七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

キールさんのヨガ

2009年03月29日 | Weblog
今日は畑仕事はおいて、午前中のひと時、ヨガをしに行って
きました。

先生はインド人のキールさん。自然体でとても素敵な人でした。

「人間には生きるための4つの大事な源があります。それは

食べること

眠ること

呼吸

そして、心を平穏にすること」


この話を聞いただけでも、なんだか今日は行った甲斐があった。

呼吸を意識することで、自分がどんどん変化するのを感じるのだとか。
キールさんの場合は怒らなくなって、たとえ怒ってもすぐに気持ちを
切り替えられるようになって、精神的にも余裕が出て、身体もパワーが
出るようになったそう。

呼吸を意識したのはほんの何十分かだったのに、確かになんだか頭も心も
クリアになった感じ。

面白かった。

農業とヨガ、全然関係ないようで、やってみるとそれがお互いに役に
立つ気がする。

心を平穏に保つこと、大地とつながること、クリアになること、
楽しむこと、身体を固くしないこと、心をリラックスすること・・・

三日坊主にならないように、呼吸を意識して暮らしていこう。
どういう風に変化していくか、楽しみたいと思う。



鶏を巡る嬉しい循環

2009年03月28日 | Weblog
最近、鶏を巡って嬉しい循環ができています。

1つは、すっごくおいしいお豆腐を夫婦で頑張って作って売っている
まめやさんhttp://tofu-mameya.jugem.jp/

そこのおからをもらって鶏たちにやっています。ここのおからは、豆腐
と同じでおいしくって、なんだか鶏にやるのがもったいない・・・。

それでついでにまめやさんは卵も買ってくれるのです。
それならってわけじゃないけど、うちもここの豆腐、食べたい・・・
でも、人気でうちにまわってくる分がない!なんということよ。でも
4月下旬から増産するそうでうちも食べることができそうです。楽しみ。


もう1つはすぐ近所、たかずや鉱泉という料理がとってもおいしいので
有名な一軒宿http://takazuya.info/index2.htm

ここで出る残飯を頂いて、鶏にやっています。

初めてここの残飯をやった時、魚のあらが入っていたのだけれど、それを
見た時の鶏の

「な、なに?これなんだ?」
「食べていいのか、これは?」

というような(いや、絶対に言っている)鶏小屋の中がざわざわとして
おそるおそる突っついて、騒然となった様子はかなりおかしかった。

甘エビの頭とか、もう押し合いへしあい、取り合いで大騒ぎで食べる。

こういう系の食べ物はなかなかやれないので有難い。残飯はそれまで
ゴミ処理場に持って行っていた、というのでそれならうちは近いしいいな!
と思っていたのだけれど、しょっちゅう持って来て頂いたりするので、
なんだか逆に仕事を増やしてしまっている・・・。

でもゴミになるものが、貴重な餌になって、卵になり、いい鶏糞になるかと
思うと、本当に感謝なのです。

そしてここでもうちの卵を買っていただいていて、もうますます大感謝の
嵐です。

どちらも、作っている人の顔が見えるから、餌として鶏にやるのも安心
してやれる。
これって、農家の顔が見えるから、安心して野菜が買える、という
私たちのめざす、野菜の販売のあり方とおんなじだなあ!と思いました。

ここに来て5年目、こうして地域とつながりができてきたことも、嬉しい
ことです。


バイバイ軽トラ

2009年03月26日 | Weblog
7年前、造園会社をやめてフリーで植木屋を始めよう、と思って
買った軽トラ。

買ったとたんに、みんなにボロすぎ、とばかにされ、確実にメーター
は1周してる、と指摘され、突然調子が悪くなって、時速20kmしか
でなくなったり、でも7年、がんばって働いてくれた軽トラ。

今回もなんとか車検を通そうとしたけれど、もう無理、となって、廃車の
運命に。

ああ、この古臭い丸目が良かったのになあー。

京都にいた時はこの車で、毎日必死に仕事をして周っていた。
倉庫なんて1人身にはないから、植木仕事の道具もぜーんぶ載っけて。
長野から木の脚立を積んで、京都まで植木の仕事をしに行って、高速
道路で超浮いてたり、思い出のために書くと、この軽トラの荷台で
一晩明かしたこともある。
(夫に「そんなことするやつなかなかいない」とあきれられつつ)

長野に来てからは、農業のパートナーになって、堆肥積んだり、
管理機載せたり、本当に頑張ってくれたなあ。

もうここまでやってくれると、本当に「相棒」という感じで、いざ離れる
となると、すごく寂しくなってしまう。


廃車にするために車屋に持っていく途中、最後と知ってがっくりきたのか、
いきなり大通りの交差点でエンジンがかからなくなった。

本気でやばかった・・・・。

行く先はスクラップかなあ・・・。きちんと直って、次にも愛されたら
いいのにな。

苦労を共にしてくれて、ありがとう。心から感謝。バイバイ軽トラ。


春の仕事

2009年03月25日 | Weblog
暖かい日がここ数日続いていたので、もう春の陽気♪
と思っていたら、今朝は雪がちらついた。
すぐに融けてしまったけれど。

朝から今年の味噌作り3回目をする。
今日で最後、また来年。

今年はすごーく慎重にやったから、失敗するまい!
(と言い聞かせ)

午後からはボカシを袋詰め。
もうもうと埃のようにボカシがハウスの中で舞いたつ。
でも口に入っても安心な肥料、っていうのは大事だと、傍らで
遊んでいる子供を見て改めて思う。

いーっぱい作っているので、午後だけで片付けきれず。

息子はそんな中、ハウスの片隅のヒメオドリコソウを取って、
花束にして私にくれる。

私が喜ぶので、最近この花を見ると、摘んできては私にくれる。

「女性はみんな花をもらうのが好きだと思うよ、ありがとね!」

とか、2歳児に言う必要もないけれど。でも息子はこの花を
「もじゃもじゃの花」とか言っている。まあ確かにそうとも
言えるかな・・・。

味噌もボカシもこの春先の、農作業が死ぬほど忙しくなる前の、
お決まりの作業。

農業って、季節を感じる仕事だな。

見たー!!

2009年03月21日 | Weblog
いっつも見てみたい、と思っていた鶏の産卵の瞬間。
夫は何度か見たことがあるらしい。見てみたいなあーとずーっと
思っていたのだけれど・・・

今日、ついに!!!見たーーーっ!

産卵箱に入っている鶏のおしりがなんだかこれから産むぞ、
という雰囲気を醸しだしていたので、息子としゃがんでしばし観察。

おしりのあたりが上下して・・・

んーーーころん。

きゃあーーーっ。もう4年も鶏飼っているけれど、始めて見たその瞬間。

「今、見た見た??!!」と息子に興奮して聞くも、ぼんやりした顔。

見てなかったんかい!

生まれたての卵はちょっと濡れていて、でもすぐにさーっと乾いていく。
産みたては殻を指ではじくと、金属っぽい音がする。
寒い朝に生まれたての卵を取りに行くと、あったかくてつい握りしめて
しまったり。

あー、ついに見たぞ見たぞー。

Yosiheさん ありがとう

2009年03月20日 | Weblog
今日仕事をしていたら、メール便が届いた。
待ちに待っていた、Yosieさんの新しいCD!!

よしえさんに出会ったのは、もう6年前。
就農地を探して旅をしていた時、ワイルドツリーhttp://www.wildtree.info/
という素晴らしいみつろうのろうそくを広めているこれまた素敵で大好きな
平賀さんが「会って欲しいともだち」って紹介してくれた。

「歌、歌おうかな」

よしえさんの家に行ったら、突然ギターを抱えて、1曲歌ってくれた。
初めて出会った人にそんな風に目の前で歌ってもらったことにもびっくり
したけれど、何より、その歌がとっても素敵過ぎて、ぼーっとなってしまった
んだった。

今となってはその瞬間がすっごく贅沢だったんだなあーと思う。

Yoshieさんの歌を聴くと、何と言うのか、すごく自分の心が素直になって
でも胸がぎゅっと痛くなるくらい、ちょっと泣きたくなってしまうくらい、
心の奥に響いて、寄り添ってくれるんだ。

私は私でいいんだから、何か出来ることをしていこう、っていう力をいっぱい
もらう。

Yoshieさんは2002年に突然歌が降りてきて、どんどん歌が溢れて、その時は
ギターも弾けなかったのに、あれよあれよと歌手になってしまった。

「うたうことは いのり

うたうことは であい

うたうことは よろこび

うたうことは 生きてるって実感」---Yosie Ebihara


本当にYosieさん、素敵な歌をいっぱい ありがとう。

ここに来て農業を始めて、本当に素敵な人たちに、いっぱい出会っています。




トラクターに乗る

2009年03月19日 | Weblog
もう夫は何度も乗っているけれど、私にとっては2009年度
初トラクターに乗る。

最速で(と言ってもトラクターだから遅い)道を突っ走り、
畑へ。
まだまだ農作業を始めている人はまばらで、畑ばかり広がる
見晴らしのいい広ーい場所に私だけ、ただ一人。

前方にはアルプスの山々。

空を見上げると、一羽のトンビ。

すごく、気持ちいい。

トンビと話をしながら、トラクターをかけていると、カラスも
やって来た。

ああ、気持ちいい!!

気分よくトラクターで畑を起こし、さあもう終わり、と帰ろうと
すると、

ぶる、ぶる、ぶるるるーーー・・・・・

ぎゃー、トラクター燃料切れ。なんとか足りると思ったのに。

なかなかすんなりとは終わりません。





味噌作り

2009年03月16日 | Weblog
今年も味噌作りが始まった。

はっきり言ってあんまり言いたくないけれど、去年味噌作りを
ほとんど失敗した。ショックで胸が痛くなり、気持ち悪くなった。

加工は主に私の担当のため、夫に申し訳ないし、お客さんには
「味噌まだですか?」といっぱい問い合わせをいただくし、
本当にもう心が苦しい・・・。

「え、味噌なんて失敗するの?」
「醤油は作れて、味噌は失敗?味噌、簡単なのねえ」

などなどという友人知人の言葉・・・耳が痛い。

麹作りをマスターして、いい気になってたのかな・・・。
お客さんに絶賛されて、ちょっと欲が出たのかな・・・。

でも我が師匠の尚子さんに
「きっと大事な気づきのためだから、落ち込まないで前進しようぜ!!」
というお言葉を頂き、そうさ!前進あるのみ!と心を入れ替える。


でもいろいろ勉強し直して、ああ、そういうことだったのか、と色々
本当に師匠の言葉通り、気づきや学びがあったのでよしとしよう。

それで、今年。

今までワークショップ形式でお客さんを呼んでやっていた味噌作りを
初心にかえって家族作業にした。

でもやっぱり味噌作りは楽しい!

去年まではほとんど参加できなかった味噌作りに、今年は息子も参加、
煮てつぶした大豆を横で、おいおい、と言いたくなるくらいばっくばっく
食べている。


こんなに小さな頃から味噌を作っていたら、大きくなって都会に出たら
「えっ、味噌って買うものなの??」って思っちゃうかもな。

とりあえず、1回目の味噌作りは終了。
山あり谷ありの自給の暮らし。失敗は成功の元!
頼むから、おいしくなーれ!!


イベントのお知らせ「地球暦ワークショップ」

2009年03月13日 | Weblog


「地球暦ワークショップIN 伊那」

宇宙から見た私たちの地球、今私たちはどこにいるのか

日時:2009年4月29日(水) 13:30受付 14:00~16:00(要予約)
場所:伊那市立 伊那図書館 視聴覚室 (0265-73-2222)
持物:筆記用具、マイカップ
費用:1500円

〔地球暦(ヘリオコンパス)とは〕
一兆分の1の太陽系の縮尺モデルを使って、惑星の動きを分度器で
測る天体暦です。まわる惑星の動きは、速さのちがう時計の針のように、
二度とない今を 奏でています。周期のもつ楽しさ、星の持つ美しさ、
今までの暦では知 ることのできなかった太陽系の天然時間を感じ
られる暦です。

〔ナビゲーター 〕杉山開知(1977年12月26日生まれ)
2002年より、暦の創作活動をはじめる。2004年マヤの長老フンバ ツ・メン
に師事する。マヤの伝承に基づいて「ピラミッド・カレンダー」を
3年間自主 制作した後、「マヤカレンダー誕生の秘密」
「ヨガ・マヤ宇宙大学」の ワークを経て、暦の起源と長期計算の伝承を終了。

2008年 1月に太陽黒点サイクルに合わせて、暦にとらわれない暦、
地球暦HELIO Compassを発表。暦をアートする芸術家として活動中。

〔お問合せ先〕
小森 夏花 0265-72-8745
予約は参加者のお名前、電話番号を明記の上、FAX(0265-72-8745)
またはE-Mail(nanakusa-farm@inacatv.ne.jp)
にお願い致します。キャンセルの場合は必ずお早めにご連絡ください。




杉山さんに会ったのは、佐久のアースデイでした。
本人がもう地球人を超越してしまって、宇宙人のような人。

その時に聞いた話が、ほんの少しだったのに、ものすごく
面白くて、地球暦の美しさにびっくりして、もっと話を聞いて
みたい、と思ったのが実現しました。

人間も自然の一部、地球の一部だ、というのが私の中のテーマで
あり、メッセージなのかなあ、と昨日ふと感じました。

何月何日、という事務的な暦ではなく、もっと自分の中に地球や
宇宙を取り込めたら、素敵だと思いませんか?

きっとわくわくする1日になると思います!

ぜひお越しください!

未来

2009年03月09日 | Weblog
かずさんのライブに行った。

火打ち石を使った祈りの火起しをして、セージを焚いた煙で浄化して
ライブが始まった。

歌ももちろん素敵だけれど、話がとってもわくわくする。

「アメリカにいた時、崩壊したヒッピーコミューンに住んでいて
ある日山火事が起きて何万エーカーと森林が燃えたんだけど
もう危ないから、と避難して、ようやく火が消えて見にいってみたら
住んでいた3家族の家だけがなぜか燃えずに残っていて、他の家は
ぜーんぶ燃えていたんです。
ああ、これは何かに守られてるなあーって思ったんだよね。」

とか

「奥さんが陣痛が始まって、トイレが外に出ないといけない家で
外に出たら、庭にタカ(と言ってたと思う)が止まってたんだよね。
それはアメリカンインディアンの言い伝えでは、チャンスをつかめ、
という意味と、もう一つ、新しいいのちが生まれる、っていう意味も
あったんだっていうことを、生まれてから知ったんだ」

とか

「神社の参道、って漢字で読むとああお参りする道だ、って思うけど
サンドウが、実は産道で、お宮っていうのは子宮のことなんだよね。
神様がオミヤで生まれて、サンドウを通って出ていくんだ」


とか。他にもいっぱい。

すごく面白かった。

スペシャルゲストでよしえさんも1曲歌ってくれた。
よしえさんは本当に大好きな素敵な歌手だ。

「今日こんな風にたくさんの人が集まって、こんな素敵な日が
あるっていうのを、ちょっと前まではみんな知らなかったんだよね。
でも、実はこんな風に未来は素敵なことがたくさんたくさんあるんだ
よね」

とよしえさん。

本当に、未来は何があるか分からない。


だってほんの7,8年前までは自分が農家になるなんて思いもしなかった。
長野に住むことになるなんて、想像もしていなかったもんな。

以前にあまりによしえさんの歌に感動して、夫に
「私も生まれ変わったらみんなを感動させる歌手になりたいなあ」
と言ったら
「生まれ変わらなくてもなれるかもよ」
と言われた。

その時も、そうだよな、未来なんてどうなってるか分からないもんね!
とすごく盛り上がったんだった。


ライブ会場は大好きな友達がいっぱい。こんな友達に出会うことも
ちょっと前までは知らなかった。


未来は本当に素敵なことでいっぱいなんだ。

そんな風にじんわり、今日は畑でかみしめました。