江戸時代を見てみろ、世界に誇るべき日本文化が発達したのは、あの時代だった。
「グローバリゼーション」という妙な進歩主義に日本は毒されているんだ。
2019年08月29日
以下は前章の続きである。
前文省略。
*この対談特集を読んだ慧眼の士は、所々で爆笑したはずである。*
江戸時代を見てみろ、世界に誇るべき日本文化が発達したのは、あの時代だった。
「グローバリゼーション」という妙な進歩主義に日本は毒されているんだ。
石原
「鎖国」とは、また随分極端だけど、江戸時代の文化の成熟ぶりは驚異的なものだった。
亀井
そう、世界に冠たる文化が咲き誇った。
石原
その証左として、ヨーロッパの印象派絵画にも日本の浮世絵が大きな影響を及ぼしている。
亀井
外国と戦争せず、平和国家だった。
渡辺京二氏の『逝きし世の面影』(平凡社)にも、外国人が江戸時代の日本に来て、みんなその美しさと独自性に驚嘆の声をあげていることが紹介されている。
石原
幕末にやってきたのが、アメリカのペリーでよかったよ。
もしイギリス人だったら、日本はズタズタに植民地にされただろう。
亀井
そういう意味で、戦国時代の英傑たちも称えるべきだよ。
キリシタン禁制を敷いたことで日本を救った。
当時の宣教師は、植民地支配の先兵のようなものだった。
聖書の教えを伝えて洗脳し、その後、具体的な統治を進める。
実に巧妙なやり方だった。
ところが、当時の信長、秀吉、家康はそういう意図を見抜いて、キリシタンを弾圧した。
日本人も多くの犠牲者が出たけど、総体的に見て、その決断は正しかったと思う。
石原
信長はフロイスの『日本史』によく描かれているけど、やはり天才的だったようだ。
地球が丸いということを瞬間的に把握した。
亀井
進取の気性に富んでいた。
石原
火縄銃の有効性についても、どの戦国大名よりいち早く着目したのが信長だ。
フロイスが驚いたと書いているけど、当時のヨーロッパのどの国よりも、はるかに優秀で、たくさんの量の鉄砲を生産していた。
その当時から日本人は、文明をうまく取り入れて創意工夫する能力に優れていたんだ。
亀井
江戸時代の平賀源内もエレキテルと言って、電気をつくっていた。
石原
白人による有色人種支配は、中世以降、世界の歴史の原理だった。
その原理を例外的に打ち破ったのが日本だけだった。
その延長線上に朝鮮支配もあった。
ロシアの支配を受ける可能性もあったわけだから、日本のやったことはそれほど批判されることではない。
亀井
ロシアは日本が戦争に負けそうになったら、一方的に条約を破棄して、北海道に勝手に侵入した。
五~六万人の日本人を殺害し、ほかはシベリアで働かせていたんだ。
石原
日本人だけでなくドイツ人の捕虜も同じ状況だった。
ロシアに攻め込んで敗北したけど、捕虜になったドイツ兵は、全員シベリアに送られた。
亀井
ロシアは民族的に危険な国だよ。
北方領土も最初は甘いことを言って釣ろうとするけど、絶対に引っかかってはダメだ。
日本の金で北方領土を整備させて、結局返還なんかしない。
ロシアの魂胆はわかり切っている。
石原
共同開発は構わないけど、移住してきたロシア人はすべて日本国籍にすればいい。
亀井
ひ弱な日本人はすぐ奴隷にされちゃうよ(笑)。
石原
国が管理すればいいだけだ。
亀井
シンゾーは怖い国々と対峙している。
やはり江戸時代に戻って、鎖国すべきだ。
この稿続く。
2023/6/10 in Osaka