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七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

小麦

2008年07月18日 | 農業
麦刈をした。

去年は畝間をあけすぎて、小麦は倒れるわ、雑草はぼーぼーだわ、
機械は止まるわ、もうへろへろのヨレヨレだったけど・・・

今年はだいぶまし。

刈取も順調、収量も去年の倍!

夫は「乾麺のにおいがする」と気が早い。
自分の小麦でパンやお好み焼き、ホットケーキやクッキーも、
それに、乾麺も・・・できたらいいなあ!


夏野菜に移行中

2008年07月02日 | 農業
 畑も日に日に賑やかになってきた。

 今年の春は初めて大成功(いつもあんまりうまくいかなかった)
のスナップえんどうがそろそろ終わり、これからいんげんが出てくる。

他にも、ズッキーニが毎日ばんばん採れ始め、きゅうりもぼちぼち
なりはじめた。ナス、トマトももうすぐだ。


 七草の野菜セット、葉野菜中心だった6月が終わって、7月から
いよいよ夏野菜になっていきます!


田んぼ

2008年06月14日 | 農業
最近、少しづつ田んぼの草取りをしている。
田んぼにもいろいろ個性があって、一番広い田んぼは
あまり草が出ない。でも家のすぐ近くの田んぼは、ちょっと
放っておくと、すぐにヒエだらけになる。

夫は田打ち車、という昔ながらの除草機を使って。
これは稲に酸素を供給する役目もあって、しかも草を巻き込んで
抜いて水面に浮かす。昔ながらの道具だけれど、今では使っている
人も少ない。でも本当によくできた優れものだ。

田打ち車も面白いけれど、今日は私は手で除草。稲と稲の間を手で
がしゃがしゃとかきまぜる。
視点が水面とちかくなって、水の中がよく見えて、とっても面白い。

田んぼの中は、やご、カエル、オタマジャクシ、ミズカマキリ、
様々なクモ・・・生き物でいっぱいだ。
俗に害虫、と呼ばれるイネミズゾウムシやドロオイムシもいて、慣行
農法ならここらで農薬を、となるのだろうけれど、私たちの田んぼでは
害虫も益虫も一緒だ。

田んぼの生き物は年々豊かになってきているように感じる。そんな中で
きっと自然界には害虫も益虫もなくて、みんな自然の一つなんだろう。
そう考えると、田の草も稲をおびやかさない限り、いい、っていうこと
なんだろうけれど。

だいたい一段落ついて、帰ろうかな?と思ってがしゃがしゃとかきまぜて
いたら、見たこともないでっかい甲虫が!!!

なんだろう!!??

夫も来て、すくってみる。なんだろう、すごくでっかい。
帰って本を調べてみたら、ゲンゴロウ???
でもゲンゴロウは確か長野では絶滅危惧種になっていたか、それに
近いくらい珍しくなってしまっていたような・・・そんなのが
うちの田んぼにいるかな?ガムシ、というゲンゴロウに似たような
虫もいるらしいけれど。

今度はちょっと水槽にでも入れて、よく観察してみよう。


1年、2年、3年・・・気になるけれど、少しは気にするけれど、
田んぼの虫たちと私たちとはまだ遠くて、草を取るだけで、
精一杯だった。
4年目の今年は、今までよりも少し虫たちに目がいくようになった。
世界がひろがってきたようで、すごく楽しい。

田んぼを通して、また自然への扉が1つ、開いたみたいだ。


豆をまく

2008年06月06日 | 農業
豆まきの季節です。
今日は小豆をまきました。
庭の柏の葉が大きく緑になって、柏餅もそろそろ作る頃。
小豆があると、おいしくて楽しくて便利。

七草では豆をいろいろたくさん作っている。
豆の良さは、その美しさ、栄養、おいしさ、保存性・・・
たくさんある。

野菜は収穫して放っておいたら腐ってしまうけど、
豆はずっと置いていても、土にまけば芽を伸ばす。
そこからまたたくさんの実りをもたらす。

一粒の豆は手のひらで動きもしないけど、
その中には確かに、生きる力を蓄えているんだ。

出荷

2008年06月04日 | 農業
出荷の朝は闘いだ!なぜなら・・・

ちびっこ怪獣(うちの息子)が起きないうちに、出来る
限り出荷野菜の発送準備を進めなくてはならないから。

いちごをパック詰めにしていると、足元にやってきて
「あ、あ、ああー」
といちごくれの叫び。

伝票を各箱に入れていると、取り出してきて「どうぞっ!」
つい「置いてるんだよっ!」とこっちも叫ぶ。

と言っても結構いいこで犬やら猫やら水たまりで頑張って遊ぶ。
何度靴をはかせても、あっという間にいつの間にかはだし。
はーあ、まあいいか、とはだしで駆け回るのを見守る。
時々転んだり、落ちたりして、泣く。

そんなこんなで出荷している野菜の写真を撮りたいけれど、
はっきり言ってそんな暇がない。

でもこの間、洗ったばかりのレタスやブロッコリーを撮りました。

最近の出荷内容

レタス、サラダ菜、水菜、いちご、ブロッコリー、キャベツ、
小カブ、きぬさや、スナップえんどうなどなど。

5月の末は、野菜が少なかったけれど、急にいろいろ大きくなって
いっぱい採れるようになりました!


田植え

2008年05月23日 | 農業
 今年1回目の田植えは、今年から新しく始めた田んぼ。
どうなることかと思ったけれど、半日でほぼ無事に終了。
2条植えの機械を使っているのだけれど、こんな機械でも
やっぱり機械。あっという間に終わってしまった。

でもこのかなり原始的?な機械、やってみるとかなり大変。
力がいるし、うまくコントロールしないと曲がる、曲がる。
小さい田んぼはしょっちゅう方向転換しなくちゃいけなくて、
大変だ。

植え直しもしている間、ほぼ息子はほっぽりっぱなし。
あまりのほったらかしに大泣きだった彼。
ごめん、ごめん、でも今日はビールで乾杯だ!

初出荷

2008年05月22日 | 農業
 長らくお休みしていた七草野菜セットが、ようやく再開。
今日が今年初出荷。もうこのくらいの時期になると、早く
出したくて仕方なくなるから、今日はなんだかほっとした。

1番最初のセットは

サニーレタス、小松菜、サラダ菜、豆、きなこ、草餅、青梗菜
などなど・・・。

久し振りなので嬉しくて、写真でも撮ろうと思っていたのに、
クロネコがあっという間に持って行ってしまったよ。

植えまくり

2008年05月21日 | 農業
朝から

植えて 植えて 植えまくる

お昼ごはんを食べて

また植える 植える 植えまくる

なす、ズッキーニ、長いも、ピーマン、へちま・・・

小さな苗が畑にいっぱい

ああ、今日はいっぱい植えたなあ


苗作り

2008年05月18日 | 農業
苗半作、という言葉がある。

苗がうまくいっていれば、その作物も半分はうまくいったも
同然、ということ。

1年目はなんだか訳分からないうちに終わっていた苗作りも、
2年目、3年目は悩みっぱなしだった。
全然大きくなっていかないナスやトマトやピーマン、
日ばかり過ぎて、下の葉が黄色くなってきてしまったキャベツ
やレタス・・・数え上げればきりがないほど失敗をして、先輩
農家に苗をいただいたことも。毎朝、憂鬱になったり。


でも今年は苗の調子が全般的に安定して、いい苗ができている。

朝「おはよう!」と育苗のハウスを開けると、生き生きした苗から
あふれてくる生命力を感じて嬉しくなる。
元気な苗ができると、病気や虫にもやられにくくなる。

まだまだ上には上があるけれど、今年は一歩階段を昇ったような
気分だ。

果菜類の定植もいよいよ始まってきた。大事に育てた苗が畑へ次々
と出ていくと、ほっとする。

野菜、野菜、おいしく元気に育ってくれよ!



新しい田んぼ

2008年04月23日 | 農業
今年、田んぼが一枚増えた。
もうずっと田んぼとしては使われていなかった所。

「ここでやってみようか」
と2人で決めてから、最近は毎日のようにそこへ行っている。

まずは水が入るように、水口にパイプを入れて、水が入る
ようにする。

隣の畑の境にはあぜシートを張って、水が漏れて迷惑!に
ならないようにする。その他の端も水でこねた田土で畦塗り。
畦塗りは楽しい。腰は痛くなるけれど、結構好きな仕事。
無心になって土をこねて畦をきれいに塗っていく。
夫は熱心に代かき、トンボも使って均している。

水を2日近くかけて満々に満たす。
水面がきらきらと光った時は
「田んぼになったね!」
と2人で感動した。

でも田んぼとして長年使われなかった場所をまた田んぼに
戻すのは簡単じゃなくて、どこからか水は抜けていく。


そんな風に連日作業をしていると、近所の人が通りかかって
は声をかけてくれる。

自転車で通り過ぎていったおばさん、キキーッと戻ってきて
「ここで何するの?」
田んぼです、と答えると
「若いのにねえ、えらいわねえ。でもここはもう長いこと
田んぼとして使っていないからちょっと大変かもね」
と言いながら励ましてくれる。

また違うおばさんは田んぼの周りで遊んでいる息子に
「おやつよ」
とおせんべいを持ってきてくれる。
(ありがとうございます、よかったねえ、と息子に語りかけ
ながらもほとんど食べるのは私達・・・)

ふと満たした水を見ると、もうアメンボが泳いでいる。これから
きっともっと虫たちも増えるだろう。

新しい田んぼを通して、増えるのは米だけじゃない。

草も、水も、虫も、人も、風も、みんな行き交って豊かに
なっているんだ。