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七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

きのこ祭り

2006年10月13日 | 農業
 秋、実りの季節だ。

 出荷作業をしていたら、夫が興奮気味でやってきた。
「なめこが出てる!」
昨年家の近くで伐ったクルミの木をほだ木にして、
なめこの菌を打っておいたものから出てき始めたらしい。
早速見に行くと、すごーーく立派ななめこがついている!!
こういうきのこは市販のものとは味も見かけも全然違う。
その日の夕飯はもちろんなめこ汁。

 数日後、作業を早めに終えて、ファミリーで山へ。
家のすぐ裏は山で、カラマツダケというきのこが採れるから。
と思ったら、山の中できのこを栽培しているおじさんに
出会い、しばらく話をしていたら
「持っていくか?」とたくさん出ているクリタケというきのこ
を採らせてくれた。
すき焼きに入れるとおいしい、と言っていたけれど、我が家は
やっぱりクリタケ汁。

 きのこを入れると味噌汁の味が深くなって、すっごくおいしくなる。

 山にはいろんなきのこが生えている。もっときのこに詳しく
なれたらいいんだけれど。でもなめこのほだ木の横には、今年
打ったしいたけのほだ木。来年出てくるかな?楽しみは続々だ!

 明日は近所できのこ祭り。手打ちそばときのこ汁が無料配布という
嬉しいお祭りだ。私達は・・・もちろん参加です!!

稲刈りPart2!!

2006年10月08日 | 農業
 さわやかな秋晴れの一日。
今日はいよいようるち米の稲刈り。今年は去年の倍
以上作ったので、天日に干すために稲をかける稲木も長い。
稲木にかかった稲に秋の太陽が当たって、その後ろには
アルプスの山々が青い空にくっきりと見えて・・・
うっとりするくらい美しい。

夫が「農家は風景も作るんだぞ」と我が子に語りかけている。
まだ0歳児なんですけど・・・でもいい言葉だなあ。

今日は農家仲間?と私の友人も急きょ飛び入り参加。
全部終わったのは夕方で、身体はくたくただけれど
嬉しい疲れの1日だった。



おいしいもの掘り

2006年10月04日 | 農業
 最近、何回かに分けてさつまいも掘りをしている。
七草農場では干しいも用のいもも含めて、3種類の
さつまいもを作っている。

 去年は作った畑が湿気ていたり、虫にやられたりで
穴ぼこだらけ、結構悲しい結果だったけれど、今年は
適した畑で作ったので嬉しい出来!

 いいのが掘れるといちいち立ち上がって「見てー」と
見せ合ってしまう。
おいしいものが次々土の中から出現!気がはやって折って
しまわないように、丁寧に丁寧に・・・。

 作っているものがうまく出来るととっても嬉しい。
味噌汁に入れても、蒸かしても、焼いても、揚げても、
甘くておいしい!
これなら個人宅配のお客さんにも、自信を持ってお届けできる。
どうぞお楽しみにお待ち下さい!

稲刈りPart1!

2006年09月30日 | 農業
 今日は自家用のもち米の稲刈り!初挑戦のもち米!
おこわ、お赤飯、もちなどなど。もち米があるって嬉しく
っておいしいなあー。

家のすぐ隣りの小さな田んぼ2枚で作った。
もう10年以上田んぼになんて使われていなかった
荒廃田だったから、水もちを良くするために何度も
起こして、やっと田んぼになったところ。

ちなみに去年はここで、なすやかぼちゃを作っていた。

 小さな四角だから、手で刈ってもいいのだけれど、
結局バインダーで刈り取った。ここの田んぼは日当たり
があまり良くないので、上の空いた畑まで運んで天日に
干す。米粒がぎっしり実った稲はずっしり重くて、10束も
抱えると結構重い。ふーふー言いながら運んで、久しぶりに
大汗をかいた。

  田んぼの作業は大変は大変だけれど、すごくわくわくする。
育児よりも稲刈りをしたい母は、お母さん落第生かも知れない・・・。
ちなみに赤ん坊はベビーカーに乗せられ作業を社会見学---
じゃなくて泣いていたよ・・・。スマン!

でもこの米作りの喜びや楽しさを色んな人と分かち合いたい、
来年はイベントで田んぼをやろう!

収穫の季節です

2006年09月20日 | 農業
 秋の七草の1つ、ススキの穂が美しい季節です!

七草農場では、秋の味覚が続々と収穫の季節を迎えて
います。

今日はごぼう掘り。今日掘ったものはサラダごぼうという
長さが3,40㎝くらいの短いもの。それでも折れないように
掘りあげるのはなかなか大変。せっかちな人には苦手な作業
かも・・・。

去年はかなりの大失敗で、鉛筆くらいのごぼうしか出来なくて
皮をこそげたらもう食べるところなしじゃん!というようなもの
ばっかりだったけれど、今年は「ごぼう」と呼べるものが出来た。

ちょっと折れてしまったところからはごぼうのあの独特のにおい
がぷーんとしてくる。
早速きんぴらに。掘りたてのごぼうはやわらかくて香りもいいし
とってもおいしかった。

その他今日はごまを一部収穫し、さつまいもも試し掘り。稲刈りも
もうすぐだし・・・アー楽しみはまだまだ続く!

移りかわり

2006年09月11日 | 農業
 ここ最近、日中は暑くても、朝晩は随分涼しくなってきた。
空が空気が風が光が、もう秋色だ。

 真夏にどっさり採れていたきゅうりももうほとんど
採れなくなってきた。7月の豪雨の影響で苗が水浸しに
なって傷んでしまった割にはよくぞここまで採れて下さった!
と感謝の気持ち。

 そしてどうなるかと心配していた米も、嬉しいことに
稲穂が垂れてきて、早い所ではそろそろ稲刈りの準備が
始まった。農村もなんとなくそわそわしてくる季節だ。

 七草農場も、今年はうるちを去年の倍、もち米も自家用に
作っているので、わくわくする。
うちの米は農薬も化学肥料も使っていないし、30cm間隔の
粗植で風の通りもよくて強風にも強い(はず)。

今の農業は大型機械でがーっと刈ってしまうので、化学肥料
で背丈が伸びすぎて倒れても大して問題にはならずに収穫
できるけれど、そんな文明の影に大事なことが大事にされて
いないような気がする。
やっぱり毎日の主食は安全でおいしいものがいいよ!

 さてさて七草農場の稲刈りはいつやろうか。お天気を眺め
ながら、刈り取って天日干しをする。新米を食べる時の嬉しさ
と、あのお米のぴかぴかしたのを見た時のあの格別な瞬間が
待ち遠しい。

 これからだんだん夏野菜は終わり、さつまいもや白菜、長ネギ
などの季節だ。移ろいゆく季節をいとおしみつつ、やってくる
冬に向けてもうひと踏ん張りだ!




アマランサス

2006年09月06日 | 農業
 畑の片隅に、アマランサス、という雑穀を育てている。
今年初挑戦、もらった種をぱらぱらと播いてみた。
そのうちにぐんぐん大きくなって、今はご覧の通り!!

 アマランサスは南米アンデス山脈でアステカ族の手に
よって、紀元前5千~3千年から栽培されていた、という雑穀。
トウモロコシ、豆類に匹敵する、重要作物だったとか。

そんな話を聞くだけでわくわくしてくるけれど、もっとこの
わくわくを高めてくれるのが、このアマランサスの色!!!
この美しい色は畑の中でも一際目を引く。
 
 紅葉した柿の葉の色、新緑のカラマツの木、花豆の花の赤色・・・。
ああ、本当に自然の創りだすものは素晴らしい。
こんな感動に出会う時が、大地で働く喜びの一つだと思う。

 これからアマランサスも収穫の時を迎える。色も、味も
楽しみだ。

 秋に近づき、周囲は様々な色に色づく。寒い冬がやってきて、
自然が冬ごもりを始める前に、ちょっと外へ出て、人間が到底
真似できない、美しい自然の色を探しに行こう!

白菜が・・・

2006年08月10日 | 農業
 早朝から昨日植えたばかりの白菜の苗に水をやる。
世間は酷暑なのに、もう畑では秋冬野菜の準備だ。
長野の夏はあっという間に過ぎ去って、いつの間にか
秋はほとんどなくて冬になる。ああ恐ろしや。

それにしても、この間は豪雨で参ったと思ったら、
今度は晴れ続きで困る。全く、なかなか「ちょうど
いい加減の天気」っていうのは難しいもんだ。

 とりあえず水をやったのでほっとしていたら、昼間に
畑に行った夫がうなり声をあげている。
「何?」と思ったら、な、なんと白菜がほぼ半枯れに!!
水が足りなかったのか、暑すぎなのか、まあどっちも
なんだろうけれど、なんとも衝撃的。
せっかくいい苗を作って、近所のおばあさんにもほめられた
というのに。

 夕方必死に水やりを再び。夫のいう「白菜は乾燥に相当
強い」という言葉を信じて、明日の復活に期待!

 

花盛り!

2006年08月07日 | 農業
 最近晴れの日が続いて、米の穂が出てきた。お米の花が
花盛りだ。ぽちり、ぽちりと付いていて、目立たないけれど
穂が出てくると嬉しくてほっとする。
 日当たりなどの関係で多少ばらつきはあるけれど、いい感じで
すくすく育っている。(写真はもち米の様子。)
初挑戦のもち米も順調で、これなら年末の餅つきは間違いなし!
収穫するまで油断は禁物だけれど。

 去年の米はまだ在庫があって、どうやら今年の米とつながりそう。
主食の米を自らの手で作るというのは何とも心強いもんだ。

そうそう、畑の端で作った自家用のすいかも、今年はなかなか甘かった!



料理と野菜と

2006年07月30日 | 農業
 昨日は夫のめでたい誕生日!で、松本まで行く。
友人のお姉さん夫婦がやっているギャラリー兼日本料理屋へ。
自分達で改装した素敵な空間で、1日1組限定という知る人ぞ
知る、というような場所。

 ひとつひとつ丁寧に料理された料理がゆっくり運ばれてくる。
柚の風味が効いたそうめんに始まり、キャベツと寄居かぶの
からすみ和え、鮎のすりながし、写真はなすと牡蠣の梅しそ
ゼリーよせ(と言えばいいのか、正確な名前は分からない・・・)
などなど。最後はよもぎのムースとにんじん葉のシャーベットに
ブルーベリーソースをかけたデザートに抹茶。

 どれもこれもとてもおいしくて器もシンプルできれい。とっても
満足な夜。

 食事の後に色々話す。信州の野菜、特に地場野菜をもっともっと
使えたら、と思っているのだとか。

 料理の素材を作る私達にとって、プロの料理人と話す機会は
本当に勉強になるし刺激を受ける。料理を食べてもこんな風に
野菜を使うんだ、とか、こんな風にも食べるんだ、と色々新鮮な
驚きがあって本当に面白い。
 
 
「野菜って奥が深いですよねえ、もっともっと野菜の味をうまく
出せたらいいんですけど・・・」とおっしゃるご主人の言葉。
こんな風に野菜を大切に思ってくれる料理人の方に会うと、私達も
もっともっと頑張ってもっともっとおいしい野菜を作りたい!と
いう気持ちになる。

 以前にお会いした違う料理屋のシェフは「いい意味で遊んで
たくさん食べ歩きなさい」と言っていたっけ。そういう意味でも
夫の誕生日というだけでなく、私達にはとてもいい刺激を受けた
夜になった。