と許認可の経緯に入り込んで何らかの意図的なごり押しができるようなシステムにはなっていない。
つまり、安倍総理が私的な関係性を持ち込んで、知人に有利になるよう、手心を加えられるような余地などないということが、民間有識者を含む関係者の共通認識だったのです。
そのため、朝日新聞が「決定的な証拠」であるかの如く報じた2017年5月17日付一面の「総理のご意向」文書についても、私たちは全く問題視していませんでした。 
すでに4月の時点で、私が加計学園系列の千葉科学大学の名誉客員教授であることは報じられていましたから、この文書が出た時にも関係者は「やっぱり官邸の最高レベルは萩生田だったか」などと冗談を言って笑っていたほどです。
ところが、野党はもちろんメディアまでもが、この文書や、それに関する前川喜平前文科次官の証言に拠って「総理のごり押しや何らかの忖度によって行政が歪められた決定的証拠」であるかのように、事実関係を捻じ曲げて印象操作を行ったのです。 
もちろん、野党議員の質問を報道で取り上げるのも、メディアの問題提起を野党が国会で取り上げるのも何ら問題はありません。
しかし、事実関係を捻じ曲げてはいけない。
そして問題を提起した以上は、「取材し、質問を重ねた結果どうだったのか」まで報じる責任があるはずです。 
初報から10ヵ月以上経ちますが、朝日新聞がその責任を果たしたかといえば、答えは言うまでもありません。
それどころか、朝日新聞の記者は今日に至るまで、私に関する文書で私本人に取材に来たことすらないのです。

「萩生田は悪」のストーリー 
私は一時、野党から証人喚問を要求されるところまで追及されました。
が、いまやどうなったか。
野党はもちろんメディアからも、何ら新しい事実も、決定的な関与の証拠も出てきていません。
証人喚問を求める声もすっかり聞こえなくなってしまいました。 
にもかかわらず、「疑惑は晴れた」という報道もない。
多くの国民の間に「萩生田は加計問題で何か悪いことをしたらしい」という印象だけが残り、宙ぶらりんの状態にされてしまったのです。 
たとえば昨年10月の衆院選の際にも、街頭演説をしていると「加計問題を説明しろ」とヤジが飛びました。
演説後にヤジを飛ばした方のところへ行き、「説明しますから、何が分からないのか教えてください」と話しかけると、その人は「『何が』なんて俺は知らないけれど、あんたは悪いことをして嘘をついているんだろう。テレビでそう言っていた」というのです。 
もう少し詳しく報道を追っている人でも、「萩生田は安倍総理の側近で、加計学園系列の学校で客員教授になり、いまは名誉客員教授にもなっている。利害関係者だから、獣医学部新設においても何らかの圧力や手心を加えたに違いない」と、野党やメディアの描いたストーリーを信じ切ってしまっているのです。 

しかし先ほども指摘したとおり、特区申請の許可に関しては我々が入り込む余地はない。
本件について、私が何か指示をした事実はありませんが、仮に国家戦略特区の方針が決定した案件について、官房副長官が手続きを急げと指示したとしても、それを圧力というのは筋違いではないでしょうか?
私と加計学園や加計孝太郎理事長との関係については、いまだに疑問を持っている人がいるようなので、ここで事実関係を整理しておきたいと思います。 
朝日新聞デジタル上の「萩生田光一に関するトピックス」ページには、私と安倍総理、そして加計孝太郎氏が缶ビール片手に談笑している写真を使った6月20日付の記事が、現在も最上段に表示されています。 
これは2013年5月10日に私のブログに投稿したもので、同年のゴールデンウィークの際、河口湖畔で開催されたバーベキューに参加した時に撮影しました。
当時は50人近い人たちが参加していましたが、そこで総理と加計理事長にご挨拶できた一瞬を切り取ったものです。
当然、特区申請の話題など触れもしません。 
ところが、この写真はあたかも加計学園問題を象徴する一枚であるかのように報じられることになってしまった。
「萩生田は加計理事長と付き合いがないと言いながら、こんなに懇意にしている写真を撮っていた。萩生田は嘘をついている」というわけです。
そのことを印象づけたいがために、朝日新聞もいまだにこの写真を最上部に表示しているのでしょう。
しかし、これは事実ではありません。
この稿続く。

*この写真をNHKのwatch9で有馬が提示し、桑子が「これで関係が無いと言うのもねぇ…」などという類の、報道に携わる者としては最も悪質な印象操作を行ったのであるが、この写真について上記の事実を知れば、今、NHKの報道部を支配している連中…その親玉が大越健一であること、彼は単なる東大野球部出身者のような人間だから、記者クラブの重鎮で朝日新聞の大物記者だった星浩とは、福島と新潟という東北人同士と言う事もあって、先輩と崇めて来た関係だろうとの私の推測…つまり、今のNHKのニュースを支配している連中と朝日新聞は通じている事を、この写真一枚の経緯は、明瞭に証明している。百聞は一見に如かずとは、この事だろう*

 

2024/3/3/ in Kyoto


最新の画像もっと見る