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七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

手作りおやつ

2007年12月16日 | 農家ごはん!
先日の若杉ばあちゃんの話の中に
「企業のお菓子は食べるな!」というのがあった。
もちろん、いいものを作っている企業もいくつかある
のだろうけど、多くのお菓子に(お菓子だけじゃなく)
添加物がいっぱい入っているから。
こういうものをたくさん取っていると、子供も大人も
鬱になったり、きれやすくなったりするのだ!

農作業でくたびれると、甘いものが欲しくなり、
ばんばん企業のお菓子を食べまくっていた私達。
反省・・・ってしょっちゅう反省するのだけど
ついついやっぱり手が伸びる。

ということで、空いた時間を使って、手作りおやつを。
昨日はあんこ餅。(大福というのか?)
七草のもち米に、七草の小豆。
甘さは控えめ!いーーっぱい作っておいて冷凍。
いつでもおいしいあんこ餅が食べられる。

今日は甘酒クッキー。自家製の麹で作った、七草甘酒
の甘みのみ。小麦粉も自家製。ああおいしい。
冬は少し時間もあることだし、こんなおやつもいいもんだ。

これなら子供にも安心だし、100%出どころが
分かっているものを食べるというのは、今の世の中
かなりの安心をもたらす。私達の野菜を買ってくれている
お客さんもそういうことが買い続けてくれている理由の
1つなんだろうと思う。

今、偽装など悪いものがどんどん出ている。膿みたいに。
世界がそういう転換期なんだろう。

やっぱりお客さんに対して、自然に対して、誠実なものを
届けたい。作っている自分に対して、気持ちよくありたい。
おやつの話が最後はちょっとまじめになりました。



干柿

2007年11月17日 | 農家ごはん!
 農作業の合間に、近所に鈴なりになっている柿の木に
鼻息荒く登り、柿を収穫!と言っても、柿はほそーい
枝の先っぽに沢山なっていて、柿は折れやすいので
なかなか怖くて先まで行けず。ああ、あれはヒヨドリに
残しておこうか。

 高い脚立にながいーい竿を付けた高枝切りはさみで、
夫も次々取っている。自分で切って、落ちてくる柿を
脚立の上でキャッチする、というかなりスリリングな技を
披露。「相当おもしれえ」とはまり、気付けばもう夕暮れ。
あらあら。

 結局3コンテナ分の柿を取り、近所に1コンテナを進呈、
2コンテナ分の柿を夜なべ仕事で干柿作り。傷んだ分を
除いて、結局150個強の干柿ができた!ちなみにむいた
皮は干して漬物に使います。どこにも無駄のない、昔
から続く、暮らしの美しさよ。

 寒風にさらされ、鮮やかなオレンジ色があめ色に変わり、
粉がふいてきた頃が干柿の食べ頃。楽しみな冬のおやつ。

 今晩のおかずにむいた柿の皮を天ぷらにしました。
ほんのり甘くてとってもおいしい。お試しあれ!!!


 

バジルペースト

2007年08月29日 | 農家ごはん!
自家用にバジルペーストを作っています。サラダや卵焼きに混ぜてもおいしいし、イタリア人のアンジェロさんが滞在している時に作ってくれた、バジルペーストOnlyのパスタも最高!これ1本あると、色々ごはんがおいしくなります。

悩みは結構高くつくこと。というのも、超いいオリーブオイルを使っているのと、中に入れる松の実が結構買うと高いのです。オリーブオイルは安いものはにおいが鼻についてまずいので、ここはゆずれないとしても、松の実は最近怪しげな中国産が多いし・・・とちょっと気にかかっていたところ、夫が雨の合間に、くるみを割ってくれました。

このくるみ、我が家の周りにたくさん生えていて、秋になるといっぱい実をつけるのです。あんまりたくさんつくものだから、熟して落ちた実が我が家の屋根にばんばん落ちて、ごろんごろん と秋は結構騒々しいくらい。

そんなくるみを2人でりすみたいにいっぱい拾って貯めておくのです。割るのが結構手間なのですが、味はとっても香ばしくておいしい!
ここらの人は五平もちにくるみの入った甘だれをつけて食べるのが定番です。

そんなわけでさっそく割ってもらったくるみでバジルペーストを作ったら、これがまたすごくおいしい!
松の実が入ったものに負けず劣らず、おいしいペーストが出来上がり、うちの周りのくるみに改めて感謝の1日でした。

あ、割ってくれた夫にも・・・ありがとう。


野草尽くしで

2007年04月19日 | 農家ごはん!
 今日はちょっと時間があった夕方に、畑の隅に自生
しているノビルを採りに行く・・・だけのつもりが
あ、つくし、と目に留まりつくしも採る。
お、よもぎもあるなあ、ということでよもぎもついでに。

いけない、いけない、仕事もしないで、草摘みに夢中に
なってしまった。

今夜の食卓は、つくしごはん、ノビルの醤油味噌和えが
並び、大好評!

春の野草は身体の調子を整えるんだって。
薬じゃなくて、そんな風に自分の身体を整えていかれたら
いいな。

明日はよもぎたっぷりの草もちを作ろうと、自家製小豆を
ことこと炊きました。



おいしくできた!

2007年04月10日 | 農家ごはん!
 最近時間が少しあると、天然酵母でパンを焼いている。
近所においしいパン屋がないので。
今まで何度も挑戦しては失敗していたので
なんとなくパン作りは遠い存在だったのだけど
1度成功し始めると、なぜかほとんど失敗もなく
出来るようになってくる。
なんで今まで(しかも何年にもわたって)
うまくできなかったんだろう。
うまく発酵していなくて、石のように硬く焼けた
パンを、夫は「・・・おいしいよ」と言いながら
食べてくれていたのだけれど・・・。

しかし!


今日のパンは生地に自家製の甘酒を入れて。
少しモチモチしていて、我ながら超ウマイ!

農繁期になると、なかなか余裕もなくなってくるけれど
ぼちぼちこれからも発酵道の1つとして、パン作りを
地味にやっていく所存です!



麹作り

2007年02月17日 | 農家ごはん!
 この間、麹を作った。蒸し米に種麹をつけて、
温度管理をする。結構気を使うけど、去年の味噌
作りで経験しているせいか、今年は去年より気楽に
出来た。

 その麹を使って、今度は甘酒作り。麹を65度位の
温度で保温すること7時間。ぷーんと甘~い香り。
砂糖も何も入ってないのに、びっくりするくらい甘い。
市販の甘酒で砂糖が入っているのは偽物なのか??

 今日はその甘酒で友達に教えてもらった甘酒クッキー
を作る。

「あじゃまけクッキー」とその友達の子がにこにこ言っている
そのクッキーは、甘みはもちろん甘酒だけで、砂糖不使用
だから安心してパクパク。


麹→甘酒→クッキー→・・・

次は何かな?しりとりみたいに広がっていく。

発酵の世界って、ほんとーーうに面白い。
もっともっと知りたいし、もっともっとうまく作れる
ようになりたい。

去年はあんまりうまくいかなかった漬物も、今年は
結構うまく出来たし、味噌は大好評だった。
味噌作りをしていたおばあさんは、家に菌が住んでいる
と言っていた。我が家にも発酵のためのいい菌が住み始めた
のかも知れない!!

目指せ発酵名人だ。



マーさんキムチ

2007年01月14日 | 農家ごはん!
 今日はキムチを作る。近くの韓国人のマーさん直伝の
キムチ。と言っても、なんだかちょっとへんてこな日本語
のため、結構いい加減。でも本場のアミの塩辛と、マーさん
が「これはほんとに韓国の人が使うから、辛いよ」という
唐辛子を使っているから、辛いのに甘みと旨味がある。

 七草の白菜と、マーさんのコラボレーション!
そのままやったらあかぎれの手が激しみ(分かるかな、この雰囲気)
なので、手袋をして台所で2人でごそごそ。

 なんとも言えない、いいにおい。
夫は「もうキムチは2度と買わない」と宣言している。

しばらく寒い所に置いておくと(今の長野はどこに置いたって
寒いのだけれど)、発酵が始まってキムチの出来上がり。

 寒い季節に熱いキムチは身体もあったかくなるはず!

ハッピーコラボ

2006年12月14日 | 農家ごはん!
 七草とカナパンのハッピーコラボ!

にんじんぱん、ほうれん草ぱん、じゃがいもぱん。
パンがおいしいのは知っているけど、それに七草の
野菜が入っているなんて、ほんとーうに嬉しい。
食べていると鼻の穴が嬉しさでふくらんできちゃう。

 私の人生で最も大事な友達が紹介してくれたカナパン。
大事な友達が大事な友達をまたつなげてくれた。

 これからも色んな七草コラボをしていかれたらいいなあー。




ピンクスープ

2006年12月06日 | 農家ごはん!
 いよいよ寒さも本格的になってきた。昨日の朝は-6℃。
野菜を洗っていると、手がもげそうになってくる・・・。

 そんな時はあったかいスープで!
 という訳で今日の晩ごはんは

*あげの野菜包み
*蒸し鶏肉のソテーとほくほくじゃがいも
*あったかごはん

に、ピンクスープ!!
白いかぶと赤の大根を煮込んだスープ。おいしくって
あったまってそれに色が本当にきれい。
自然界って本当にすごい。なんでこんな「赤」を
作れるんだろう!?

本気で感動するなあ。

ちなみにこの紅大根、友人には形もキュートで味も
おいしくて最高!と好評でした。



目分量

2006年11月29日 | 農家ごはん!
 漬物の季節です。

 七草農場ではちょっと前に干し大根100本をたくあんに
漬けました。おいしく出来るかな・・・。

 この辺りではみんな自分の畑を持っていて、野菜は全てとは
いかなくてもおおかた自給している。それで、この時期には
どこの畑にも野沢菜が育っているのである。ここでは野沢菜を
漬けるのは「当然」のことなのだ。

この時期「お菜(野沢菜のこと)は漬けたかね?」はこの地域の
合言葉。

 長野出身ではない私も、郷に入れば何とやらで、もちろん野沢菜
を育てている。でもまだまだ漬物初心者の私は、村の集まりがある
と、おばあさん達に必死になってその極意を聞く。

「野沢菜は何と何を入れてるんですか?」
「え、塩どれっくらい入れるんですか?」などなど・・・。

でもどのおばあさんも

「そうねえ、適当だからねえ」

「塩をばーっとふって、あとはまあ様子を見てさー、お酒入れる
ときもあるし、ちょっと辛きゃ、砂糖入れてねえ」

「うーん、量らんしねえ、だいたい見てやるから・・・」

「毎年違うしねー」


と、こんな具合。要するに目分量。長年の勘でやるから適当な
らしい。

毎日の料理は目分量の私も、大量の漬物を失敗したくないので
野沢菜何㌔に対して、塩何㌔、とか聞きたいのに、どの人も
こんな調子なので、さっぱりぴんとこないのである。

うーん、私も適当漬けでいくしかないか!

何年後かに私も
「あー、塩なんて適当、適当」
とか余裕しゃくしゃくに、漬物名人になっていたいものである!